アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
身近に暮らす動物たち
2020年12月23日気温の低い日や雪の降る日が多くなり、一面銀世界となっている支笏湖。アパートの水道管が凍結してしまい、冬の洗礼を受けている當山です。
さて、環境省では今年9月に、利用者のみなさんが、より快適に滞在できるよう、支笏湖ビジターセンターの南側に展望デッキを整備しました。冬になって落葉が進んだことから、展望デッキからの景観を良くするために、危険木伐採に合わせて一部の木の伐採や枝払いを行いました。
危険木(きけんぼく)とは、基本的に枯れ木や腐った木等のことです。
倒木の恐れがあるため、定期的に専門業者と一緒に園地内の樹木の診断をする危険木調査を行い、未然に園地利用者への危険を防ぐ取り組みを実施しています。
作業の様子
その作業中に、業者さんから「伐採した木に巣穴があり、そこからエゾモモンガが出てきた」という連絡があり、現場に行ってみると・・・
伐採した危険木の側面に巣穴を発見!
倒木する前に対応ができて良かったとホッとしつつ、エゾモモンガは、すでに別の木の巣穴に移動していたようで、姿を見ることはできませんでした。しかし、毛玉のような痕跡から彼らのぬくもりを感じました。
ビジターセンタースタッフの情報によると、巣穴は他にもたくさんあり、移動しながら暮らしているそうです。
お休みのところを邪魔してしまい申し訳ない気持ちもありましたが、人通りが多い身近な場所に、彼らが生息していることに感動しました(^^)
展望デッキからの眺望は、10月と比べ、風不死岳と支笏湖が綺麗に見られ、とても良くなりました。
単純に「綺麗だな~」と思うだけではなく、エゾモモンガや様々な野生動物たちが暮らしていることを思い浮かべてみてはいかがでしょうか。
私たちが気付いていないだけで、この周辺には多数の動物たちが暮らしており、彼らの存在を感じながら過ごしてみるのもオススメです(^^)
※展望デッキの利用について
冬季期間中は閉鎖となっていますので、来年、是非ご利用ください☆
ちなみに、展望デッキの工事から完成までの様子を下記の支笏洞爺国立公園公式SNSで公開中です。ご興味のある方は、ご覧下さい♪
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