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アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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阿寒摩周国立公園 川湯

29件の記事があります。

2019年10月07日阿寒摩周国立公園 深まる秋

阿寒摩周国立公園 川湯 岡西 大助

 阿寒摩周国立公園では日ごとに気温が下がり、それと共に山々が錦の絨毯を敷いたように色づき始めました。

 秋晴れの10月2日、阿寒摩周国立公園の北側に位置する藻琴山巡視に行ってきました。

 藻琴山は、屈斜路湖外輪山の中で一番標高が高く、その高さは丁度1000m!手軽に登れる山として人気が高く、シーズン中は多くのハイカーで賑わいます。登山道は、『スカイライン遊歩道』『望岳台遊歩道』『銀嶺水遊歩道』の3つのコースがあり、それぞれ楽しまれています。藻琴山と登山道については、下記アドレスでもご紹介しています。

https://www.kawayu-eco-museum.com/mtmokototrail/

 

「ハイランド小清水725駐車場」

藻琴山登山で一番利用者が多い『スカイライン遊歩道』の登山口です。今日はここからスタート。

 

 ハイマツ帯を10分ほど登るとお地蔵さんが祀られている広場に出ます。このまま直登すると、藻琴山山頂まで30分程で到達します。今日は向かって右に伸びる『望岳台遊歩道』に入ります。


 望岳台遊歩道へ入ったら景色が一変!紅葉のトンネル。

「さくさく」と落ち葉を踏みしめる音が心地よい

 

間もなく色が更に濃くなり錦秋の候を迎えます。山向こうはオホーツクエリアが広がっています。

 

案内板も各所分岐点に設置され安心。今度は『銀嶺水遊歩道』へ向かいます。

 

アップダウンを繰り返し小さな沢を越えると、銀嶺水山小屋とバイオトイレがあります。

山小屋の手前に湧き出している「銀嶺水」で渇いたのどを潤す。美味しい!

元気を蓄えたところで、ここから約1キロ登ると...

「藻琴山山頂」

 少し靄がかかっていましたが、360度の大パノラマが広がります。屈斜路湖沿いに今日の帰るルート、『スカイライン遊歩道』も見えます。あとは緩やかに2キロほど下ると、スタート地点の「ハイランド小清水725駐車場」へ出ます。

 

 今回は、藻琴山を全部周遊する約8キロのコースを3時間かけて巡視しました。

 藻琴山は天候さえ安定していれば気軽に楽しめる山ですが、大自然の中であることは間違いなく、基本的な山の装備や付近の情報収集は忘れずに、安全登山を心がけてください。また、『銀嶺水遊歩道』を除き、登山道途中にはトイレがありません。携帯トイレも持参しておくと、急なときにも安心できるので、お勧めです。

 今、阿寒摩周国立公園は、屈斜路湖周辺を中心に紅葉スポット満載!

 川湯エコミュージアムセンターではこの他にも現地のリアルタイムな情報も紹介しています。

 建物の2階には国立公園を利用される方に、より「上質な時間」を提供することを目的として、新たにカフェもオープンしました。

川湯エコミュージアムセンター2階「ナショナルパークスタイルカフェ」

(営業時間:11時~16時,水曜日定休)

 登山情報はじめ、阿寒摩周国立公園についての情報収集や、「ちょっと休憩」にもピッタリ。是非お立ち寄りください!

▼川湯エコミュージアムセンター ホームページ

https://www.kawayu-eco-museum.com

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2019年09月06日「阿寒摩周国立公園に響く声」

阿寒摩周国立公園 川湯 岡西 大助

 事務所のある摩周地域も曇り空続きの8月でしたが、月が変わってスッキリと晴れた9月2日。東京にある大学のゼミ合宿の受け入れをしました。

 学生達は経済学部に所属し、環境経済学を学んでいるそうで、今回の合宿のテーマは,国立公園でのボランティア活動。当日は二部体制にして、午前中はカヌーを使った清掃活動を。午後は近年、川湯地域に繁茂し始めたアメリカオニアザミの駆除作業を行いました。15名の若人が大活躍の一日でした。

 色とりどりのカヌー。ここは屈斜路湖和琴半島

 地元のベテランガイドによる操船指導 真剣な学生達

 和琴半島を時計回りに、先端の「オヤコツ地獄」を目指す!

青い空、爽やかな空気。湖面は鏡のように穏やかで、澄み渡った湖水は底まで手が届きそう。あちらこちらから感嘆の声が響いて、これぞ国立公園!

