ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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支笏洞爺国立公園

96件の記事があります。

2022年01月13日アクティブ・レンジャー写真展in合庁☆開催します!

支笏洞爺国立公園 小松瑠菜

こんにちは! 洞爺湖アクティブ・レンジャーの小松 瑠菜です!

今年度も全道各地で開催されてきた「環境省アクティブ・レンジャー写真展~北の自然の舞台裏~」ですが、

写真展の集大成として、昨年度に引き続き、札幌第一合同庁舎1階で自然風景や野生生物の写真等の展示を行います☆

環境省アクティブ・レンジャー写真展 2021-2022 ~北の自然の舞台裏~

○期間 令和4年1月7日(金)10時~1月19日(水)13時まで

○場所 札幌市北区北8条西2丁目 札幌第一合同庁舎1階 南玄関

*新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、少人数で設置を行っています。

この写真展では、札幌管内各地の国立公園や鳥獣保護地域等で活動する

アクティブ・レンジャーや希少種保護増殖等専門員の業務紹介や、

日頃の業務中に巡り合ったとっておきの瞬間を、撮影した写真を展示しております☆彡

札幌での開催の特徴は・・・

   ①各地のパンフレットを入手できる!種類豊富!

   ②アンケートに回答すると、全道各地のしおりを入手できる!

   ③過年度のAR写真展のポストカードを入手できる!

*一昨年のチカホでは各地のアクティブ・レンジャーから(写真や業務について)説明がありましたが、

昨年度に引き続き、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から各地のアクティブ・レンジャーの説明はありません。

是非お近くにお越しの際はお立ちより下さい(^^)/

【おまけ情報①】

令和4年1月31日(月)まで、Instagram(インスタグラム)でも、

「環境省アクティブ・レンジャー写真展~北の自然の舞台裏~」オンライン写真展を開催しております☆彡

各地の写真展では紹介しきれなかった写真や情報等もアップしておりますので、

既に現地で写真をご覧になっていただいたみなさまも、是非覗いてみてくださいm(_ _)m

【おまけ情報②】

令和4年1月30日(日)~令和4年2月10日(木)の期間、帯広市図書館での開催が追加決定しました☆彡

まだ未公開の帯広自然保護官事務所のARが撮影した写真も展示予定です!

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2021年11月19日小学生への環境教育授業を実施!第2弾☆

支笏洞爺国立公園 小松瑠菜

こんにちは! 洞爺湖アクティブ・レンジャーの小松 瑠菜です!

