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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

支笏湖地区パークボランティア 春期研修会

2008年05月26日
支笏湖
事務所から見える恵庭岳は日に日に緑が色濃くなっており、季節の移り変わりの早さを実感しています。
みなさんこんにちは、支笏湖AR西川です。

今日は、日頃から支笏湖の自然を守るために活動している『パークボランティア』の方々の研修の報告をさせていただきます。

先日5月25日(日)支笏湖ビジターセンター内ボランティアルームにおいて、春期研修会を行いました。
今回の参加は11名。
今年の研修内容は、ビジターセンターの案内方法について再確認しよう、というものでした。
支笏湖のビジターセンターは平成15年にリニューアルオープンし、その後2年ほどはパークボランティアの方が当番制で解説補助を行っていましたが、現在はビジターセンターに専門の解説員が2名常駐しているため、補助解説は行っていませんでした。
ところが、今年夏に行われるJ8(ジュニア8サミット)に向けて支笏湖を訪れる観光客が増大するのでは・・・ということで、少しでも支笏湖を訪れる方の役に立ちたいとの熱い思いを抱くパークボランティアの方が再度、館内の案内方法について学び合いました。
前半は机上で日本の国立公園や支笏湖の歴史、支笏湖の自然や温泉などについての勉強です。
さすが、長年支笏湖に通っている方々です。
支笏湖はその昔、御陵林だったことから開発されずに現在のような豊かな自然が残っていること。
今は全くその面影もありませんが、美笛の千歳鉱山には映画館などを備えた現在の支笏湖温泉よりも大きな集落があったこと。
また、支笏湖の水は電気を作り出しており、そのエネルギーは最大で一般家庭17000戸分(千歳市の半分)にもなること。
など興味深い話がドンドン出てきました。

その後、実際に館内を回りながら、常設されている設備について解説方法などを確認しました。
展示物には分かり易いように解説がついていたり、DVDによる説明などもありますが、実際に支笏湖の移り変わりを見てきたパークボランティアの方による解説が加われば、より一層奥の深い支笏湖が見えてくるのではないでしょうか・・・

現在、支笏湖地区では47名の方がパークボランティアに登録されています。
目印は「PARK VOLUNTEER」と書かれた緑の帽子とワッペン、館内にいるときは腕章も付けています。
週末のみならず平日も支笏湖へ通っておられますので、見かけた方はお気軽に声を掛けてみてください。きっとおもしろい話が聞けますよ!



午後からは支笏湖消防署による『救命講習』を受講しました。
これからの時期たくさんの観光客が来られる支笏湖。また野外活動も増えますので救命処置に加え、蜂に対する対処法なども教わり、大変有意義な一日を過ごしました。



パークボランティアの方々には、これからもますます活躍されることと思います。どうぞよろしくお願いします!!






机上での学習の様子



実際に館内を回りながら・・・



救命講習の様子