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アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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支笏洞爺国立公園

48件の記事があります。

2020年10月15日迫力満点!秋の七条大滝自然観察会

支笏洞爺国立公園 當山真貴子

木々の葉っぱが赤や黄色に色づき始め、紅葉シーズン到来中の支笏湖。

紅葉登山が好きな當山です。

 

さて、新型コロナウイルスの感染予防対策を徹底した上で、10/11()に千歳市役所さんとの共催行事「秋の七条大滝自然観察会」を開催しました。

※参加者:11名(大人:6名、子ども:5名)

 

8:30に千歳市役所に集合し、そこからマイクロバスに乗り、七条大滝へ!

七条大滝に続く林道を歩いていると、ひときわ目立つオレンジ色の実を発見!

「コウライテンナンショウ」という植物で、ヘビのマムシのようなまだら模様があることから、「マムシグサ」とも呼ばれています。高さ30cm1mの多年草で、雄株から雌株へ、または雌株から雄株へと性転換する植物として知られています。食べる人もいるそうですが、毒があるとのこと(汗)

 

他にも、赤色が特徴的な「ミヤマガマズミ」の実や潰すと胞子が飛ぶ「ホコリタケ」、白色の綿のような「トドノネオオワタムシ」を観察しました。

※クリックすると大きくなります。

 

そして、七条大滝に到着!参加者の皆さんは、迫力満点の七条大滝に魅入っていました(^^)

※滝壺へ下りる場合、階段は急で滑りやすいため、足下には充分に注意して下さい。

 

今回、3名のパークボランティアに解説をお願いしましたが、植物、歴史、補足の分野に分かれ、参加者の皆さんは、解説者の説明に耳を傾けながら、秋の七条大滝を楽しんでいました。

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2020年08月28日草むら≠ゴミ箱

支笏洞爺国立公園 當山真貴子

みなさん、こんにちは。支笏湖アクティブ・レンジャーの當山です。

さて、先日(8/22)、新型コロナウイルスの感染予防対策として、規模を縮小し、「自然公園クリーンデー」を開催しました。

開会式の様子

 

大人数の団体様にはご参加を控えていただき、企業様・団体様・地域の皆様にご協力を依頼したところ・・・約50名の方々が参加なさいました。

ご協力いただいた皆様、ありがとうございました(^^)

 

今回の清掃分担場所は、「ポロピナイ」・「支笏湖園地(流木撤去・千歳川沿い)」・「休暇村支笏湖付近の側溝」・「中モラップ」・「モラップ」の計5カ所に設定し、いざ清掃へ!

 

※ゴミの総重量は、約52kg。

 

規模縮小のため、以前よりゴミの量は減りましたが、例年と同様の場所で、冷蔵庫や大量の本等の不法投棄が発見されました。

また、キャンプ場では、釣り竿やバーベキューで使用する網もあり、マナーの悪さを実感...

ほとんどのゴミが、人が見えない草むらに隠されており、「草むら=ゴミ箱」ではありません。

例年呼びかけていることですが、この周辺は、ヒグマも生息している場所です。

遊歩道やキャンプ場等でゴミ(食べ物)を捨てたり、放置しておくと、それに餌付いたヒグマが人間を「美味しい食べ物をくれる対象」と見なすことに繋がります。

ヒグマが人の食べ物の味を覚えて餌付いてしまうと、再びその食べ物を手に入れようと人間のエリアに近づくようになりますので、捨てないようにお願いします。

夏の綺麗な千歳川

 

注意喚起や巡視等、再発防止に向けた取り組みを考えることが重要だと、改めて痛感した一日となりました。

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2020年08月28日夏の動植物を観察♪in支笏湖

支笏洞爺国立公園 當山真貴子

お盆を過ぎても気温の高い日が続いている支笏湖。若干、バテ気味の當山です。

 

さて、新型コロナウイルスの感染予防対策を徹底した上で、8/2()に「夏の自然観察会」を開催しました。

※参加者:8名(40代~70代:6名、子ども:2名)

観察会の様子

 

参加者の皆さんと一緒に園地内を散策していると、突如、パークボランティアさんが嬉しそうな声で呼びかけてきました!

シマヘビの黒化型を発見!

