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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

四十三山の生きもの

2010年06月15日
洞爺湖
  四十三山の森は、ますます緑濃くなってきています。今月頭、パークボランティア活動で歩道の維持管理作業を行いました。ぐんぐん延びる下草を刈っている時によく見られるのは小さな生きものたちです。そこで見られる生きものを紹介したいと思います。


脱皮直後のエゾハルゼミ(メス)と抜け殻 
エゾハルゼミもやっと通常より1週間ほど遅れて鳴き声の確認ができました。この時期にはよくその抜け殻を見ることができます。


左からサッポロマイマイ、エゾマイマイ
カタツムリのなかまです。雨あがりの日によくみかけます。


左からニホンアマガエルとカミキリムシのなかまとワカバグモ
カエルは他にもエゾアカガエルがいて、四十三山では夏になると見られます。ワカバグモはどこにいるかわかりますか?

この森には鳥や哺乳類だけでなくたくさんの生きものが生活していることがわかります。山を歩く時はゆっくりとじっくりと足元にひそんでいる生きものを探してみましょう。おもしろい発見があるかもしれません。

※四十三山は、1910年(明治43年)の有珠山の活動によって多くの火口が生じ、マグマの上昇によって生まれた山です。噴火当初、火口やその周辺からは水蒸気(噴気)が見られ、木は枯死し植物はみられませんでした。しかし100年たった今、火口周辺は緑豊かな森となっています。今年は誕生してちょうど100年目となります。これを機に、100年たった火口周辺の森を観察する行事を6月19日(土)に行います。詳細は洞爺湖自然保護官事務所(0142-73-2600)まで。