アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
昭和新山学習登山会
2016年04月26日
洞爺湖
みなさま、はじめまして。
4月より洞爺湖自然保護官事務所にアクティブレンジャーとして赴任いたしました、高橋祐子と申します。
これから支笏洞爺国立公園(羊蹄山・登別・洞爺湖地域)のことをいろいろ紹介して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。
5月に入り、ようやく暖かい風がやさしく吹く日が増えてきた今日この頃です。春の陽気に誘われて、外での活動が楽しくなってきました。そんな中、先日昭和新山学習登山会に参加してきましたのでお伝えします。
洞爺湖のすぐそばにある昭和新山は、1944年ごろの有珠火山の活動によって隆起してできました。齢73歳と少し、場所によってはまだまだホットな山です。
もとは平らな麦畑だった場所が、1年少しの間に大きく盛り上がってできた山。今では木々も大きく育ち、山麓付近は緑がだいぶ回復してきました。普段は立入禁止区域となっているこの山も、この日だけは会参加者のために開放し、地球の息吹を存分に感じることができます。
火山は「生きてる地球」の内部とつながることができる窓のような場所。活動が始まると大変なこともたくさんあるけれど、山が与えてくれる「恵み」は、私たちの当たり前の中に実はたくさん存在します。おいしい水・良質な土壌・温泉・きれいな景色... 火山列島だからこその「恵み」に感謝しつつ、地球の活動様式をしっかり学んで、酸いも甘いもうまく付き合っていける未来につなげられたら、最高だなと思います(^^)
火山性地形の一般公開エリアは例年通り4月20日から一斉に開通しておりますので、ぜひ「地球の生き様」を体感しにいらしてください!