ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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大雪山国立公園 上川

98件の記事があります。

2017年06月02日層雲峡クリーンデー

大雪山国立公園 大久保 智子

こんにちは。

上川自然保護官事務所の大久保です。

5月31日に、今年も層雲峡町内会の方々と大雪山国立公園パークボランティア、上川自然保護官事務所で、お客様を迎えるために層雲峡地区のゴミ拾い活動を行ってきました。

 

 

層雲峡を綺麗にするぞと気合いをいれてくれた20名のパークボランティアさんも参加し、層雲峡の各ホテル、商店街、清掃員など総勢50名ほどで温泉街に散らばってゴミを拾いました。

 

ゴミがなくなるといいのですが、残念ながらまだまだありました。

回収したゴミの量は

燃やせるゴミ(主に吸い殻や食品の容器など):23kg

燃やせないゴミ(傘など):40.3kg

缶・瓶類:3.5kg

でした。

 

 

綺麗になった層雲峡温泉街は、エゾハルゼミが賑やかで、新緑がまぶしい季節なので、明るい峡谷を楽しめると思います。是非お越しください。

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2017年01月27日厳寒の青空のもとで

大雪山国立公園 岩城大洋

   みなさま、こんにちは。上川自然保護官事務所の岩城です。

  年が明けてから、上川地方では晴れた日が多く、放射冷却の影響で朝晩と凍てつく日が続いていますが、

  みなさまはいかがお過ごしでしょうか。

  今回は1月22日に行いましたスノーモビル乗り入れ規制地区での合同パトロールの様子をお伝えしま 

  す。

  大雪山国立公園には、貴重な自然があり、そこには希少な動植物が生息・生育しています。

  特別保護地域及び十勝川源流部原生自然環境保全地域では動植物に悪影響や深刻なダメージを

  与えないために、スノーモビルの乗り入れを規制しています。

  そのことを周知するために、毎年、合同パトロールを実施しているところです。

   パトロールは北見峠とペーパン21世紀の森の2箇所で実施し、私は北見峠に行ってきました。

   この日は朝から澄みきった青空で、北見峠に到着した時点で気温は-17度でした。

   車から降りるとみるみるうちに手足がかじかんできましたが、それを忘れてしまうくらいに綺麗な

   青色のもと、のぼりを設置して、パトロールを開始しました。

   我々の気合いが遠くまで伝わったのか、この日はスノーモビルをけん引する自動車や、

   けん引トラックの姿はなく、北見峠周辺をパトロールした結果、スノーモビルの走行の痕跡なども

   ありませんでした。

 

   林野庁及び地元警察による日頃からの巡視の効果が現れ、北見峠からの乗り入れは、確実に減少してい 

   る傾向となっています。

     ※レジャーでスノーモビルを楽しむときは、上記の地図に示している規制地区内には絶対に

      進入しないでください。国有林・道有林も進入はできません。

   まだまだ寒い日が続きますが、次回は層雲峡氷瀑まつりの様子をお伝えしたいと思っています。

   ではまた次回をお楽しみに・・・。

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2016年11月22日黒岳雪山シーズン始まりました

大雪山国立公園 上川 大久保 智子

冬景色の上川自然保護官事務所の大久保です。

今年の層雲峡は雪の量が多く、毎日雪が降っている黒岳では、スキー場は予定通り11月11日にオープンしたので行ってみました。

大雪山で気軽に雪を見たいという方々で埋まったロープ-ウェイからは、見える雪景色に歓声が上がってました。

スキー場の積雪は2mもあり、スキーヤーやボーダーがカラフルなウェアで白いゲレンデを賑やかにしており、国際色も豊かでなんだかとっても楽しい雰囲気でした。

山の方に目を向けると数パーティが山にいました。時折節煙を巻き上げる風に当たりながら高度をゆっくり上げていたり、上の方からは楽しそうな声を上げながらあっという間に滑り降りてくる人の満面の笑みをみて、雪山シーズンの幕開けを感じてきました。

11月から雪遊びができるなんて大雪山最高です!!