紅葉がひらひらと舞い、そろそろ雪の季節がやってきますね♪

今回は、先日実施した洞爺湖町の小学生への環境教育授業の様子を紹介いたします☆

【第1回目】 10月に実施

第1回目の環境教育授業は、昨年同様、洞爺湖中島で実施いたしました。

「中島で生き延びるための戦術!!!」 をテーマに、

酪農学園大学・伊吾田 宏正教授にご協力いただき、伊藤管理官、小松AR、伊吾田先生 の3班に分かれて、

中島とシカの関係や中島の植物についてお話しました。

秋の中島で見られる動物の食痕や果実などを探したり、シカの痕跡を見つけたり、樹皮や果実に触れたり、

様々な体験をした後、午後からはUWクリーンレイク洞爺湖・室田 欣弘さまにバトンタッチし、

子どもたちはウチダザリガニについて学びました。

室田さんより、ウチダザリガニについて教えていただいた後、

子どもたちはウチダザリガニの計測作業を体験しました♪

小学生たちは、大きなハサミを持つウチダザリガニに少し怖がりつつも、

安全なザリガニの持ち方を教えてもらい、頑張って計測作業を行っていました^^

【第2回目】 11月に実施

第2回目の環境教育授業は、小学校でスライドを用いて実施いたしました。

1.国立公園/2.外来生物/3.エゾシカ/4.ゴミ問題/5.野生動物との関わり方

をテーマにお話しました。

「エゾシカ」に関する授業では実際に 毛皮・頭骨・角などを"見て"、"触って"学んでもらいました。

中でもシカ角の重さを感じられる「シカ角ヘルメット」や、「新生児体重標本(ぬいぐるみ)」は

昨年同様、大人気でした^^

エゾシカの夏毛と冬毛では毛量や皮膚の厚みが違うこと、草食動物と肉食動物では歯の構造が違うことなど、

実際に目で"見て"、"触って"学んでもらえたと思います。

「ゴミ問題」に関する授業では、何気なく人間が捨てるゴミによって、自然に分解されず、

そのまま残ってしまうことはもちろん、野生動物への影響について、実際の例を紹介しながらお話しました。

被害に遭った鳥類の写真を見た子ども達は、「かわいそう・・・」 と、心を痛めながら、

真剣な眼差しで話を聞いてくれました。

「野生動物との関わり方」に関する授業では、少し踏み込んだお話しをしました。

今回学んだことを活かして、自分たちが"どう野生動物と関わるべきか

"自身で考えるきっかけになれば良いなと思います。

他人事ではなく、自分事として、

私の授業を受けた子ども達や、この投稿を見ている皆様方1人1人が、

自然のために出来ることを考えてくれたり、行動してくれたりしたら、

とっても嬉しいなぁ~と思っています・・・☆

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2021年11月18日野鳥と冬芽の観察会

支笏洞爺国立公園 荒川真吾

こんにちは。支笏湖アクティブ・レンジャーの荒川です。

紅葉シーズンも終わり、支笏湖周辺の山々も雪化粧を始めました。そんな冬の訪れを感じる11月上旬に、支笏湖地区パークボランティア(以下、PV)の皆さんと「野鳥と冬芽の観察会」を開催しましたので、今回はその様子をお届けします。観察会は休暇村支笏湖園地~野鳥の森散策路周辺で例年、春、夏、秋の3回実施しているのですが、緊急事態宣言や悪天候で春・夏に予定されていた回が中止となり、今回が今年度初めての開催となりました。

当日は観察会日和の晴天に恵まれ、定員一杯の20名の方にご参加いただきました。手指消毒と検温、マダニやスズメバチといった要注意生物についての説明を行った後、グループに分かれて散策開始!

観察会の様子観察会の様子

解説を行ったPVの方々は、支笏湖周辺の自然を長年に渡って観察している方が多く、自然に関する知識や話題が豊富。赤く熟したホオノキの実や、冬眠中のカタツムリ(サッポロマイマイ)、樹木の冬芽など、この季節ならではの自然の魅力を楽しい解説とともに観察し、ご参加いただいた皆さんにもとても楽しんでいただくことができました。

今回観察した樹木の「冬芽」は「ふゆめ」または、「とうが」と読みます。樹木が成長に不適な季節につける、休眠状態の芽のことで、鱗に覆われていたり、粘りのある樹脂に覆われていたりと、厳しい冬の環境から身を守るための樹木の戦略を伺うことができます。丸いもの、尖っているもの、二股になっているもの、樹種によって形も様々で、じっくり観察するととても面白いです。

今回の観察会では、野鳥たちは残念ながら見やすい位置にあまり出てきてはくれませんでしたが、樹木が葉を落とし、雪も積もっていない今の時期は野鳥がとても観察しやすい季節でもあります。夏鳥が南方へ旅立つ一方で、冬鳥や旅鳥が北方から渡って来る時期でもあり、暖かい時期とは違う顔ぶれの鳥たちを見ることもできますよ。

いよいよ平地でも雪が降る季節となり、室内に閉じこもりがちになってしまいがちですが、冬の自然を感じに皆さんもぜひ支笏湖を訪れてみて下さいね。散策の後は温泉で温まりましょう。

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2021年11月11日支笏洞爺国立公園の紅葉

支笏洞爺国立公園 小松瑠菜

こんにちは! 洞爺湖アクティブ・レンジャーの小松 瑠菜です!

先日の豪雨ですっかり紅葉達も空に舞い、いよいよ雪のシーズンがやってきますね^^

「紅葉を見逃してしまった...!」というみなさまに、支笏洞爺国立公園の紅葉をお届けします♪

↑こちらは、洞爺湖ビジターセンターの門をくぐり、入口に行くまでの園地で撮影しました。

車で駐車場に行くと、角度の問題で車窓からはなかなか見ることができませんが、

歩いてビジターセンターの入口までいくことで眺めることができます☆

紅葉して落葉したマツの木が何年も積もったことで、地面がふわふわになっています^^

↑こちらは、定山渓にある自然散策路「二見定山の道」で撮影しました。

豊平川に沿うように、定山渓二見公園~二見吊橋~かっぱ淵~赤岩の澗と続く散策路で、

野鳥の声を聞きながら、約800種類の植物を観察することができます。

10月中旬以降、秋深い定山渓を全身で味わうことができます♪

↑こちらは、洞爺湖・中島の北東側で撮影しました。黄色く色づく紅葉が特徴的です。

中島散策のモデルコースとして、

①森散策コース(1.3km/約45分)

②アカエゾマツ倒木往復コース(往復4km/約2時間)

③一周探検コース(7.6km/約3時間)

の3つがありますが、私はもっぱら「③一周探検コース」がオススメです!