 

シマヘビとは、全長80200㎝で、北海道・本州・四国・九州等に分布しており、背中の4本の縦縞が特徴的です。体色や色彩には変異が大きく、縦縞のない個体や色のない個体もいるそうです。哺乳類や鳥類、爬虫類等を餌とし、小さいものは巻き付かずそのまま飲み込むことが多いとのこと。

「黒化型(こっかがた)」という全身が真っ黒なシマヘビを発見し、積極的に触る子どもたちを見て、好奇心旺盛な子どもたちに驚かされました(^^)

 

※クリックすると大きくなります。

 

他にも、赤色のヘビイチゴや淡い紫色のウツボグサ、エゾハルゼミの抜け殻やサッポロマイマイ等を観察することができました。

 

今回は、解説者3名で、植物・歴史・昆虫担当等に分かれ、それぞれ連携しながら説明し、参加者の皆さんは、支笏湖の夏を満喫なさっていました(^^)

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2020年07月14日支笏湖地区パークボランティア活動開始!

支笏洞爺国立公園 當山真貴子

曇り・雨・霧でスッキリしない天気が多い支笏湖。

その中で晴れの日があると、何気ない風景でも、つい写真を撮ってしまう當山です。

さて、新型コロナウイルスの感染症の影響により、46月までは支笏湖地区のパークボランティア活動を自粛していましたが、感染予防対策を徹底した上で、7月から再開することとなり、先日(7/4)、パークボランティア研修会を開催しました。

午前の部は、外部講師(早稲田宏一氏)をお招きし、「ヒグマとエゾシカ」をテーマに、食べ物や糞の見分け方、1年の暮らし、移動範囲等の基本的な生態から専門的な内容まで丁寧にご説明いただきました。

質疑応答の時間では、特に熊鈴の効果、都市部に出没したヒグマ等の「ヒグマと人との関わり方」について、会員から多くの質問が挙がり、有意義な時間となりました。

ヒグマは気性が穏やかな個体もいれば、怒りっぽい個体もおり、一概にヒグマは「こういう性格である」と断定できないそうです。また、昔は狩猟が盛んに行われ、「人=殺される」という認識を持ったヒグマが存在していますが、今は狩猟をする人が少なくなり、稀に認識が薄れたヒグマも存在しているとのこと。

まずは、ヒグマは人間と同じで、各ヒグマの性質(性格)を知ることがベースにあり、且つ時代の変化も念頭に置きながら、「人が生活するエリアまで出没するようになった原因」と「防ぐ方法」をとことん追究していくことが、適正な付き合い方に繋がっていくのだと感じました。

 

午後の部は、支笏湖ビジターセンター職員さんによる解説方法で、「支笏湖の成り立ちや歴史」等について、詳細にお話いただきました。

支笏湖の水深を測るために、当初ルーカス深測器を使って91地点で調査したことや、

支笏湖の南側のエリアで苫小牧市が温泉の調査をしていたこと等、とても興味深い内容ばかりでした(^^)

まだ感染状況で不安定な部分もありますが、情勢をみながら、活動を進めていきたいと思います!

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2020年06月10日支笏湖ビジターセンター館内掲示情報の充実に向けて♪

支笏洞爺国立公園 當山真貴子

支笏湖へ向かう通勤ルート。

今までは木々の葉がなく、太陽の光が道路を照らしていましたが、あっという間に葉が生い茂り、樹木の屋根で日陰になっています。

支笏湖の初夏を実感中の當山です。

 

さて、先日、支笏湖ビジターセンター館内の掲示板に、新たに「樽前山&風不死岳登山マップ」と「写真」を掲示しました♪

 

 

緊急事態宣言中、宣言が解除された後を見据え、館内の掲示情報の充実を目指し、作成させていただきました。

これから樽前山の登山に挑戦する方々に向けて、登山ルート上で見られる高山植物などの見どころや注意点の情報をまとめています。

支笏湖周辺の自然に触れ、より一層、支笏湖を大切に想っていただける方々が増えると嬉しいです(^^)

英訳の添削にご協力いただいた支笏湖ビジターセンター職員の皆様、この場をお借りしまして、感謝申し上げます。

 

支笏湖ビジターセンターでは、新型コロナウィルス感染防止のため、受付場所にアクリル板の設置やこまめな換気、消毒液での拭き取り等、様々な対策をなさっています。

来館の際は、マスクの着用、人と人との距離を保つようにご協力をお願いします。

 

