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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

PV研修、総会を実施しました

2013年05月07日
支笏湖
みなさんこんにちは。
ゴールデンウィークが終わったというのに支笏湖畔のお昼の気温は4度、寒い日が続きますね。とはいえ、春の風物詩、フキノトウもすっかり伸びきり、その花が終わる頃地下茎から伸びてくる葉っぱもちらほら見られるようになりました。夏には特大になる葉っぱも、まだまだ手のひらサイズの小ささです。

さて先月になりますが、今年度入って最初のパークボランティア(以下PV)活動が行われたので、ご報告します。



【図1】一斉に空へ双眼鏡を向ける方々


4月中旬のある日の朝、支笏湖ビジターセンター玄関周辺にて、一斉に双眼鏡を空へと向ける40名ほどのあやしい団体。一体何をしているのでしょうか。そう、迫力のこの光景は、年に数回実施される支笏湖地区PVの「PV研修」を実施している最中の一幕でした。

毎回テーマを設けて行うPV研修ですが、今回のテーマは、「支笏湖の野鳥と自然案内 ~バードウォッチングと自然案内のコツを学ぼう~」です。「観察会で案内役がしたいけど自信がない!」「自然案内についておさらいしたい!」というPV会員を対象に、講師・中村聡さん(公益財団法人日本野鳥の会 ウトナイ湖サンクチュアリ、チーフレンジャー)の案内のもと、支笏湖の野鳥を観察し、バードウォッチングの楽しさを知りながら色々教わろう!という内容でした。

当日は、双眼鏡の使い方を教わるところから始まり、中村さんのやさしく楽しい自然解説とともに、ビジターセンター周辺を飛んでいるハクセキレイや、カラスの古巣、古い電柱(木製)にあけられたクマゲラの食痕、広場で餌を探しているモズやヒバリなどをみんなでわいわい観察しました。また千歳川では、デコイ(鳥の模型)を使っての解説も行われました。



【図2】PV研修中、モズを見つけました

野外での研修のあとはビジターセンターに戻り、中村さんお手製のテキストを使ってレクチャーを受けました。「自然」と「参加者」の間に立って両者を結びつける「案内人」の役割について、また「お客さんに興味・関心をもってもらうには?」などのお話をしていただきました。案内のコツなどをたくさん教わり、PV会員の皆さんは熱心に耳を傾けながら、うんうんとうなずいたり、研修後には「素晴らしい!」という感想がたくさん寄せられました。
講師の中村さん、素敵な研修を行っていただき本当にありがとうございました。


さて午前のPV研修のあとは、ビジターセンターから休暇村支笏湖に会場を移し、「平成25年度支笏湖地区PV連絡会総会」が執り行われました。PV会員の皆さん、そして地域を代表してお越しいただいた方々とともに昨年度の活動について振り返り、そして今年度の活動について話し合いました。

さらに今年は、PV活動を15年間続けてこられた方への「自然環境局長表彰」に6名、10年続けてこられた方への「北海道地方環境事務所長表彰」に7名が該当し、合わせて13名もの方にPV感謝状が贈られることとなる大変喜ばしい年です。今回の総会の際には感謝状発行の都合により、「所長表彰」(活動歴10年)のみの感謝状贈呈となりましたが、皆さん、本当に長い間のPV活動、ありがとうございます。今後とも支笏湖PVとしてたくさん活躍してください!



【図3】総会の様子(下図は感謝状贈呈の様子)

そして、昨年は9月の新規PV養成研修の実施により新規会員が大幅に増えたこともあり、さらに進化したPV活動を行っていくために、今後の活動に向けて活発な意見交換がなされました。昨年度より観察会の数も増やし、ますます盛り上がる支笏湖地区PVにご期待ください!



下記のページにて、PV観察会の詳細がご覧いただけます。
支笏湖地区PVの観察会は5月、6月の2回です。
(7月以降の観察会については随時お知らせいたします。)
環境省北海道地方環境事務所HP[イベント開催予定](リンク)
参加は無料です。ふるってご参加ください!

支笏湖ビジターセンターでも、季節毎にたのしいイベントが実施されています。
詳細については下記ページをチェックしてくださいね。
支笏湖ビジターセンターHP(リンク)
(イベント案内は、[自然観察会]のボタンから)


春の支笏湖を楽しみましょう~