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アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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阿寒摩周国立公園

29件の記事があります。

2017年08月30日雄阿寒岳&雌阿寒岳登山者数【2017年7月】

阿寒摩周国立公園 阿寒湖 北川 栄司

先月からお知らせしています雄阿寒岳&雌阿寒岳の登山者数、7月分のデータを平年値とあわせてお知らせします。

まずは、雄阿寒岳。

「雄阿寒岳平均値」

「雄阿寒岳2017年7月」

・雄阿寒岳は登山道が1本の日帰りの山なので、本来は入山者数と下山者数が一致するはずですが、計測誤差が数%ありますので、データに差があります。

・また合計人数は、誤差の影響を考慮したデータの合計のため、入下山者数の合計とは一致していません。

次に、雌阿寒岳。

「雌阿寒岳平均値」

「雌阿寒岳2017年7月」

・雌阿寒岳は登山道が3本あり、雌阿寒温泉から入山しオンネトーに下山する方等、各登山道の入山者と下山者の数に大きな差が見られます。

・また、メアカンキンバイやメアカンフスマ等の高山植物が楽しめる山なので、開花時期の7月の登山者数が多くなっています。

7月の登山者数も、先月に引き続き、雄阿寒岳・雌阿寒岳ともに平年より多くなっています。

皆さん、花を楽しまれたでしょうか。

「雌阿寒岳のイワギキョウ」

皆さんもぜひ、百名山の「阿寒岳」にお越しください。

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2017年08月09日雌阿寒岳登山巡視 ~阿寒湖畔コース~

阿寒摩周国立公園 阿寒湖 末永 浩之

4月より阿寒摩周国立公園阿寒湖管理官事務所にアクティブレンジャーとして着任いたしました、末永浩之と申します。阿寒湖地区の自然やイベントなどをご紹介して参ります。どうぞよろしくお願いいたします。

先日、雌阿寒岳の登山巡視を行いました。雌阿寒岳は、阿寒湖の南西に位置する阿寒山群の主峰です。年間約12,000人もの登山者が訪れ、現在も活発な火山活動を続けている活火山です。今回は雌阿寒岳の登山道3コースの中で比較的初級者でも登りやすい阿寒湖畔コースをご紹介します。

登山口からはトドマツの森林帯の中を緩やかな登りが続きます。

笹が深い場所や風倒木など登行にご注意ください。

4合目に差しかかると辺りがハイマツ帯に変わり、急に視界が開けます。

そして、剣ヶ峰の勇ましい鋭峰が姿を現します。

6合目を過ぎ、振り返ると後方には阿寒湖と雄阿寒岳が映り込み、大展望に思わず足が

止まり歩みを忘れてしまいます。

登山道の一部が崖で崩落している箇所がありますので注意してください。

剣ヶ峰を過ぎ、ナカマチネシリ火口を横目に溶岩と砂礫の尾根より山頂を目指します。

雌阿寒岳(1,499m)山頂からの眺望。登山者も疲れを忘れ癒されるのではないでしょうか。

雄阿寒岳の向こうには、摩周岳、斜里岳を望むことができます。

ポンマチネシリ火口に佇む青沼と隣にそびえる阿寒富士(1,476m)

メアカンキンバイ、メアカンンフスマの他、イワブクロ、終わりかけのコマクサなどの

高山植物も楽しむことができます。

平成27年は火山活動の活発化により火口周辺の立入りが規制され、平成28年は度重なる台風

の襲来による風倒木・崩落など登山道が影響を受けました。今年は大きな自然災害も無く登

山には絶好のシーズンとなっています。

阿寒湖畔コースは、登り3時間 下り2時間 全長6kmの距離の長いコースです。ルールと

マナーを守り、安全な登山を楽しんでください。



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2017年07月28日雄阿寒岳&雌阿寒岳登山者数【2017年6月】

阿寒摩周国立公園 北川 栄司

各地のアクティブレンジャー日記でも紹介されていますが、環境省では国立公園の利用者人数の調査のため、登山道や遊歩道に「登山者カウンター」という人数計測機器を設置しています。