黒岳でバックカントリーを予定される方は、天候、雪の状態など十分に状況を把握して入山して下さい。

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2016年10月24日黒岳の雪

大雪山国立公園 岩城大洋

こんにちは。上川自然保護官事務所の岩城です。

 

ヘリコプターによる黒岳石室バイオトイレのし尿の搬出作業のために、

10月13日に黒岳石室まで行って来ましたが、残念ながら雪と強風のため作業は

中止となってしまいました。

そこで今回は、黒岳石室へ至る雪の状況を写真でお伝えします。

 

 

もうすっかりあたりは冬です。

 

 

この時期になるとリフトは寒さとの戦いです。

スキーを滑りに来ていたら寒さもなんのそのなんですが・・・・。

雪が十分に積もると黒岳スキー場は11月11日にオープンする予定です。

(リフトは10月17日~11月10日まで整備運休しています)

 

 

7合目には大きな雪だるまが僕たちを出迎えてくれました。

 

 

ラッセルしながら登ってきましたが、雪が深くなってきたのでスノーシューを装着。

ふかふかの新雪の上を歩くのは気持ちがいいものです。

 

 

 

あたりが眩しくなったので、空に顔を上げると、雲の切れ間から青空が出てきました。

あたりは一面銀世界なので、照り返しの太陽光が目に焼き付きます。

雪の季節はサングラス、またはゴーグルを常備することをおすすめします。

雪目にならないように注意してくださいね。

 

 

雪のある山頂はやっぱり迫力があります。

 

 

雪をかぶった凌雲岳です。圧倒感が漂っていました。

この付近は風の通り道になっていたので、とにかくものすごく寒かったです。

 

 

黒岳石室が先に見えてきました。

 

 

この日作業の予定だった石室に無事に到着です。

周りを見渡すと、雪の世界。多いところでは約2mの積雪がありました。

この状況を見て、今回の作業は中止になりました。

これから大雪の山々は厳冬の季節へと進みます。

山へ入る際は、登山計画書の提出、しっかりした冬山の装備、また単独での登山は避け、天候の

状況にあわせた登山を心がけてください。決して無理な登山は行わないでください。

 

大雪山は四季折々のすばらしい景色が見えるところです。

みなさんも冬の大雪に遊びに来てくださいね。

今回のAR日記はここまでです。

また次回をお楽しみに。

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2016年10月12日黒岳バイオトイレの冬支度

大雪山国立公園 岩城大洋

こんにちは。上川自然保護官事務所の岩城です。

 

今回は黒岳石室の隣にある黒岳バイオトイレのくみ取り作業に行って来ましたので、

その様子をお伝えします。

 

上川総合振興局では、短い大雪山の山シーズンの間に6回のくみ取り作業を実施しています。

今年度最後のくみ取りは、10月3日に上川総合振興局、上川町、山のトイレを考える会、

上川自然保護官事務所で行いました。

 

天気はあいにくの雨模様。

時折吹きつける突風が体を冷やします。

雨具のフードをしっかり被り、15分ほどリフトに揺られると7合目に着きました。

 

7合目より登り始め、マネキ岩が見えてきました。もう少しで山頂です。

すっかり紅葉も終わり、あたりはさみしい景色になっていて、それはまるで

雪を待っているかのよう。でもそんなさみしい景色も僕は好きです。

 

山頂に到着です。リフトでは強風にあおられたので、山頂もさぞ風が強いと危惧していましたが、

心配するほどではありませんでした。

 

黒岳トイレまであと少しです。先を急ぎます。

山頂より20分ほど歩いて現場にたどり着きました。

 

作業は2班に分かれます。

トイレで実際にくみ取りをする班と、シーズン中に保管していたくみ取り済みの糞尿を

広いスペースへと運び、ヘリコプターでつるし上げられる状態にパッキングする班に分かれます。

 

私はくみ取り班で作業にあたりました。

 

まずは汚れたもいいように、白い作業服に着替えます。

 

くみ取りが始まりました。糞尿は、二重にした厚手のビニール袋に入れていきます。臭いとの戦いです。

 

一袋の半分ほどくみ取ると、中側の袋を縛り、外側の袋は結束バンドできつく縛ります。万が一でも漏れないようにするためです。それから重さを量ります。1袋平均約20kgでした。

 

 

 

黒岳バイオトイレはA、B、C、Dと4つのトイレがあり、それぞれくみ取った量を算出します。

          

         今回は Aトイレ 350kg

             Bトイレ 340kg

             Cトイレ 170kg

             Dトイレ 130kg でした。

 

総くみ取り量は990kgになります。くみ取りはこれで終了です。

すべてくみ取るまで2時間ほどかかりました。

 

パッキング班も作業が終わったようです。約20個にパッキングされた糞尿は、10月13日の予定で

ヘリコプターにより上川町に運ばれ、その後適切に処理されます。

 