オススメポイントは、

・中島の北岸から湖畔沿いを歩く道があり、湖をゆっくり眺めながら歩くことができること

・湖畔沿いの道は降り積もった落ち葉を漕ぎながら(⁈)歩くことができること です!

これは中島を一周した人にしか味わえない楽しみ方です(*^^*)

↑こちらは、羊蹄山(真狩コース)の外輪から撮影しました。

10/5に登ったため、紅葉のピークは過ぎていたと思いますが、まだ色づいていました♪

春・夏・秋と、季節が変わるごとに姿を変える羊蹄山が印象的です^^

!現在は羊蹄山でクマの目撃情報があるため、立ち入る際はご注意ください。

 ※京極コースは閉鎖中。(11/10現在)

 ※羊蹄山管理保全連絡協議会のホームページ等で最新情報をご確認ください。

みなさま、いかがでしたでしょうか?

目まぐるしく季節が変わりますが、少しでもみなさまの安らぎになれば幸いです♪

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2021年11月09日洞爺湖中島の外来種駆除活動

支笏洞爺国立公園 小松瑠菜

こんにちは! 洞爺湖アクティブ・レンジャーの小松 瑠菜です!

時差投稿になりますが、洞爺湖風景林(洞爺湖畔地区・洞爺湖中島地区)保護管理協議会主催の

「洞爺湖中島の外来種駆除」に、パークボランティアさんたちと参加してきました。

洞爺湖中島には、様々な植物が生育していますが、近年は本来分布していない生態系被害防止外来種であるアメリカオニアザミも生育しています。アメリカオニアザミは繁殖力が非常に強く、刈り取り後の茎(上部・下部どちらも含む)も、種子を散布するまで成長を続けます。さらに、葉や茎に堅く鋭いトゲを持っているため、知らずに触れると針が刺さり、強く痛みを感じます。

近年、そんなアメリカオニアザミが急激に増加し、洞爺湖中島にある約8キロの散策路を利用する方々の障害になっています。今回の活動では、散策路を中心に外来種駆除を実施しました。

今回の作業は、中島・湖の森博物館から散策路に出て、左右二手に分かれて実施しました。

環境省・林野庁・パークボランティア・有志で集まった町民ボランティアのメンバーでひたすら刈り取りと根の掘り起こしをし、

洞爺湖町職員のみなさんが刈り取った茎と掘り起こした根を袋に詰めていく、という役割分担をして実施しました。

前述のとおり、触れると針が刺さるため、参加者には軍手・ゴム手袋・皮手袋の3種を貸し出されました。

それだけ装備を固めても、素手まで針が到達することもあるため、作業は一苦労です。

密を避け、皆で黙々と作業する中、洞爺湖地区パークボランティアの会長に突然呼び出されました。

声のする方へ向かっていくと...

会長の身長ほどある大きなアメリカオニアザミの姿が...!

「とったぞー!」と言わんばかりの満面の笑みで見せてくださいました^^

中島にはこんな大きなアメリカオニアザミも生育しているんですね。

約2時間の作業を終え、こんなにものアメリカオニアザミを駆除することができました。

駆除する作業も大変ですが、これを全て船に乗せ、陸まで運ぶ作業も大変でした...!

駆除しなければいけない命を増やさなためにも、外来生物被害予防3原則「入れない・捨てない・拡げない」を意識した生活をできると良いですね。

そのために、私たちがまずできることは、「種子を移動させない」ということです。

時々、種子を手に取り、移動後に捨てる方がいらっしゃいますが、

意図的なものだけではなく、野外活動の後に靴底の土などをブラシ等で落とすことも大切です。

靴底の土の中に種子が入っていることがあるため、移動後に土とともに種子が落ちると、

人為的に種子を散布することになってしまい、生態系に被害を及ぼす可能性があります。

洞爺湖汽船の乗船口には靴底の土を落とすブラシが設置されています。

船の中を汚さないためにも、中島に上陸・離陸する際はご利用ください♪

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2021年10月22日定山渓の山と紅葉

支笏洞爺国立公園 荒川真吾

こんにちは。支笏湖アクティブ・レンジャーの荒川です。

先日、定山渓にある小天狗岳の登山道巡視を行いましたので、今回はその様子をご紹介します。定山渓は「札幌の奥座敷」とも呼ばれ、温泉や紅葉がとても有名ですが、支笏洞爺国立公園の一部であるということはご存じない方も多いかもしれません。札幌中心部から約1時間という立地に、札幌岳や無意根山を始めとする山々や豊平川の清流など、豊かな自然を楽しむことができます。