  「登山者カウンター」

阿寒湖でも、雄阿寒岳と雌阿寒岳の登山口4か所に、無雪期(6月~10月)の間設置しています。

先日、今年度の6月のデータを回収しましたので、調査を開始した2010年から昨年までの登山者数の平均値とあわせてお知らせします。

まずは、雄阿寒岳。

「雄阿寒岳平均値」

「雄阿寒岳2017年6月」

雄阿寒岳は登山道が1本の日帰りの山なので、本来は入山者数と下山者数が一致するはずですが、計測誤差が数%ありますので、データに差があります。

また合計人数は、誤差の影響を考慮したデータの合計のため、入下山者数の合計とは一致していません。

次に、雌阿寒岳。

「雌阿寒岳平均値」

「雌阿寒岳2017年6月」

雌阿寒岳は登山道が3本あり、雌阿寒温泉から入山しオンネトーに下山する方等、各登山道の入山者と下山者の数に大きな差が見られます。

また、メアカンキンバイやメアカンフスマ等の高山植物が楽しめる山なので、開花時期の7月の登山者数が多くなっています。

今年の6月の登山者数は、雄阿寒岳・雌阿寒岳ともに平年より多くなっています。

昨年と違い、天候に恵まれた結果でしょうか。

皆さんもぜひ、百名山の「阿寒岳」にお越しください。

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2017年06月29日湖岸清掃

阿寒摩周国立公園 阿寒湖 北川 栄司

阿寒湖パークボランティアの会では、毎年阿寒湖岸の清掃活動を行っていますが、今年第1回目の湖岸清掃を実施しました。

「ボッケ遊歩道を通って湖岸へ」

阿寒湖温泉街は阿寒湖南岸に東西に広がっており、東端のボッケから西に向かってゴミを拾って行きます。

「ボッケからスタート」

阿寒湖は冬季結氷した湖上で様々なイベントが行われており、氷上に捨てられ雪解け後湖岸に漂着したゴミ、釣り人のゴミ、かなり昔の不燃ゴミ等、いろいろなゴミが見つかります。

「湖底に沈んでいるビン類の回収」

ヨシ原にいたカモの親子を驚かせちゃいました...ゴメンナサイ。

「カモの親子」

ミサゴが魚を捕まえるシーンも目撃。

「魚を捕まえたミサゴ」

回収したゴミは分別して...

「ゴミの分別」

ボランティア専用のゴミ袋へ。

「専用ゴミ袋」

今回は、温泉街の東から西まで湖岸約4kmを清掃し、可燃ゴミ14袋、不燃ゴミ12袋を回収しました。

「回収したゴミ」

毎年の清掃活動により年々ゴミは少なくなっていますが、まだ何十年も前のゴミが見つかる事もあります。美しい風景、自然を守るためにも、ゴミは持ち帰りましょう。

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2017年05月24日森のこみち

阿寒摩周国立公園 阿寒湖 北川 栄司

阿寒湖畔エコミュージアムセンター周辺の遊歩道のうち、「森のこみち」と呼ばれる裏山の尾根を通る1㎞程度のコースがあります。

「森のこみち」

昨年相次いで北海道に上陸した台風の影響で、多くの巨木が遊歩道上に倒れました。緊急対策で倒木を玉切りにし通行できるようにしていましたが、人手が足りず遊歩道沿いに玉切りした丸太や枝が野積みのまま、冬を迎えました。

「遊歩道沿いの玉切り丸太」

しかし雪が解けてくると、「丸太や枝で圧迫感があるし、人工的な切り口の丸太が多く転がっているのは見苦しいのでは?」との事から、利用される方が増える花の季節前に、エコミュージアムセンター職員とパークボランティア、環境省職員で後片付けとなりました。

「総勢6人の後片付け隊」

4月から一緒に働いている末永アクティブレンジャーも、チェーンソー教育を修了し早速活躍です。

「小径木の玉切り」

丸太が重いうえに、からまった山ぶどうの蔓がイライラさせます。

「ぶどうの蔓と丸太(片付け前)」

残念ながら小さなチェーンソーでは玉切りできない大物は残りましたが、大部分の野積みの山は、何とか道から外れた場所に片付けることができました。

「片付け後」

遊歩道沿いでは既に、ヒメイチゲやコミヤマカタバミ、エゾオオサクラソウ(白色も)、ニリンソウやオオバナノエンレイソウ等も咲き始めていました。

「遊歩道沿いの花々」

ボッケ遊歩道を訪れる際は、「湖のこみち」だけではなく「森のこみち」も散策すると、また違った花を楽しめるかもしれませんよ。

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2016年02月10日屈斜路湖全面結氷!

