ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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阿寒摩周国立公園

25件の記事があります。

2021年10月08日今が狙い目!川湯の森散策のススメ

阿寒摩周国立公園 川湯 武山栞

阿寒摩周国立公園管理事務所の武山です。

「川湯の森ナイトミュージアム」が今年も始まっています。

ライトアップによって「夜ならではの森の観察体験」を楽しめるイベントです。

入口でヒグマがお出迎え。

川湯の森が立体図鑑に変身した「図鑑の森」は、一部の木々がライトアップされると共に、シマフクロウなどの彫刻の野鳥たちを見ることができます。道中には、スマートフォンと連動する解説板が至る所に設置してあり、川湯の森や生き物たちへの知識をさらに深めることもできます。

普段は気にとめないような切り株が......


夜の明かりの下では、いつもより神秘的で、より生命力を感じます。

また、109()17:0021:00は関連イベントとして「森のマルシェ」も同時開催。川湯周辺のお店が大集合し、美味しい料理や飲み物を楽しむことができます。

※イベントによって開催期間や時間が異なるので、事前に確認することをおすすめします。

特設HP(各種関連イベントの詳細あり)

https://www.kawayunomori.com/

☆消毒液の設置など、感染対策を行って開催しています。

「レプリカもいいけど、やっぱり本物の動物が見たい!」

そう思われる方もいると思います。道東を巡ると様々な動物たちに出会えますが、お昼の川湯の森も実は穴場。私が巡視していて、よく見かけるのはキツツキの仲間です。

↳キツツキの仲間の中では比較的よく見かける「アカゲラ」


↳アカゲラより一回り大きく、おなかの赤い部分の範囲も広い「オオアカゲラ」

↳キツツキたちに混じって一緒に木をつついていたのは「キバシリ」。

スズメよりも小さい鳥で、キツツキのように木の幹に縦にとまり、隠れている虫を探します。

川湯の森のふかふかの苔の道を踏みしめながら(雨の日などは滑りやすくなるので要注意!)、のんびり鳥の声を聞き、緑に包まれてみてはいかがでしょうか。紅葉も進んできており、きれいですよ。

夜の川湯の森を楽しめるのは今だけですのでぜひこの機会にお越しください。

最近はかなり気温が下がってきているので、防寒対策はしっかりしてきてくださいね。

川湯の森から歩いてすぐの足湯や温泉で暖まっていくのもおすすめです。

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2021年09月01日「ボッケクリーンウォーク」

阿寒摩周国立公園 阿寒湖 鈴木達郎

 こんにちは、阿寒湖管理官事務所の鈴木です。

 9月にさしかかり、阿寒湖では既に若干肌寒さを感じる今日この頃。いかがお過ごしでしょうか。

 今回は8月1日(日)に開催された「ボッケクリーンウォーク」について、ご紹介させていただきます。

 ボッケクリーンウォークは、8月第一日曜日の「自然公園クリーンデー」に毎年開催している恒例の行事で、パークボランティアや一般参加の方々のご協力のもと、阿寒湖畔園地にあるボッケ遊歩道の清掃や外来植物の駆除活動を行うイベントです。

 今年も、小さなお子さんからベテランの自然愛好家まで、総勢26名の幅広い方々にご参加いただきました。

 参加者の皆さんには、まず阿寒湖畔エコミュージアムセンターに集まっていただき、スタッフから今回の活動内容についてレクチャーを受けてもらいます。

阿寒湖畔EMCにて外来種の解説 外来植物の実物

 外来種とは、人間の活動などによって元々生息・生育していなかった場所へはいってきた生物全般のことを指します。

 外来種が定着することで、元からその地域に生息していた在来種が食べられてしまったり、生息地を奪われたりすることで、生態系のバランスが崩れてしまうことがあります。

 セイヨウタンポポやアライグマなど、国外由来の外来種が有名ですが、北海道におけるカブトムシのように国内の他の地域から移動させられてきた外来種もいます。このような国内外来種も国外外来種と同じように、地域の生態系に悪影響を及ぼすケースが報告されています。

外来種除去作業の様子1 駆除対象となる外来種の冊子

 レクチャーを終えると、いよいよ阿寒の森に向けて出発です!手元の冊子と見比べながら、外来植物を取り除いていきます。

 今回のターゲットは、ヒメジョオン、セイヨウノコギリソウ、エゾノギシギシ、ヒメムカシヨモギ、オオアワダチソウなどなど...。

 いずれも様々な土地で生きていくことができる適応力の高い植物で、放っておくと生育範囲をどんどん広げて、阿寒湖畔に自生している在来植物を駆逐してしまうことになりかねません。

阿寒の森を守るため、参加者の皆さんには奮って活動にご協力いただきました。

藪の中にも外来植物が! 小さなお子さんもがんばってくれました!

