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アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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利尻礼文サロベツ国立公園

129件の記事があります。

2021年10月05日利尻礼文サロベツ国立公園だより(6月・7月号編)

利尻礼文サロベツ国立公園 福井翔太

サロベツ担当アクティブレンジャーの福井です!

今回は一気に夏の期間、6月と7月の利尻礼文サロベツ国立公園だよりを紹介します。夏は特に見頃が盛り沢山なため、月2回上旬と下旬で発行をしています。

●6月上旬 輝く生命               ●6月下旬 一期一会

利尻礼文サロベツ国立公園も4月と5月に比べて新緑になり、緑の草や葉を彩るように黄色やピンク、紫といった鮮やかな色の花が咲きます。

サロベツでは、夏にやってくる輝かしい黄色い野鳥のツメナガセキレイと、湿原のあたり一面を星のようにピンクで彩りをつけてくれる低木のヒメシャクナゲが目立っていたため掲載しました。6月下旬から7月上旬はエゾカンゾウも満開になり見頃な時期です。

          

●夏の到来 7月上旬               ●賑わう夏 7月下旬

7月は緑の大地に、青い空、青い海といった夏らしい景色、野外で活動にも良い季節です。よく目をこらすと気づく小さな花の開花や昆虫たちの活動が見られます。

サロベツでは足下にツルコケモモや、モウセンゴケ、ミズゴケがカーペットの様に地面を覆います。また、夏の期間は地元の学生やパークボランティアの方と自然を通して交流する機会も多くあり、野外を体感するには良い季節でした。

7月中はノハナショウブが目立ちますが、6月から7月にかけてこのほかにもカキツバタやヒオウギアヤメなどのアヤメ科の花が咲きます。似ていますがそれぞれ花の形や模様が違いますので、ぜひ観察をしてみてください。

利尻礼文サロベツ国立公園だよりは毎月1日(6月から8月は月2回で15日にも発行)、

稚内市内だけでなく利尻島、礼文島、更には豊富町、幌延町、浜頓別町など役場、駅、空港、ホテル、港など、約150ヶ所に掲示しています。

道北に訪れて便りを見つけた際には、ご確認と共にぜひ『利尻礼文サロベツ国立公園だより』に掲載されている利尻・礼文・サロベツへ足をお運びください!

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2021年09月28日今年の花シーズンを振り返って

利尻礼文サロベツ国立公園 津田涼夏

みなさん、こんにちは。礼文島アクティブ・レンジャーの津田です。

長かった猛暑もおさまり、礼文島は秋の空気に変わってきました。

色鮮やかな夏から一転し、山やコースでは秋の匂いが漂います。


今年の花シーズンは、暑さがすごかったものの

エゾカンゾウやレブンシオガマ、チシマフウロの群落が斜面を輝かせていました。

「高山植物の監視員さんとこれは50年に一度の爆咲きだ!」と盛り上がるほどでした。

 

毎年めぐり来る花の季節ではありますが、

今年は冬の豪雪、6月に霧も少なく、7月と8月には、例年にはない記録的な猛暑...季節感覚が掴みづらい年でした。私たち、人も振り回される猛暑に植物たちはそれ以上の影響がでたのではないでしょうか。

通常より、早い花シーズンの推移は例年にない気象条件が影響したのかもしれません。

年によって、異なる気象条件に対応しながら毎年咲く高山植物たちが、今後どのように影響していくのか、とても気がかりです。

秋分を過ぎ、みるみると日が短くなってきました。朝晩も冷え込むようになりましたので、歩道の散策の際は十分な防寒対策をお忘れ無いよう、お気を付け下さい。

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2021年09月27日利尻礼文サロベツ国立公園だより(4月・5月号編)

利尻礼文サロベツ国立公園 福井翔太

少しずつ秋の肌寒さを感じ始めたサロベツのアクティブレンジャーの福井です!

今回は稚内自然保護官事務所で発行している『利尻礼文サロベツ国立公園だより』について紹介します!

『利尻礼文サロベツ国立公園だより』とは利用者や観光客の方へ向けて、稚内自然保護官事務所のスタッフが季節の旬や魅力をお伝えしている情報誌です。便りをきっかけに利尻・礼文・サロベツそれぞれのエリアへ足を運んで頂ければと思います。!

