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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

秋の紋別岳

2011年10月18日
支笏湖
10月8日(土)、「紋別岳自然歩道を歩こう会」を開催しました。紅葉が進んできた支笏湖と秋に見られる植物の観察です。この日は前日の雨風が嘘のように心地よい天気でまさに観察会日和となりました。今回の参加者は13名。2班に分かれてパークボランティアが案内、解説を行います。

集合場所の休暇村支笏湖を出発し、支笏湖を眺めて紋別岳の登山口へ。その間もパークボランティアの解説が入ります。足下に生えているゲンノショウコやエゾオヤマリンドウといった花を紹介。また、シラカンバとダケカンバの違いを予め用意していた道具を使って説明するなどパークボランティアの皆さんも気合いが入っていたようです。参加者の皆さんも何度も質問したり、自ら虫を捕まえてみたりと積極的に行事を楽しんでいるように感じました。誰もケガすることなく無事に下山し、充実した観察会となりました。




解説をするパークボランティアと熱心に聞く参加者。

実は先週この観察会の現地下見の際、初めて野生のエゾユキウサギに遭遇しました。これまで車からは何度か見たことがあったのですが、野外を歩いて見るのは初めてでした。なんというか、ペットのウサギとは目が違うような、そんな印象を受けました。観察会当日では先を歩いていたグループの前にエゾユキウサギのこどもが現れたそうです。紋別岳では案外出会えるいきものなのかもしれません。



 夏毛のエゾユキウサギ。冬になると毛が真っ白になります。
 支笏湖の紅葉はこの一週間でだいぶ色づき見頃になってきました。支笏湖の落ち着いた雰囲気を感じてみてください。

※10月に入り、哺乳類のロードキル(交通事故)が増加したように感じます。先週は3日続けてエゾタヌキの死骸を確認しました。動物たちは冬に向けて栄養を蓄えるために活動が盛んになり、エゾシカは季節移動が始まります。道路への侵入も予想されますので、運転の際は十分に気をつけ、安全運転を心がけてください。