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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、利尻礼文サロベツ、知床、阿寒摩周、釧路湿原、大雪山、支笏洞爺国立公園があります。

有珠山パトロール

2022年05月24日
洞爺湖 小松瑠菜

 こんにちは! 洞爺湖アクティブ・レンジャーの小松 瑠菜です!

 

 先日、洞爺湖地区パークボランティアのみなさんと一緒に、有珠山でパトロールを実施し、入山者の方たちに、ルールを守って山菜採りを行ってもらうよう、普及啓発いたしました。

 

↑外輪山遊歩道から内側(火口側)の区域に侵入して採取を行っている人がいないか確認している様子

 

 有珠山の外輪山遊歩道から内側(火口側)の区域は、国立公園の特別保護地区に指定されており、動植物の採取は禁止されております。(落ちている枝を拾うのもNG!)

 もちろん、今が旬の「山菜」(今回は主にウド)の採取も外輪山遊歩道から内側(火口側)の区域では禁止となっております。

 

※同じく、外輪山遊歩道から内側(火口側)の区域は、災害危険区域とされており、火山防災の観点から有珠山火山防災協議会で立ち入りが禁止されております。

 

↑普及啓発の様子

 

 また、パトロールを実施した際、登山客の方々に、国立公園のマナーブックをお渡ししました。国立公園であること、場所によっては禁止行為があることなど、まだまだご存じない方も多いかと思います。少しでもパークボランティア活動が国立公園や自然環境保全の普及啓発に繋がり、認知度が高まると嬉しいです。

 

  有珠山を含め、洞爺湖エリア、登別エリア、羊蹄山エリア、支笏湖エリア、定山渓エリアなど、様々なエリアが支笏洞爺国立公園に指定されています。

 地元のみなさまも、観光で足を運んだみなさまも、ルールとマナーを守って国立公園を楽しめるよう、利用者と一丸となって普及啓発できると嬉しいです。

 

~おまけ~ 5月中旬に有珠山で見ることができる植物