季節は過ぎましたが今回のAR日記ではこれまでに発行した4月号と5月号を紹介しつつ、サロベツのアクティブレンジャーとしてサロベツの魅力や旬、撮影している際の出来事の発信を試みたいと思います。

●4月 春の足音

私自身は着任したての4月のサロベツは国立公園管理官が撮影と記事を書いてくれました。

湿原センター周辺には営巣しているハクセキレイがいますが、もしかすると4月号の写真のハクセキレイかもしれませんね。

より多くの色づいた草花を見るには少し早いですが、サロベツから見るまだ雪が残る利尻山の眺めも素敵です。野鳥はマガンやヒシクイの群れが確認できます。

●5月 花の便り

5月の利尻礼文サロベツ国立公園はつぎつぎと花々が咲き始めました。

このとき、サロベツで撮影したのはショウジョウバカマです。サロベツの木道を巡視していて私が最初に開花を確認した花でした。日が当たるときに花を開くタテヤマリンドウを見るにもいい季節です。4月には聞こえなかった渡り鳥の声も聞こえました。

利尻礼文サロベツ国立公園だよりは毎月1日(6月から8月は15日にも発行)、

稚内市内だけでなく利尻島、礼文島、更には豊富町、幌延町、浜頓別町など役場、駅、空港、ホテル、港など、約150ヶ所に掲示しています。

道北に訪れて便りを見つけた際には、ご確認と共にぜひ『利尻礼文サロベツ国立公園だより』に掲載されている利尻・礼文・サロベツへ足をお運びください!

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2021年09月15日2021アクティブ・レンジャー写真展 礼文島開催の中止について

利尻礼文サロベツ国立公園 津田涼夏

こんにちは。礼文島アクティブ・レンジャーの津田です。

914日~928日の期間で開催を予定していた礼文島でのアクティブ・レンジャー写真展ですが、新型コロナウィルス感染症緊急事態宣言の930日までの延長を受けて、残念ですが、皆様の健康と安全を考慮して中止することになりました。

開催を楽しみに待っていた皆様には、急な案内で申し訳ございませんが、ご理解いただきますようお願い申し上げます。


なお、中止となってしまった写真展ですが、お家にいながら写真展も楽しめますように

アクティブ・レンジャーのインスタグラムアカウントの開設をしています!是非ご覧ください。

また、12月からはアクティブ・レンジャー日記でも写真展を行うので、お楽しみにして下さい!

■インスタグラム       2021621日~2022112

【環境省北海道地区アクティブ・レンジャー写真展公式】

■アクティブ・レンジャー日記 20211210日~2022110

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2021年09月09日贅沢なオーケストラ

利尻礼文サロベツ国立公園 稚内 津田涼夏

みなさん、こんにちは!

9月に入り一気に秋の気配を感じている礼文島アクティブ・レンジャーの津田です。

前回のAR日記では、レブンアツモリソウについてご紹介しましたが

そのレブンアツモリソウの調査を行っていると...姿を現してくれる生き物たちがいるのでご紹介します。

■アオジ

目の周りは黒色で、胸やお腹は黄色で覆われています。

礼文島では、桃岩展望台コースでもよく見かけます。特に人の少ない早朝や夕方には、道案内をしているかのように目の前に姿を現してくれます。

■カワラヒワ

胴体の色は少し地味な色をしていますが、羽を広げて飛ぶ時は黄色の羽が鮮やかです。

草木の多い所でも見かけますが、礼文島ではよく海辺でもみかけます。

このカワラヒワはお食事中だったようで、口回りが汚れています。

いったい何を食べているのでしょうか?

■ノゴマ

今年の作業中、一番鳴き声を聞いたのはノゴマでした。

さえずりしている時、のどのオレンジ色の部分が大きく動いたり小さく動いたりしています。目元はサングラスをしているようで、いつもレブンアツモリソウの調査を見守ってくれています。一番の現場監督者かもしれません!

■アザラシたち

礼文島周辺には多くのゴマフアザラシたちが通年で、生息しています。

ちょうど作業場から、海をのぞくとアザラシたちの姿が見えます。双眼鏡を持っていないと「点」に見えるアザラシたちですが、鳴き声はしっかりと聞こえてきます。

写真にはないですが、コヨシキリや、オオジュリンも顔を出してくれます。

野生のオーケストラを聴きながらの作業にいつも贅沢を感じています!