順調に作業が終わったので、トイレの冬囲いを行いました。

 

 

厳しい冬を越え、来年の6月まで約9ヶ月間の冬眠に入ります。

 

もともと黒岳のバイオトイレは、おがくずに付着している微生物の分解能力によって糞尿を分解処理

する予定でした。

トイレは1日あたり最大200人の利用を想定し設計されましたが、利用者数が想定以上だったため、

トイレを維持するには、くみ取り作業を導入するしかありませんでした。

またこのバイオトイレは高山帯に位置するため、低温により微生物が予想より活発には働かない点も

くみ取りが必要な原因のひとつになっています。

トイレがオープンしている期間(6月中旬~10月初旬)の間に合計6回のくみ取り作業を行ってトイレを

維持しています。

 

少しでもくみ取りの量を減らすためにも、各登山者の携帯トイレの持参をお願いします。

登山者の1割が携帯トイレを持参することによって、くみ取り量は年間で約600kgの減少になります。

 

今まで黒岳バイオトイレを使用した方たち、これから使用するかもしれない方たちにも、

このような作業が行われて、はじめてトイレが維持されているのを記憶にとどめて頂ければと思います。

 

今回のAR日記はここまでです。

また次回をお楽しみに。

 

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2016年09月21日大雪山紅葉時期のパークボランティア活動

大雪山国立公園 上川 大久保 智子

こんにちは、上川自然保護官事務所の大久保です。

上川町内にある大雪山の各登山口までの道路は、台風による大雨などの影響で長らく通行止めが続いていましたが、先日、紅葉の時期に合わせて次々に開通しました。

今年は気温がなかなか下がらなかったために、紅葉の時期が例年に比べて遅れてはいますが、徐々に色付いてきて、ようやく草木の色が派手に盛り上がってきました。

草木それぞれ違った色づきを見せてくれます。

写真は今年以外のものもあります。

マイカー規制が行われている期間は、紅葉を見に来る利用者がとても多くなるので、パークボランティアさんと一緒にパトロールを強化しています。

パトロール中には、ゴミを拾ったり、遠望の山の名前や、紅葉している植物の名前を教えてあげたり、登山コースの所要時間や状況、最終バスの時刻などを案内したり、記念写真の撮影のお手伝いもしています。時には、登山道外を歩いている人もいるので注意したりしています。

期間中、緑の腕章をしているパークボランティアや、黄色や緑色制服のレンジャーやアクティブレンジャーを見かけたら、気軽にお声がけください。

多くの人が、自然に配慮しながら紅葉ハイクを楽しめるよう、ささやかながらお手伝いしています。

マイカー規制期間

銀泉台線:2016911日から22日まで

高原温泉線:2016922日から25日まで

***先日の18日赤岳では雪が舞いました。山頂や稜線は気温も低く風も強いので、ニット帽、厚手の手袋、フリースやダウンなどの防寒対策は必須です。***

9月21日の赤岳第一花園の紅葉

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2016年09月21日久しぶりの山仕事

大雪山国立公園 岩城大洋

みなさま、こんにちは。

上川自然保護官事務所の岩城です。日に日に秋めいてきましたが、

いかがお過ごしでしょうか。

 

8月は度重なる台風の上陸により、大雪山の各所でも被害が出ました。

特に各地の登山口までのアクセスは8月下旬から9月中旬までできない状況でしたが、

関係者の方々の懸命の復旧により徐々にアクセスは正常化しつつあります。

 

8月中旬以降は台風の影響で大雪山への巡視もできない状態でしたが、9月に入り

ようやっと山へと行く仕事も順次できるようになってきました。

 

今回は9月12日に上川総合振興局、上川中部森林管理署、上川自然保護官事務所が

合同で行った登山道補修の様子をお伝えします。

 

 

久しぶりの山仕事で気合い入りまくりです。

 

もちろん現場へは、まずは登山しないと着きません。

この日は薄曇りの中、黒岳7合目より背負子に補修に使う道具を取付け出発しました。

 

紅葉はまだ始まって間もない感じで、今年は例年より1週間くらい遅いようです。

 

山頂までせっせと登ると、雲はすっかり抜けきって青空が現れました。

その青空には、筆で薄く描いたような雲が連なっていて、その光景は秋を感じさせてくれます。

 

 

山頂をあとにして、黒岳石室まで進みます。石室の分岐まで来ると現場はもうすぐです。

 