小天狗岳は温泉街の北側、さっぽろ湖の南西側に位置する標高765mの山で、登山口は定山渓ダム下流園地内の定山渓ダム資料館の横にあります。(定山渓ダム下流園地は17時で閉鎖されるので、小天狗岳に登るときは遅くとも14時30分までに登り始める必要があります)

小天狗岳登山口

登山道は勾配が急な箇所が多く体力と脚力が必要ですが、最近新しくなった階段とロープが設置されており、とても良く整備されています。

登山道周辺では、赤や黄色に色づいたハウチワカエデやイタヤカエデが眼を楽しませてくれます。また、山頂付近からは、眼下に定山渓の温泉街やさっぽろ湖を眺めることができました。

定山渓には小天狗岳の他にも、朝日岳や夕日岳のように登山初級者にもおすすめの山があります。定山渓の山々にもヒグマが住んでいますので、山に入る際は登山の準備の他、クマ鈴などの対策を忘れないようにして下さいね。

定山渓の紅葉は10月終わり頃まで楽しむことができます。皆さんも見事な紅葉と温泉、豊かな自然を体験しに定山渓を訪れてみてはいかがでしょうか。

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2021年09月14日自然公園クリーンデー

支笏洞爺国立公園 荒川真吾

支笏湖アクティブ・レンジャーの荒川です。

環境省では毎年8月の第1日曜日を「自然公園クリーンデー」として、全国の自然公園を対象に、利用者の集中する地区を中心にゴミ持ち帰りを呼びかけるとともに関係機関の協力を得て、大規模な美化清掃活動を展開しています。

支笏湖地区でも、地域や関係機関の皆さんのご協力の下、8月中旬に1清掃活動を実施しました。コロナウイルス感染症拡大対策のため、今年度も昨年度に引き続き参加人数を大幅に減らし、規模を縮小しての開催となりました。

支笏湖エリアは札幌圏や新千歳空港からのアクセスが良く、特に夏期間の週末は多くの利用者が訪れる国立公園です。多くの方々に手軽に自然の魅力を感じていただける一方、残念ながら駐車場や道路脇などに、ごみが捨てられているのも目につきます。大部分の来園者の皆さんにごみの持ち帰りにご協力いただいているものの、ほんの一部の方がごみを捨ててしまっている状況です。

今回はごみの清掃と休暇村付近の側溝の清掃を行い、約38.3kgのごみを回収することができました。ご参加いただいた地域の皆さん、関係機関の皆さんどうもありがとうございました。皆さんのおかげで支笏湖周辺をとても綺麗にする事ができました。こうした清掃活動などを通じてより多くの方に自然の魅力を感じていただき、「自然を守るためにごみのポイ捨てはやめよう」という意識を持っていただくきっかけに繋がっていけばと感じています。

作業の様子1作業の様子2

作業の様子

近年、海洋プラスチックごみが地球規模での問題となっていますが、陸と海の生態系は繋がっていて、陸域で捨てられたごみは川を下ってやがて海へ流れていきます。海に到達する過程で、周囲に生息する野生動物や周辺の生態系に悪影響を与えてしまう可能性もあります。

地球規模のスケールの環境問題も、私たちの身近な行動の積み重ねで貢献できることが多くあります。今後もごみの持ち帰りはもちろん、皆さんの普段の生活の中でもご協力をよろしくお願いいたします。

●海洋プラスチックごみ問題について詳しく知りたい方はこちらをどうぞ

環境省「プラスチックを含む海洋ごみ(漂流・漂着・海底ごみ)対策」

http://www.env.go.jp/water/marine_litter/index.html

※1 北海道への緊急事態宣言発令前に実施された活動です。

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2021年09月06日外来植物除去作業

支笏洞爺国立公園 荒川真吾

こんにちは。支笏湖アクティブ・レンジャーの荒川です。

今回は、8月中旬に1支笏湖地区パークボランティアの皆さんと行った「外来植物除去作業」の様子をお伝えします。

「外来種」とはもともとは生息していなかった地域に、人間によって持ち込まれてしまった生物種のことを指します。それらの生物の中には、本来生息していた生物と競合して生態系のバランスを壊してしまったり、ときには私たちの身体に悪影響を及ぼしてしまう危険なものもあります。支笏洞爺国立公園では、この地域の本来の自然の姿を保つため、外来種の生息調査や除去作業を毎年行っています。今回はパークボランティアの皆さんと、オオアワダチソウという植物の除去を行いました。