阿寒摩周国立公園 川湯 恩田諒

 屈斜路湖全面結氷しました!!(昨年、全面結氷は確認されていません。)

 湖が凍ることを結氷といい、湖すべてが凍結すると全面結氷といいます。

写真(藻琴山より)

 全面結氷の湖では屈斜路湖(最大水深117m)は国内最大級といわれています。

 近くの摩周湖(最大水深211m)は、水深が深いため全面結氷せず部分結氷といわれています。

 ~年別の結氷日~

 2011年:2/20

                             

 2012年:1/20

                            

 2013年:1/11

                            

 2014年:2/12

                            

 2015年:凍結確認されず

                      

 2016年:2/4

 *データ元:川湯エコミュージアムセンター資料

   写真(砂湯から)                      写真(オオハクチョウ)

 砂湯は地熱が高く一部解氷部分が出来ることから、毎年400~500羽の白鳥が羽を休めています。

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2015年12月05日川湯エコミュージアムセンター

阿寒摩周国立公園 川湯 恩田諒

 川湯は12月に入り、寒さが一気に増してきました。

 屈斜路湖には150羽以上のオオハクチョウが飛来し、冬の訪れを感じます。

 寒い中でのツツジヶ原自然探勝路散策の後は足湯に入り、その後は環境省直轄施設「川湯エコミュージアムセンター」がおすすめです。

 ホームベージアドレス:http://www6.marimo.or.jp/k_emc/

 川湯のもりの中にたたずむ当センターは自然と人間との繋がりを考えてもらい、体験することを目的としたフィールドと一体となった施設です。硫黄山、摩周湖などを各ブースでジオラマや写真、標本、映像などの工夫された展示が行われており、川湯地域の自然が紹介されています。

 二階はギャラリースペースになっており、月毎に様々な展示が行われています。

 11月2日~12月28日の期間は、当方の写真展を行っています。テーマは「アオウミガメの旅立ち」で、内容は当方がアクティブレンジャーになる前に小笠原で体験した活動になります。直径約10cmの子ガメが懸命に生きている姿を見て頂けたらと思います。一部のブースでは道東の野生動物をテーマに、キタキツネや遡上中のサケなどの写真も展示しているのでこちらも是非ご覧ください。

 川湯にお越しの際は、暖かい格好でお越しください。

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2015年10月09日川湯地区の秋

阿寒摩周国立公園 川湯 恩田諒

 ここ最近、日に日に寒くなってきた阿寒国立公園川湯地区です。

 和琴半島には多くの野生生物が生息しており、比較的簡単に見つけることが出来ます。

 たとえば、今の季節であれば、クルミをくわえたエゾリスやエゾマツの木の上にいるアカゲラなどが観察できます。

 秋の自然散策と共に和琴半島探勝路入り口の温泉もおすすめです。

 先日、巡視した際に発見したアオダイショウは、温泉に触れた直後、温泉の温度に驚き、ものすごい勢いで茂みに入っていきました。

 アオダイショウは和琴半島では頻繁にみかけます。

 また、硫黄山から川湯に向かう道にあるツツジヶ原自然探勝路の木々も徐々に黄葉や紅をしてきています。

 特にこれから見頃を迎える硫黄山前の紅葉した木々のトンネルは絶景です!

(ツツジヶ原自然探勝路内のシラカンバの黄葉)

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2015年06月24日はじめまして!

阿寒摩周国立公園 恩田諒

 はじめまして!

 4月より川湯自然保護官事務所に着任しました、アクティブレンジャーの恩田 諒です。これから阿寒国立公園川湯地域の情報や魅力を伝えていきたいと思っていますのでどうぞ宜しくお願いします。

 先週、川湯温泉街から硫黄山一帯は、イソツツジの満開時期となりました。

 先週の気温の上昇で一気にイソツツジの花が開花しました。

 一部ではもう枯れてしまった箇所もあります。

 和名:イソツツジ

 高さ20~50cmになる常緑の低木です。

 硫黄山山麓のイソツツジ群落は、日本有数の群落と言われ、その面積は約100haに及びます。

 辺り一面がイソツツジの白い花で覆われた光景はとても美しいです。

 また、暖かくなってきたことで砂湯のキャンプもおすすめです!

 ダイナミックな自然に囲まれながらするバーベキューはとても気持ちいいです。

 お時間がある方は、イソツツジのお花畑がある川湯温泉街から硫黄山、自然に囲まれたバーベキュー場がある屈斜路湖畔の砂湯へ、是非お越しください。

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