 

当初は登山道の石組みが外れている箇所や、大雨の影響で壊れてしまったところを

補修する予定でしたが、赤石川の少し手前まで来てみると、昨年度に水が流れる区間の浸食を防止する

ために設置したワラムシロが大雨の影響で1箇所に集積してしまっている状況でした。

 

 

 

これはほうっておけません。

 

集積してしまったワラムシロを分け、大きめの石をワラムシロに包んで設置し、

土砂を堆積させ浸食を防止することとしました。

 

 

石を包んだワラムシロを真ん中に配置し、両サイドには石をしっかりと設置し雨水のせき止め土砂などが

堆積する効果を狙います。

おおよそ2m間隔でワラムシロを包んだ石を設置しました。

 

 

すっかりきれいになった現場。

 

この写真ではわかりにくいかもしれませんが、ワラムシロで補修を行った左側には

昔もう一本の登山道がありました。

見た目では自然に戻っているように見えますが、底の方は今現在も掘れた状態のままです。

自然が元の姿に戻るまでには、とてつもなく長い時間が必要になります。

 

今回、補修した箇所も元の様に戻るには長い時間が必要でしょう。

しかしゆっくりでもいいので、少しずつ確実に本来の自然の姿に回帰してくれたらと願っています。

 

今回のAR日記はここまでです。

また次回をお楽しみに・・・・・

 

 

 

 

 

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2016年08月23日石狩川クリーンアップ作戦

大雪山国立公園 岩城大洋

 みなさま、こんにちは。上川自然保護官事務所の岩城です。

暑い日が続いていますが、いかがお過ごしですか。

 

今回は上川町役場が主体となり取り組んでいる石狩川クリーンアップ作戦が8月5日に開催され、

上川自然保護官事務所の3名が参加してきましたので、その様子をお伝えします。

 

 クリーンアップ作戦は、平成5年11月に開催されました石狩川サミットにおいて8月7日を石狩川の日と

することを川が隣接している市町村長によって宣言され、それにちなみ、翌年の平成6年から石狩川クリーンアップ作戦が毎年行われています。

 

もともと上川町だけで実施していたのですが、平成23年からは旭川市や近隣の自治体にも参加の

案内をしたところ、それ以来、多くの人たちが清掃活動に参加するようになりました。

 

クリーンアップ作戦が行われたのは層雲峡温泉の石狩川河川敷で、冬を彩る氷瀑まつりの会場としても

利用される場所です。

この日は時折強い風が吹いていましたが、青空が気持ちいい一日でした。

  

 みなさん左手にゴミ袋、右手には火バサミのスタイルで集合しています。

拾う気満々です。

 

 もちろん我々も同じスタイル。

 

スタートの合図とともに約30分間の作戦が始まりました。

 

 川沿いや雑草の中、ゴロゴロした石の間など様々なところをチェック。

するとやっぱり出てくるゴミ・・・・。

ゴミの種類はお菓子の包装紙やティッシュペーパー、たばこの吸い殻など、

変わったものでいえば針金などがありました。

 

 あらゆるゴミを拾い集め、袋がずっしりと重くなってきたところで、

一回探した場所をもう一度確認してみることに。

案の定、見落としているゴミがちらほらと姿を現します.....。

それらを回収したところで終了の声が掛かりました。

ゴミは1カ所に集められ、量りにかけられます。

 

 

参加された総人数は37人。回収されたゴミの総量は130kgでした。

 

これで今回の作業は終了です。

 

ぜひ来年も石狩川クリーンアップ作戦に参加して、今年以上にゴミを拾ってやるぞーと

心に誓う3人でした。

  

人にとって、動物にとって、

生きるものすべてにとって大切な自然が少しでもきれいになりますように。

 

今回のAR日記はここまでです。

次回をお楽しみに。

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2016年08月23日山の日は山に恩返し 大雪高原温泉沼めぐりコース荷揚げ登山

大雪山国立公園 大久保 智子

こんにちは、上川自然保護官事務所の大久保です。

811日が山の日に制定され、記念すべき1回目を迎えました。

「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」という山の日の趣旨に沿って、この日大雪山上川地区では、紅葉時期に人気の大雪高原温泉沼めぐりコースのぬかるみ対策用に登山道補修資材を荷揚げしてきました。

この資材は、昨年9月の紅葉時期に沼めぐりコースにおいて北海道大学が調査の一環として行った、登山道補修資材の購入用の募金をもとに購入したものです。

 