登山マップ作成を通して、自粛期間中だからこそ、今までやりたくても出来なかったことに目を向ける時間ができました。

今の時代をどのように暮らしていけばいいのか、模索しながらも新しい生活スタイルに適用していきたいと感じた日々でした。

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2020年05月25日支笏湖の春をお届け

支笏洞爺国立公園 當山真貴子

いつの間にか樹木の枝先から新芽が芽吹き、初夏の装いに向けて準備を始めている支笏湖。

支笏湖アクティブレンジャーの當山です。

 

遅くなりましたが、GW終盤頃、支笏湖のエゾヤマザクラが綺麗に開花しましたので、今回はその様子をお届けしたいと思います(^^)

 

本州では「ソメイヨシノ」が有名ですが、「エゾヤマザクラ」は、花の色が濃く鮮やかで、寒さに強く、花と葉がほぼ同時に開花するのが特徴です。他にも、チシマザクラという桜もありますが、こちらは花が散ったあとに、葉が生成し、根元から分かれて横や斜め上に伸びることが特徴的です。

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、時々、慣れない在宅勤務をしながら、書類の作成や巡視、Web会議、清掃等をしている日々を過ごしていますが、世の中のざわめきとは関係なく季節はしっかりと着実に流れています。

力強い春の息吹を感じつつ、前向きに過ごしていきたいですね(^^)

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2020年04月27日新体制!

支笏洞爺国立公園 當山真貴子

こんにちは。支笏湖アクティブ・レンジャーの當山です。

 

今回はご報告があります。

2018年に「支笏湖自然保護官事務所」から「支笏洞爺国立公園管理事務所」に名称が変更され、事務所の人員は3人体制となっていましたが、20204月からは、所長と管理官の2名が加わり、総勢5人体制になりました。

新体制での始動直後から新型コロナウイルスの対応による出勤回避で体制が十分でないところもありますが、引き続き、支笏洞爺国立公園の自然を守りながら、よりよく利用するためには何が必要か、何ができるかということを考え、取り組んでまいります。

 

今後ともよろしくお願いいたします。

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2020年04月27日10年後に残したい風景

支笏洞爺国立公園 當山真貴子

ツンと冷たい風から暖かい柔らかな風になったと思いきや、パラパラと雪が舞い、冬と春を楽しめる季節となった支笏湖。春を待ち遠しく感じている當山です。

 

さて、先月(3/4~3/29)、支笏湖ビジターセンターの多目的室にて、「支笏洞爺国立公園指定70周年記念インスタグラムフォトコンテスト当選者写真展」を開催しました。

※本国立公園は2019年5月16日に指定70周年を迎えたことを記念し、「10年後に残したいあなたのお気に入りの風景」というテーマで、フォトコンテストを実施しました。

詳細は下記URLをご覧下さい。

http://hokkaido.env.go.jp/post_70.html

 

 

新型コロナウイルスの影響で外出自粛を考慮し、InstagramやFacebookで動画も発信しました。

素敵なお写真ばかりなので、ご興味のある方は是非、下記のURLもご覧下さい(^^)

併せて、フォローもいただけると嬉しいです♪

☆Instagram

https://www.instagram.com/shikotsutoya_nationalpark/

☆Facebook

https://www.facebook.com/ShikotsuToya/videos/249958662704038/

 

星空と紅葉の定山渓、夕方の洞爺湖、水鏡の羊蹄山、針葉樹林が続く中島の散策路等、皆さんから投稿いただいた写真を拝見し、「こんな風景があったんだ」と新たな魅力を発見し、私自身より一層、支笏洞爺国立公園が好きになりました。

また、公式Instagramに投稿されていた洞爺湖での活動(清掃等)の写真も見て、この風景を維持するために、多くの方々が活躍しているということも実感しました。

 

「私の10年後に残したい風景」(鏡現象)

 

支笏洞爺国立公園に限らず、国内外には多くの国立公園があります。同じ国立公園であっても、動植物、景観、歴史、暮らしている人々等、多種多様でそれぞれの魅力があります。

 

「あなたの10年後に残したい風景はなんですか?」

 

なかなか落ち着かない状況ですが、思い浮かんだ風景に想いを馳せてみてはいかがでしょうか(^^)

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2020年03月16日ありがとう!洞爺湖!!