歩道のすぐそばにも沢山生えていました! 集めてみるとすごい量です

 毎年の活動の成果もあってか、今年は例年に比べて回収した外来植物はやや少なめでした。

 野外イベントを行うにはあいにくの空模様でしたが、小雨に濡れた葉がつやつやと輝き、しっとりとした阿寒の森の美しさを存分に体感できました。

クリーンウォーク後の集合写真

 阿寒地区でのクリーンデーイベントは、今回ご紹介した「ボッケクリーンウォーク」の他にも雌阿寒岳を清掃登山する「雌阿寒岳クリーン登山」が行われています。

 今年は天候がやや不安定だったため、雌阿寒岳クリーン登山は中止となりましたが、これらのイベントは阿寒湖畔エコミュージアムセンターのFacebookにおいて、毎年7月上旬頃に開催のご案内をしています。

 来年度も開催予定ですので、ぜひご参加ください。

阿寒湖畔エコミュージアムセンターFacebook (リンク先)

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2021年08月13日「アトサヌプリ(硫黄山)」という山

阿寒摩周国立公園 川湯 武山栞

阿寒摩周国立公園管理事務所の武山です。

記録的な暑さの日が続きましたが、今回の記事もあつい話題となっています。川湯温泉の源泉である「アトサヌプリ」(=硫黄山)の調査登山に行ってきましたので、紹介させていただきます。

「アトサヌプリ」はアイヌ語で「裸の山」という意味。山から噴出される火山ガスの影響で、噴気孔の周りでは植物がほとんど生育できません。過去には硫黄採掘も行われていたことがあり、その形跡が今でも確認できます。

↑アトサヌプリの麓の森林内にこんなものが。当時の硫黄採掘時に利用していた鉄道の線路を木が取り込み、そのまま成長しここまで持ち上がったようです。年月の経過が感じられます。

ほぼ平地の森林を抜けると、一気に雰囲気が変わり、登りになります。なんだかとても高い山に来た気分...!でも実際は、写真の場所で標高200mくらいなので驚きです。↓

場所によっては、火山ガスの影響により低標高にも関わらずハイマツが生育していますが、後は岩ばかりです。でも不思議なことに、登山中、新鮮なキツネのフンやシカのフンをいくつも見かけました。彼らは一体ここへ何をしに来るのでしょうね。


↑三角点337mが今回の調査コースの頂上です。(本当の山頂には現在は登ることはできません。)

遠くに川湯温泉街と、それに続く道路が見えます。左奥にちらっと写っているのは屈斜路湖です。低い山なので、広い土地や湖を一望!...とはいきませんが、駅前や温泉街の建物、畑や牧草地が広がっているのを見下ろせます。川湯に住む人々の営みを感じられるスポットです。タイミングが合えば、釧路と網走をつなぐJR釧網本線の気動車が走るのを見られるのだとか。

この調査登山は7月初めでしたので比較的涼しかったですが、日差しを遮るものがない上、アトサヌプリ特有の白い砂からの照り返しもあり、想像以上に暑かったです。すぐにでも温泉に入りたくなりました。

ここまでアトサヌプリ登山の魅力について書かせていただきましたが、危険性についても知っておくことが大切です。アトサヌプリは活火山で、熱い火山ガスが常に噴気孔から吹き出しています。また、過去には落石事故、滑落事故など痛ましい事故も起こりました。そのため、一度は立入り禁止となりました。

ですが、現在では認定ガイド付き限定でトレッキングができるツアーが企画されており、今年度も開始に向けて調整中です。ツアーが開始されたらぜひ挑戦してみてください。ガイドさんの興味深いお話を聞きながら歩くことで、下から眺めるだけでは分からない、硫黄山の魅力をより感じることができると思います。


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2021年05月27日業務開始から3週間、出会った自然

阿寒摩周国立公園 川湯 武山栞

はじめまして、5月に阿寒摩周国立公園管理事務所のアクティブレンジャー(AR)として着任しました、武山栞です!

出身は札幌で、東北の大学に通っていましたが休学し、ここ道東の阿寒摩周国立公園にやってきました。コロナ禍以前は旅行やワークキャンプなどで道東を訪れ、「将来ここで働いてみたいな~」なんて思っていましたが、自分が想像していたよりもずっと早く夢が叶いました!

川湯温泉にある事務所からすぐ近くの硫黄山から流れてくる硫黄のにおいを毎日嗅ぎながら、業務にあたっています。