オオアワダチソウは、北アメリカ原産の植物で、明治時代に観賞用に日本国内に持ち込まれました。黄色い花が咲くととても目立つので、空き地や道路脇で見たことがある方も多いと思います。繁殖力・生命力が非常に強く、在来の植物を押しのけて分布を拡大し、生態系に悪影響を与える恐れがあるため、環境省が作成した「生態系被害防止外来種リスト」2に掲載されています。

オオアワダチソウ

オオアワダチソウ

除去作業の様子

除去作業の様子

今回はモラップキャンプ場の周辺で作業を行いました。1時間半の作業で、約113.7kgのオオアワダチソウを除去することができました。ご協力いただいたパークボランティアの皆さん、ありがとうございました。

外来種は人間によって持ち込まれ、駆除の対象となっている生物で、彼らには何の罪もありません。ときには駆除してしまうのは可愛そうだと感じてしまうものもありますが、もともといた在来の生物や本来の生態系を守るためには必要なことです。外来種問題は国立公園内など自然が豊かな土地だけの問題ではなく、皆さんにとってもとても身近な問題だと思います。外来種被害予防三原則の「入れない」「捨てない」「拡げない」にご理解とご協力をお願いいたします。

外来種問題についてもっと詳しく知りたい方はこちら

環境省 日本の外来種対策(http://www.env.go.jp/nature/intro/index.html

※1 北海道への緊急事態宣言発令前に実施された活動です。

※2 正式名称:我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト

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2021年08月18日中島ウォーク!

支笏洞爺国立公園 小松瑠菜

こんにちは! 洞爺湖アクティブ・レンジャーの小松 瑠菜です!

8月4日に洞爺湖町主催の「中島ウォーク」で環境教育活動に携わらせていただきました!

小学4年生〜中学3年生までを対象としたイベントで、

洞爺湖・中島に上陸後、まずは今年度リニューアルオープンした「中島・湖の森博物館」を見学しました。

↑お城みたいな船「エスポアール」に乗って、ついに中島に上陸!

まずは、火山マイスター・加賀谷にれさんの10分間おはなしをお聞きしました。

洞爺湖の水を抜いた時の地形がわかる図面をお見せいただき、

私たちが普段眺めている「中島」は、本当はもっと大きな島であることを学びました。

↑子どもたちにもわかりやすく説明してくださる加賀谷さん

その後、映像を鑑賞し、自由に見学をしました。

リニューアルした博物館に入り、子どもたちはわくわくしているようでした!

↑早く館内を見て歩きたい気持ちを抑えて、ビデオ鑑賞・・・

散策路(短縮コース)で「フィールドビンゴ」を実施しました。

博物館のマップで今回のコースを見たとき、「こんなに短いのか・・・」とがっかりしていた子どもたちですが、

実際歩いてみると、帰り際には「疲れたー!」と言う子がいるほど、充実した散策になったようです^^

↑フィールドビンゴの説明を受ける子どもたち

今回の散策では、子どもたちが率先してたくさんの昆虫や植物を見つけることができました。

見て・触って・嗅いで・・・自然を楽しむことができたようです。

↑子どもたちが見つけてくれた昆虫たち。何かをモグモグしている様子・・・

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2021年08月17日羊蹄山外来コマクサ駆除

支笏洞爺国立公園 小松瑠菜

こんにちは! 洞爺湖アクティブ・レンジャーの小松 瑠菜です!

7月下旬に、羊蹄山の外来コマクサ駆除活動に参加してきました。

※関係機関に許可を得て実施しています。

↑今回の活動で見つけたコマクサ

コマクサはとっても愛らしい姿をし、ファンも多いかと思いますが、

羊蹄山に生育するコマクサは、「国内外来種」扱いとなります。

↑イワブクロの群落の中に咲くコマクサ

今回の活動では、約10株駆除しました。

当初に比べると、かなり個体数が減りました。

↑コマクサがないか探す参加者

自然環境を可能な限り本来あるべき姿で維持するためには、利用者の皆さんのマナーやモラルが大切です。

下山後・散策後は靴底を洗う、人為的に種子を散布しないなど、できることはたくさんあります。

皆が自然に優しく、自然を楽しめると良いですね。

~おまけ~

●羊蹄山で見た植物

●羊蹄山で見た動物

※現在、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、天候不良・体調不良などの緊急時を除き、

宿泊目的の羊蹄山避難小屋のご利用はできません。

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