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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

気軽に紋別岳

2010年05月19日
支笏湖
 支笏湖温泉街に近い紋別岳を歩くと、遅い春を感じることができました。
紋別岳は道がアスファルト舗装されていて、散歩にちょうどいい程度の傾斜が続きます。

この時期、この道を歩いて一番耳に残るのは小鳥たちのさえずりで、中でも印象に残るのはウグイスです。
「ホー ホケキョ」という鳴き声は誰もが知っているところですが、間近で鳴き声を聞くとその音量には驚かされます。
体長15センチの鳥が出しているとは思えない程のパワフルさと、どこまでも届きそうな通る声で私たちを迎えてくれます。ウグイスだけでなく、様々な小鳥たちのさえずりを聞きながらゆっくり進んでいきます。




ヤマガラ(ウグイスは撮影できませんでした…)

舗装道路の脇にはエゾエンゴサクやオオバナノエンレイソウが花を咲かせています。
ゆっくり歩いていると、アスファルトの間から花を咲かせているオオバキスミレを見つけました。
人工物の間からきれいな花を咲いているのを見ると、少し複雑な気持ちにもなりますが、同時にエネルギーをもらったように思います。



エゾエンゴサク

 山の中が安らぐのは、人工の音がしないからでしょうか。鳥たちのさえずりや風の音に耳を傾け、自分のペースで歩きながら自然を感じることは気持ちをリラックスさせてくれます。道が舗装されている紋別岳ですが、安全で歩きやすくゆっくり進めば足への負担もかかりません。眺望も素晴らしいので、簡単にリフレッシュできる場所として足を運んでみてはいかがでしょうか。