北海道のアイコン

北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

静かな湖畔 ~橘湖~

2009年06月02日
洞爺湖
登別温泉といえば、地獄谷の間欠泉や、大湯沼の近くにある足湯です。すべてが火山によってみられる自然現象です。他にも、洞爺湖温泉にある洞爺湖と同じようにカルデラ湖の倶多楽湖や火口湖の橘湖といった湖も見ることができます。
 橘湖へはカルルス温泉から(約2km、約40分)と、日和山(登別温泉)から入るコースがそれぞれあります。先日、日和山~橘湖~カルルス温泉の歩道(約6.5km、約2時間30分)を巡視しました。このコースはあまり利用者がなく、最初はシラカバ林ですが、その後はひたすらアップダウンもない道を歩きます。所々、登別火山からか有珠山からか不明ですが、噴火堆積物の軽石が歩道を埋め尽くしているような場所もあり、軽石で根が張れないのか倒れている木々もありました。途中、オオアカゲラや、特定はできませんでしたが猛禽類にも出会うことができました。
 周囲約1.5kmの橘湖は、支笏洞爺国立公園内の羊蹄山麓にある半月湖(火口湖)と同様、本当に静かな湖です。湖畔に下り立ち周りを見渡せば、火口であったことが一目瞭然で火口壁だった場所は緑で覆われ、鳥たちのさえずりが澄んで聞こえます。湖畔沿いは1周(約20分)することができます。紅葉の時期は火口壁の緑は紅葉色に変わり、橘湖の湖面も色づくことと思います。
 ぜひゆっくり散策してみてください。でも・・・山オヤジ(ヒグマ)が生息する場所です。お互い驚かないようご注意を!!



火口壁は緑色に・・・透明度もかなり高いです。

倒木の根をよく見ると、軽石が根にからみついています。

フクロウの羽根を見つけました。大きい羽根(風切)ですね。