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2021年08月10日礼文のアイドル!レブンアツモリソウ

利尻礼文サロベツ国立公園 津田涼夏

みなさん、こんにちは!

涼しいはずの礼文島ですが...今年はそんな余裕がないほどの暑さにまいっている礼文アクティブレンジャーの津田です。

早速ですが...毎年5月下旬~6月中旬にかけて、レブンアツモリソウ群生地では多くのレブンアツモリソウが開花し、クリーム色や白色の大きな花をつけた姿を見せてくれます。

国によって特定国内希少野生動植物種に指定されているレブンアツモリソウは礼文島のみで生育が確認されている希少種であり、固有種です。

稚内自然保護官事務所では、レブンアツモリソウの保護増殖事業に取り組み、

アクティブレンジャーとしての業務は、大きく分けると以下のことを行っています。

・島内の生息状況の把握

・巡視員さんとの連携による監視活動

・レブンアツモリソウ試験区調査業務の実施状況確認

・現地における連絡調整や情報収集 などです。

5月下旬、レブンアツモリソウの開花が除々に始まると同時に、生息状況の把握や試験区での調査、監視活動が行われます。

生息状況の把握では、毎年の生息状況の確認、周りの植生に影響を受けていないか、踏み荒らしがないかの把握を行い、監視活動では、礼文町や林野庁、宗谷総合振興局などの関係機関と協力して行っています。

レブンアツモリソウ試験区調査業務では、立派な株からまだ花が咲かないような、小さいアツモリソウの葉まで、見逃さないようにして調査しています。

段々慣れてくると「ココだよ~」とレブンアツモリソウの声が聞こえてくるような感じがします。調査中に花がまだ咲いていない株を発見すると嬉しくなります。

ですが、アツモリソウの葉に似た「ヒメイズイ」が出現すると、どっちかな~と少し楽しくなります。ここは真剣に...見間違えないように...と集中して取り組んでいます。2つの違いは、レブンアツモリソウの葉の根元の方が少し巻いている印象があります。

 

    レブンアツモリソウの葉            ヒメイズイの葉

葉が大きくなると見分けが分かり易くなってきます。

また、花が咲くと全然違う植物です。

左:ヒメイズイ 右:レブンアツモリソウ

また、同じ時期にネムロシオガマやエゾノハクサンイチゲの白い花が咲くため、遠くから見ていると、一見似ている!と思ってしまいます。

普段見るレブンアツモリソウの他に、他の植物の陰に埋もれないようにしている小さなレブンアツモリソウや仲良しな双子も咲いていました。

※環境省の所管地調査で撮影したものです。

 

小さなアツモリソウだったので、思わず何かと比較して写真を撮りたく...自分の手と比べても小ささが際立ちます!

また白色やクリーム色で可愛さいっぱいのレブンアツモリソウですが、段々枯れて茶色になります。茶色になってもプチシューのような可愛さです。

 

最後に...巡視員さんとの連携による監視活動を行っている際に、レブンアツモリソウに限らず、ロープをくぐって写真の撮影を行ったりしている方がいらっしゃいます。自分一人だけという気持ちで行い、ロープのすぐ横の植生に影響が与えられています。みなさんで来年も再来年もこの場所で高山植物の姿をみるためにもご協力をお願いいたします。

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2021年07月21日動植物を観察せよ!JPR(子供パークレンジャー)活動

利尻礼文サロベツ国立公園 福井翔太

サロベツ地区アクティブレンジャーの福井です!最近は天気の良い日が続いています。

稚内も25度超え始めました、道北にとっての猛暑ですね。

7月3日JPR(子供パークレンジャー)の活動を幌延町にある下サロベツ園地で行ってきました。

天候に恵まれ、まず子供達には下サロベツ園地にて自由に鳥、植物、昆虫を見つけて観察をしてもらいました。

植物は沼に咲くコウホネや足下のツルコケモモ、昆虫は水辺のトンボや草木につく甲虫、鳥は主に鳴き声などを観察や発見をしてもらいました。

観察後は見つけた動植物を振り返りながらサロベツ湿原や動植物同士のつながり、生態系について学んでもらい、最後はマグネット式のシートに観察した動植物の特徴や見つけた場所を書いてもらいました。