当日は、旭川西高校や上川高校の山岳部、北海道大学、上川山岳会、大雪山パークボランティア、大雪山自然学校、層雲峡ビジターセンター、にも協力してもらい、上川地区登山道等維持管理連絡協議会、大函森林事務所、上川総合振興局、上川自然保護官事務所と合わせて37名が参加。4班に分かれ、角材や丸太を、バショウ沼までの指定された場所まで運びました。今後、これらの資材をもとに、登山道を補修してぬかるみ対策を行う予定です。

私の班には、旭川西高校山岳部の生徒が6名いました。山中泊の山行も経験しているという彼らは、率先して重い物を持つなど逞しく、頼もしかったです。慣れない背負子での木材荷揚げも、黙々と足を運び、立ち止まった時には楽な姿勢を仲間と教え合ったり、荷を下ろしたり担いだりする時に支え合うなど、協力しあっている姿が微笑ましく、仲間を思いやる姿に感心させられながら目的の場所までゆっくりと歩きました。

 

重い荷を下ろし、背中に羽が生えたように軽やかになった足取りで、この日のもう一つの目玉、大学沼でのヒグマ観察に向かいました。朝のヒグマ情報センターの情報では4頭のヒグマが出没しているのが観察できるとのことで、みんな野生のヒグマを見るのを楽しみにしていましたが、大学沼に着いた時には、ヒグマは藪に隠れてしまい、30分待ちましたが出てきませんでした。そこでヒグマ情報センター職員にヒグマの監視活動などの話をしてもらい、姿は見えなくても近くに生息していること、そういう環境の中を自分たちは歩かせてもらっているのだということを学んで下山しました。

  

高原温泉の駐車場からは、親子グマの姿が豆粒のような大きさながら確認でき、ヒグマ情報センター職員が設置してくれたフィールドスコープでみんなで順番に覗きました。

ヒグマの生息圏で紅葉の名所の大雪高原温泉沼めぐりコース。野生動物と人が共存している場を大切にしながら、ぬかるみでの登山者のストレスを減らしたり、ぬかるみを避けて道が拡幅しないように、今回の資材が役立てばと思います。そうした中で、また今回のように多くの人たちと協力しあっていければ、なんと素晴らしいことでしょう。

募金をしてくださったみなさま、ありがとうございました。

荷揚げ登山に参加してくださったみなさま、お疲れさまでした。

 

 

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2016年07月29日 青い空と半月の沼

大雪山国立公園 岩城大洋

  みなさま、こんにちは。上川自然保護官事務所の岩城です。

 

   今回は、荒廃した湿原の復元のために平成19年に沼ノ平でおこなわれた植生復元プログラム

  (その後モニタリング調査を毎年実施)が、現在どのような状態になったのかを見てきましたので、

  その様子をみなさまにお伝えします。

 

  現場まで行くにはまずは登山です。

 

                ※愛山渓から滝ノ上分岐の中間地点

 

   愛山渓温泉を8:00にスタートし、少し遠回りでしたが、イズミノ沢沿いを登り滝ノ上分岐から

  沼ノ平分岐へ 。

 

                    ※沼ノ平分岐

 

   分岐より、姿見の池方面へ100mほど行ったところにワラムシロが敷きつめられた

  ポイントがありました。

  この場所は、約20年前から複線化が進み、敷設されているワラムシロの部分は、登山道と

  化していました。

 

                 ※分岐より約100m地点

 

   いまでは、ワラムシロに土壌が蓄積してミネハリイなどが生育している箇所があります。

  またワラムシロの表層には蘚類がチラホラと姿を見せていました。

 

  さらに先へと進みます。

 

                  ※半月の沼入り口付近

 

   半月の沼の付近までくると、この一帯は株移植試験区です。ミカズキグサや

  ミネハリイなどの生育状況は良好でした。

  ここでもワラムシロの表層には蘚類が育っています。木道の隅にはワタスゲが

  生息し、白い美しい綿をつけていました。

 

                      ※半月の沼

 

   私は過去の資料で復元プログラム前の現場写真を見ましたが、9年前と比べ今の状況は

  大きく改善していました。

   湿原の植生の復元は大変難しいと聞いていましたので、現場を見て、沼ノ平では結果が

  出ていて、このまま順調に元の姿を取り戻してほしいと思いました。

 

  今回のAR日記はここまでです。

  次回をお楽しみに・・・・・。

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