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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

四十三山(明治新山)歩道オープン

2010年04月21日
洞爺湖
  四十三山は4月20日(火)冬期閉鎖解除されました。この時期が一番火口が見やすい時期です。今年は雪どけが遅く、壮瞥温泉側(旧北大有珠火山観測所)入口から山頂に向かう歩道の一部に雪が残っています。石畳が続く歩道で滑りやすい箇所もありますので歩行には充分ご注意ください。
  生きものも本格的に活動を始める季節です。四十三山でも冬眠から目覚めたばかりのニホントカゲが日光浴をしているところを発見しました。ニホントカゲはみなさんご存じですか?全国的に広く分布しているトカゲ目トカゲ科です。一般的にオスは3月初旬に冬眠から目覚め、メスが1~2ヶ月後遅れて現われ交尾が行われます。石の下や木の根元などの巣穴を作って5~16個を産卵します。


 ニホントカゲのオスの成体。体の表面に光沢があり、体が太い。小さく尾が青いのは子どもです。

  これとよく間違われるのはトカゲ目カナヘビ科のニホンカナヘビです。ヘビといってもトカゲですが、見分け方としては、細身で鱗に光沢がなくカサカサしています。また子どもの尾は青くありません。どちらも昆虫やクモなどを食べます。


  四十三山山頂にある展望台。早春や晩秋に羊蹄山や中島を見ることができます。

  四十三山の季節情報は洞爺湖ビジターセンター内でも随時お知らせしています。歩かれる前にぜひビジターセンターへお立ち寄りください。


 
  歩道上に見られるキツネかタヌキのため糞。タヌキは特に同じ場所に糞をする習性があります。お行儀が良いようです?!