アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
巡視報告 ~空沼岳~
2008年06月04日
支笏湖
みなさんこんにちは、支笏湖アクティブレンジャー西川です。
5月31日(土)空沼岳に巡視に行ってきましたのでその報告です。
空沼岳は札幌市南区に位置し、スノーボードのオリンピック選手を多数輩出してきた真駒内スキー場(昨年度より閉鎖中)前を通り、採石場を突っ切って林道をしばらく行くと登山口があります。
土曜日でしたが、朝から肌寒く曇り空でしたので人は少ないだろう・・・と思っていましたが、午前7時に登山口に到着した時点ですでに5~6台の車が停まっていました。
ここの登山道は沼や湿地が点在しており、いつ来てもぬかるんでいます。途中出会った5人組の中にはスニーカーにジャージ上下、雨具無しで登っている方がおり、下山する頃には靴はグショグショで体は芯まで冷え切っていたようです。これでは登山が嫌いになってしまいますね・・・
低山の日帰りでも装備はしっかりしたほうが、より一層楽しめるでしょう。
登山口から1時間半ほどで万計沼に到着しましたが、写真を撮り立ち止まっていると一気に寒くなり温度計を見ると気温は4℃しかなく、思わず万計山荘に避難しました(笑)
立派な風格の万計山荘
この山荘は老朽化が進み2001年に改修工事が行われましたが、現在は歴史を感じる風合いを残したままの安全な建物になっています。
まだ半分ほどの道のりが残っているので、足早に進みますがどんどん視界が悪くなり、気がつけばすっかり霧の中でした。
何も見えない真簾沼に着いた時には気温は2℃まで下がっていました。
「この分じゃ、山頂に着いても支笏湖は見えないなぁ・・・」
気温とともにテンションも下がります。
途中、先に登っていた方と数名すれ違いましたが、みな一様に「寒くて山頂に居られなかった・・・」と。
これ以上まだ寒くなるのか?と半信半疑ながらもニット帽にダウンベストにウィンドブレイカーと完璧な防寒をし、少々残っていた雪渓を慎重に越え、札幌岳との分岐に差し掛かると、なんとそこには・・・・
冬景色~!!
霧氷というやつですね。一面真っ白です。
ではアップでどうぞ!!
ということは、朝方は氷点下まで冷え込んだということですね。
なんということでしょう!!
明日から6月だというのに。
さすが北海道です。
一気にテンションがハイ↑になり写真を撮りまくるも、あまりの寒さと強風で落ちてくる氷の痛さに耐えきれず、山頂滞在時間わずが2分ほど(これでも頑張ったほうだと思います)で下山しました。
これから夏山登山シーズンに入りますが、山の上は別世界です。家を出るとき曇っていても山頂は晴れていて、最高の眺望が・・・
なんてこともありますが逆に家を出るとき晴れていても山の上では大荒れ・・・なんて山の天気は予想できないことが多いです。
山の上で困ってもどうすることもできない時もあります。
最低限、食料(余分に)・水分(夏場は特に多めに)・雨具(防寒具にもなります)・地図・コンパス・救急セットなどは持参したほうが良いでしょう。
そして、単独でもグループでも必ず登山届けを提出し、家族や友人に行き先・下山予定などを伝えておくようにしましょう。
【今回見られた主な花】
・ツバメオモト
・ミズバショウ
・エゾノリュウキンカ
・シラネアオイ
・コヨウラクツツジ
・マイヅルソウ
・ミヤマスミレ
など
5月31日(土)空沼岳に巡視に行ってきましたのでその報告です。
空沼岳は札幌市南区に位置し、スノーボードのオリンピック選手を多数輩出してきた真駒内スキー場(昨年度より閉鎖中)前を通り、採石場を突っ切って林道をしばらく行くと登山口があります。
土曜日でしたが、朝から肌寒く曇り空でしたので人は少ないだろう・・・と思っていましたが、午前7時に登山口に到着した時点ですでに5~6台の車が停まっていました。
ここの登山道は沼や湿地が点在しており、いつ来てもぬかるんでいます。途中出会った5人組の中にはスニーカーにジャージ上下、雨具無しで登っている方がおり、下山する頃には靴はグショグショで体は芯まで冷え切っていたようです。これでは登山が嫌いになってしまいますね・・・
低山の日帰りでも装備はしっかりしたほうが、より一層楽しめるでしょう。
登山口から1時間半ほどで万計沼に到着しましたが、写真を撮り立ち止まっていると一気に寒くなり温度計を見ると気温は4℃しかなく、思わず万計山荘に避難しました(笑)
立派な風格の万計山荘
この山荘は老朽化が進み2001年に改修工事が行われましたが、現在は歴史を感じる風合いを残したままの安全な建物になっています。
まだ半分ほどの道のりが残っているので、足早に進みますがどんどん視界が悪くなり、気がつけばすっかり霧の中でした。
何も見えない真簾沼に着いた時には気温は2℃まで下がっていました。
「この分じゃ、山頂に着いても支笏湖は見えないなぁ・・・」
気温とともにテンションも下がります。
途中、先に登っていた方と数名すれ違いましたが、みな一様に「寒くて山頂に居られなかった・・・」と。
これ以上まだ寒くなるのか?と半信半疑ながらもニット帽にダウンベストにウィンドブレイカーと完璧な防寒をし、少々残っていた雪渓を慎重に越え、札幌岳との分岐に差し掛かると、なんとそこには・・・・
冬景色~!!
霧氷というやつですね。一面真っ白です。
ではアップでどうぞ!!
ということは、朝方は氷点下まで冷え込んだということですね。
なんということでしょう!!
明日から6月だというのに。
さすが北海道です。
一気にテンションがハイ↑になり写真を撮りまくるも、あまりの寒さと強風で落ちてくる氷の痛さに耐えきれず、山頂滞在時間わずが2分ほど(これでも頑張ったほうだと思います)で下山しました。
これから夏山登山シーズンに入りますが、山の上は別世界です。家を出るとき曇っていても山頂は晴れていて、最高の眺望が・・・
なんてこともありますが逆に家を出るとき晴れていても山の上では大荒れ・・・なんて山の天気は予想できないことが多いです。
山の上で困ってもどうすることもできない時もあります。
最低限、食料(余分に)・水分(夏場は特に多めに)・雨具(防寒具にもなります)・地図・コンパス・救急セットなどは持参したほうが良いでしょう。
そして、単独でもグループでも必ず登山届けを提出し、家族や友人に行き先・下山予定などを伝えておくようにしましょう。
【今回見られた主な花】
・ツバメオモト
・ミズバショウ
・エゾノリュウキンカ
・シラネアオイ
・コヨウラクツツジ
・マイヅルソウ
・ミヤマスミレ
など