子供達がそれぞれの視点で一生懸命書いた個性の詰まった観察シートは、下サロベツ園地の木道の看板にて掲示しました。

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2021年07月21日久しぶりのPV活動「湿原探訪」

利尻礼文サロベツ国立公園 福井翔太

サロベツ地区アクティブレンジャーの福井です。

道北も暑さを感じるようになり、セミやバッタといった虫達の声も聞こえるようになってきました。

6月27日、今回は久しぶりのパークボランティア活動、現在の湿原を観察しに行く「湿原探訪」をおこなってきました。

今回は稚内自然保護官事務所から2人とパークボランティア8名の計11名で探訪に向かいました。

足元を見るとミズゴケがたくさんあり、モウセンゴケ、ツルコケモモの群生になっていました。

ミズゴケがたくさんあると絨毯に見えると前任のアクティブレンジャーが表現したことがわかった様な気がします。他にもコタヌキモやトキソウも確認できました。

パークボランティアの方に案内や解説をしていただきながら探訪を行ったため、より湿原を知ることができたように感じます。湿原の匂いや風を肌身で感じながらパークボランティアの方々と楽しく探訪することができました。

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2021年07月13日白い大きな花の植物の正体は...?

利尻礼文サロベツ国立公園 稚内 津田涼夏

みなさん、こんにちは!

礼文アクティブレンジャーの津田です。

桃岩展望台コースでは、エゾイブキトラノオの花々が見ごろを迎えています。

他にもミソガワソウやリシリソウの開花も確認できています。

最近、作業や巡視を行っていると

「このセリ科の白色の大きな花の植物はなんですか?」と聞かれることがあります。

この時期の礼文島では、「このセリ科の白色の大きな花の植物」と言ってもたくさんの種類のセリ科植物が咲いています。

セリ科植物の花は白く、形が似ているので、見分けが難しく感じることもあります。

そのため、今、ちょうど、礼文島の桃岩展望台で見ることのできるセリ科植物をご紹介します!

【オオハナウド】

 

今、桃岩展望台コースで一番花が咲いているセリ科植物です。

葉に毛があり、ざらざらしているように見えます。

【オオカサモチ】

 

少し前までは白い花が咲いていましたが、もうそろそろ終わりが近づいています。

葉は、他のセリ科植物より深い切れ込みがあります。

【エゾノシシウド】

 

この写真だと光沢があるように見えないですが、葉が特徴的で、光沢としわのある葉です。

【エゾノヨロイグサ】

 

茎が細くて赤紫色をしています。スッと直立に立っているような感じです。

葉に鋭い鋸歯(きょし:ギザギザしたふちどりのこと)があることも特徴的です。

【エゾボウフウ】

 

オオハナウドやオオカサモチに比べると小さいです。

葉に鋭い鋸歯(きょし)があり、葉の先端がとがっています。

【エゾニュウ】

この日、桃岩で見つけたエゾニュウは少し遠かったです。

茎が太く、高さも大きいため、これから一番目立ってくる植物ではないかと思います。

※写真は7月10日に撮影したものです。

この他にもセリ科の植物は島内に咲いていますので、「白い大きな花の植物」を是非見てください!

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2021年05月28日春を感じた木道巡視~幌延編~

利尻礼文サロベツ国立公園 福井翔太

※幌延ビジターセンターは緊急事態宣言のため、現在は閉館しています。

5月になり、国立公園内の巡視を行うたびに植物の成長を感じているサロベツARの福井です。

今回は幌延町にある下サロベツ原生園地の自然情報をお伝えします。

幌延ビジターセンターを出発点として下サロベツ原生園地に入ることができ、長沼まで木道により通行可能です。

歩いてみると、4月に比べ緑が増し、色とりどりの花々が目に入ってきました。

ほかにもマガンやハクチョウの姿はほとんど減り、4月とは違った野鳥の姿やさえずりが確認できます。

進んで行くと小さな先客が木道を歩いていました。


ツメナガセキレイです。5月頃道北にやってきてサロベツ湿原で繁殖をします。


利尻を背景に姿も現してくれました。この写真は個人的にお気に入りです。

頻繁にサロベツを見て回ると、以前訪れた時に開花していなかった花が開いていたり、新しい鳥の声を聞けたりと少しずつ変化を感じます。

風景や動植物もいろいろなところを見てまわるだけでなく、同じ場所でも訪れるたびに違う変化に気づくことも一つの自然の楽しみ方だと思います。

ぜひとも、幌延町下サロベツ園地にも季節に応じて何度でも足を運んでみてください。

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