 清掃活動風景と、当日の主なゴミの種類。温泉熱で蒸した食料ゴミが多かったです。

屈斜路湖東側の山中にある「キンムトー」(湯沼)

午後からはここでアメリカオニアザミの駆除作業です。国立公園管理官から、作業手順と注意事項について説明を受けてから作業に入ります。

棘が危険なため革手袋を装着してレクチャーする管理官。

作業風景。楽しくたくさん汗を掻きました。100ℓビニール袋4袋分のアメリカオニアザミを回収・処分しました。

 帰り道、第二硫黄山とボッケ(※)を見学。ここで管理官から、本日の総括と質疑応答の時間がとられました。学生達の言葉から有意義な一日であったことが感じられました。今日の経験が彼らの心に響いて、将来国立公園のために役立てていただけたらありがたいです。

「絶対、また来ます!」

国立公園に関わる仕事に従事している私達にとっても、嬉しい一日でした。

※「ボッケ」・・・アイヌ語で「煮え立つ場所」という意味で、地質現象の「泥火山」のことを意味します。

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2019年06月27日イベントのお知らせ

阿寒摩周国立公園 杉山万里子

すっかり夏らしい陽気に包まれている川湯地域で、今週末28日(金)から30日(日)の3日間、イベントが開かれます。

川湯エコミュージアムセンターのスタッフによるつつじヶ原のガイドウォークや、遠く群馬県桐生市にあるアウトドアブランドのセレクトショップによる展示即売会があります。

つつじヶ原のイソツツジは満開で、まだ見にこられていない人はぜひ、今のうちにお越しください。また、普段はなかなか聞くことのできないスタッフによるガイド解説も貴重な機会になるはずです!

展示即売会では、セレクトショップが選ぶおしゃれなモノやコーヒー、ベーグルなども販売されます。去年の夏に改装された川湯エコミュージアムセンター2階で、コーヒーを片手に窓の向こうに広がるアカエゾマツの森を眺めながら休憩もでき、いつもとは違った特別な雰囲気を楽しめるのではないでしょうか。皆様のご来場をお待ちしています!

なお、イベントの詳細は下記URLをご覧下さい。

川湯エコミュージアムセンター

https://www.kawayu-eco-museum.com/

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2019年06月10日イソツツジ開花

阿寒摩周国立公園 杉山万里子

新緑も日に日に濃くなり、初夏を思わせる季節になりました。

今、硫黄山の裾野のつつじヶ原ではイソツツジの開花が進んでいます。

ご存じの方も多いかもしれませんが、つつじヶ原は日本一広いイソツツジの群落として知られています。硫黄山の影響で地温も酸性度も高く、厳しい環境ではありますが、自分の落ち葉を栄養にしながら生育しています。

イソツツジが開花の時期を迎えると喜ぶ虫は誰でしょうか?散策をしているとあちこちからブーンという羽音が聞こえてきます。マルハナバチが忙しく飛び回っています。

散策のおすすめは川湯温泉から続くつつじヶ原自然探勝路です。

片道約2.7キロ、約1時間。途中にあるイソツツジテラスやハイマツデッキに寄り道して景色を味わってくださいね。ゴール地点では硫黄山が待っています!

また、610日からは川湯地域の住民による、朝の散策ツアーが始まります。

詳細は下記のポスターをご覧ください。

この季節ならではの景色を観に来られませんか?

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2019年04月16日「山の神現る!」

阿寒摩周国立公園 川湯 岡西 大助

啓蟄から随分経過したように感じますが、阿寒摩周国立公園、摩周地域でも鮮やかなフクジュソウが咲き、フキノトウも芽をだし、少しずつ自然の息吹を感じる季節がやってきました。

 先日、摩周湖の氷上でヒグマ現る!の情報が入りました。アイヌの人達が昔からキムンカムイ(山の神)と、畏敬の念を抱いてそう呼んだヒグマもいよいよお目覚めです。

目撃されたヒグマは摩周岳登山道方面へ姿を消したとの情報なので、安全確認のため巡視に行ってまいりました。

当日は風も無く、登山道も日が当たるところは地面が出てきており、春の日差しにつつまれた巡視になりました。

太平洋方面もスッキリ...。

しかし山開きまで1月半ほどあるので、登山道の大半はこのような状況。スキー、スノーシュー等は必携。

摩周湖も全面結氷。カムイシュ周辺も不思議な模様が現れている。

今日の巡視の最終目的地の摩周岳、西別岳分岐点

時間と体力に余裕が有れば摩周岳登頂も考えていましたが、どちらもない!

最近、運動不足だったので予想以上に時間がかかりました 反省!