ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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釧路湿原国立公園

58件の記事があります。

2021年09月27日アメリカオニアザミ大群落

釧路湿原国立公園 佐野 綾音

 皆さまこんにちは。

 各地の国立公園では外来生物(動植物)の動向を注視しています。

 外来種は、元々はその場所に生息(生育)していなかった動植物ですが、食用や園芸用など人為的に取り入れられたり、人や動物、自然界の営みにより運ばれたりと、様々な理由を経て、今ではその地に生息(生育)しています。

 外来種の一種であるアメリカオニアザミは、かつて北アメリカから輸入された牧草や穀物に混じって北海道に入り、そののち広く分布するようになった外来植物ですが(ちなみに、アメリカ・・・と名前はついていますがヨーロッパ原産のようです)、釧路湿原国立公園内でも局所的に生育しており、景観や植生保護の観点から特定の場所では積極的な防除活動を行っています。最近釧路湿原でも増えているエゾシカは葉のトゲを嫌って食べないため、この植物は残ってしまうのです・・・。食べてくれればいいのに・・・。

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【アメリカオニアザミの生育状況を確認】 【開花し始めのアメリカオニアザミ】

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写真左【抜き取りの様子(鋭いトゲ対策として革手袋を着用しています)】

写真右【根の抜き取りの様子】

 毎年防除活動を行っている場所では、感覚的(視覚)にも、実数的(防除数)にも減少しており、局所的な地における防除活動は、一定の効果があるのではないかと関係者間で実感していました。

 そんな矢先、国立公園内の巡視をしていた際、これまで気づいていなかった場所でアメリカオニアザミの大群落を発見しました。

 衝撃的な情景にアクティブレンジャー2人で目が点になってしまいました...。

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【アメリカオニアザミ大群落(多くのものはすでに綿毛(黄白色)となり種子分散中でした...)】

 その場所は、エゾシカが休んだ跡など痕跡も多い所で、エゾシカにより運ばれてその地に根ざし、生育数を増やしたのだろうなと想像しました。

 外来種云々はさておき、植物の生命力を感じつつ...今後どうしていくかを考えなければと思いました。

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2021年09月16日夏の終わり

釧路湿原国立公園 佐野 綾音

 皆さまこんにちは。

 今年の夏は、釧路湿原でも暑い日が例年に比べ多く、今までにないほどに半袖を着る日が続きました。

 すっかり薄着が身についていましたが、ついにここ数日、気温が下がり、朝晩の冷え込みが身に沁みる季節になりました。

 先日、釧路湿原国立公園と国指定釧路湿原鳥獣保護区の巡視を行いました。

 小鳥たちの子育ては終わり、林内は静かになりましたが、平常な営みを送っているようで時おり姿を見せてくれました。

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【巡視の様子(国指定釧路湿原鳥獣保護区内)】

 

 途中、鳥獣保護区内に設置している制札看板が、90度折れ曲がっているものを発見しました。風では流石にこんなことにはならないだろうな...はてさて、平和なヒグマが戯れたのかな?などと思いながら、応急処置をしました。

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写真左【鳥獣保護区制札看板が半分に折れ曲がっている様子】

写真右【右側からしか字が読めません...】

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【応急処置後】

 晩夏の釧路湿原、姿は見えないものの、オジロワシやタンチョウの鳴き声が湿原内から聞こえてきました。

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写真左【キラコタン岬展望地(湿原内:鳥獣保護区特別保護地区)】

写真右【ハンゴンソウやエゾトリカブトが開花しています】

 これから、動物の動きは活発になるので、変化を感じながらパトロールを丁寧に行ってまいります。

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【湿原内に生息していたエゾシカ(赤丸)(川辺で採餌中?)】

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2021年03月08日厳冬の釧路湿原から

釧路湿原国立公園 高橋 進

皆さま、初めまして、昨年の春からアクティブレンジャーに着任しました、高橋です。

気付けば、今年度も残すところ、あとひと月となってしまいました。今シーズンは、まさに新型コロナに始まり、新型コロナに終わったワンシーズンと言えるでしょう。

今年の冬の釧路湿原は、例年より寒さが厳しく、1月には私の勤める釧路湿原野生生物保護センターで、水道凍結が起こって大騒ぎとなりました。釧路の街でも水道屋さんは大忙しだったようです。