支笏洞爺国立公園 洞爺湖 増田 多美

皆さまこんにちは。

洞爺湖管理官事務所アクティブ・レンジャーの増田です。

もうすぐフキノトウやフクジュソウなどの春を探しに散歩に出かけるのが楽しい季節ですね。

さて、突然のご報告になりますが、3月いっぱいで洞爺湖管理官事務所を退職することとなりました。

3年間あっという間でしたが、色々なことを体験できた3年間でした。

引っ越し準備のため洞爺湖に来たときは、なんて綺麗なんだろう。

これからこんなにも素敵な場所で働けるんだとワクワクしたのを覚えています。

(↑引っ越しの時に泊まったホテルで撮った写真)

アクティブ・レンジャーに着任したばかりの頃は国立公園のルールやマナーも分からず、ただ綺麗で雄大な自然に感動していました。

業務で関係団体さんや業者さんとゴミ拾いをしたり、外来種の駆除をしたり、危険箇所や盗掘防止のためのロープ張りをしたり、施設維持管理のため山に登ったりしていくうちに・・・・

洞爺湖の景色が素晴らしいのは、沢山の人が自然のために活動をしているからだと分かりました。

(左上:外来種駆除、右上:オロフレ山ロープ張り、左下:羊蹄山避難小屋トイレ点検、右下:ゴミ拾い)

また、洞爺湖は地域の方にも愛されており支笏洞爺国立公園 洞爺湖地区の自然保護や美化清掃に協力して下さるパークボランティアの会に33名の方が登録されています。


(左上:外来種駆除、右上:遊歩道整備、左下:有珠山パトロール、右下:ビオトープ整備)

パークボランティアの方々には自然を守る活動を一緒にしていただいただけでなく、洞爺湖のことを全然知らない私に色々なことを教えて下さいました。

また、仕事面でしんどくなっていた時には、たくさん助けて下さいました。

アクティブ・レンジャーに着任したばかりの時よりも、洞爺湖は綺麗だなと思うようになりましたし、大好きになりました!

興味の湧いた方はぜひ、洞爺湖へお越し下さい(*^-^*)

そして、綺麗な景色の裏には多くの方の努力があるんだなぁと、感じていただけたら嬉しいです!



たくさんの思い出をくれた洞爺湖、洞爺湖で出会った皆さん、日記を読んでくださった方

本当にありがとうございました。

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2020年03月04日洞爺湖のシンボル

支笏洞爺国立公園 洞爺湖 増田 多美

皆さまこんにちは。

洞爺湖管理官事務所の増田です。

洞爺湖管理官事務所では洞爺湖中島のエゾシカ対策を行っていますが、2月25日(火)に中島のエゾシカ追い出し調査を実施しましたので、その様子をお伝えしていきます。

さて、この洞爺湖の真ん中にある島(中島)どんな島に見えますか?

緑豊かな島?そんなに緑豊かじゃない?どんな生きものが住んでいる?

この島にはエゾシカが生息しています。

元々観賞用に飼育されていた3頭が逃げ出し、ピーク時には450頭前後のエゾシカが中島に生息していました。

それにより、たくさんの植物が生えていそうに見える中島ですが、エゾシカが食べない植物しか生えていません。また、シカが木の皮を剥いでしまうと木が枯れ、鳥が暮らしていけなくなります。

シカは植物に影響を及ぼすだけでなく、植物の変化を通して他の動物にも影響を及ぼします。

今回の調査の目的は、そんな洞爺湖中島のエゾシカの個体数変動を追跡し、シカと森林植生との相互関係を解明するための基礎データを得る!です。

まず追い出し調査の方法ですが、島を西山、北山・北東岬、東山・南陵の3つの区画に分けます。

各区画において、勢子(エゾシカを追い込む役割の人)が島の内陸側から尾根へ登り、尾根上に隊列を組んで湖岸にシカを追い出します。

勢子はその時に見たシカの頭数、群れの構成、発見時刻などを記録します。

同時に小型船舶を用い、湖上からも同様に記録していきます。

弁天島・観音島・饅頭島は湖上観察はせず、勢子が観察したシカを記録します。

今年はスノーシューを履くほどでもないけど、斜面によっては雪が多くて歩きにくかったり、雪が少なく泥だらけになっているチームもありました。

私のチームは無線が通じにくい場所だったため、お互いの位置を確認するのに苦労しました。

丸一日かけて洞爺湖中島のエゾシカの追い出し調査をした結果、速報値ではありますが、

合計86頭のエゾシカが生息していることが確認できました。

ピーク時に比べかなり数が減ったなと思いますが、まだまだ多いですね。

本来の自然豊かな中島に戻れるよう、これからもエゾシカ対策を続けていけたらと思います。

ちなみに...

シカの好みが変わったのか、シカが食べないと言われているフッキソウを食べた痕を見つけました。

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