釧路川でも、例年なら凍らない中流域までが結氷して、長年、釧路川を見つめてこられた国立公園パークボランティアのベテランさん達をも唸らせました。

  

[ 結氷する釧路川中流域 ]

釧路湿原国立公園パークボランティアさん協力のもと行っている、冬のエゾシカのカウント調査では、1月初旬の大雪を境に、湿原部のカウント数が極端に少なくなりました。食べている植物が雪の下に埋もれてしまったことも要因ですが、やはりエゾシカ達も、寒さを逃れて風の遮られる丘陵地に入るのでしょうね。

湿原に残っている個体は、結氷した川の上に出て樹木の冬芽を食べる個体が目立ちました。

 

[ 結氷した釧路川とエゾシカの群れ ]

私自身はというと、夏の山歩きはお手のものなのですが、冬の巡視は初めての経験で、慣れないスノーシューや歩くスキーと格闘していました。それでも、冬の湿原の厳しくも美しい光景に、暫し心を奪われました。

 

      [ スノーシューと格闘中!! ]            [ 湿原内で結氷する小川 ]

 

[ 釧路湿原の湧水に観られる氷筍 ]

そんな厳しい冬の釧路湿原でも、生き物たちは逞しく、そして、したたかに生きています。今回は、業務中に見かけた野生生物たちを、少しご紹介したいと思いました。

   [ ネズミを狩るキタキツネ ]              [ オオワシの成鳥と幼鳥 ]

 

        [ タンチョウの成鳥 ]             [ じゃれ合うタンチョウの幼鳥 ]

いやぁ、春が待ち遠しいですね。

[ 氷の中で春を待つミズバショウ ]

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2020年10月12日釧路湿原~秋の訪れ~

釧路湿原国立公園 佐野 綾音

皆さまこんにちは。

釧路湿原自然保護官事務所の佐野です。

北海道内では、標高の高い山々で初冠雪が記録されている中、平地である釧路湿原でも徐々に紅葉が始まり、秋を知らせる渡り鳥がたくさん飛来してきております。

先日10/6、釧路湿原の標茶町内に位置するシラルトロ湖と塘路湖、釧路町にある達古武湖で渡り鳥(水鳥)の飛来状況調査を行いました。

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シラルトロ湖の様子(水鳥が多く飛来しており奥の森も葉が色づき始めていました)

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塘路湖の様子(こちらはこれから渡り鳥が増えてきます)

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夕暮れの達古武湖(ヒシクイ(オオヒシクイ))

多くの水鳥たちが、繁殖を終えて、繁殖地と冬を越すための越冬地の中継地点である釧路湿原を訪れておりました。

青空の中、キラキラした湖面の上で、羽を休め、水草を食べているカモたちはとても優美です。

この日はまだ、ハクチョウは飛来していませんでしたが、訪れる日も間近です。

10/11ヒシクイの群れと一緒に1羽のオオハクチョウが羽を休めている姿を確認したとのお便りを塘路湖にある塘路湖エコミュージアムセンターの館長さんより共有頂きました!)

越冬地へ飛び立つまではもう少し...。

是非、水鳥の営みと秋の釧路湿原を満喫してみてはいかがでしょうか。

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サルルン展望台からの眺め(緑色だったヨシも黄金色になってきました)

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2020年02月14日シマフクロウの営み、タンチョウの暮らし~標津川流域に生息する希少な鳥たち~

釧路湿原国立公園 佐野 綾音

皆さまこんにちは。
昨年末あたりから、釧路湿原野生生物保護センターの敷地内には、エゾユキウサギが生息しているようで、最近は、毎日増えていく足跡を観察するのが日課となっています。
雪が積もると、このように動物たちの痕跡が見られます。

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<写真>昨年末、突如センターに現れたエゾユキウサギとエゾユキウサギの足跡

さて、先日2月11日に、シマフクロウ・タンチョウ・オジロワシ・オオワシ4種における生息環境整備事業の一環として、中標津町市民文化会館にて市民フォーラムを開催しました。
関係者の方々と「何人の方が来場してくれるかな」、「来てくれるといいな」とドキドキしていましたが、100人近くの方々が足を運んでくださいました!
(
たくさんの方が聴きに来て下さりとても嬉しかったです。)

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<写真>会場の様子

フォーラムでは、『シマフクロウの営み、タンチョウの暮らし~標津川流域に生息する希少な鳥たち~』という題目のもと、シマフクロウとタンチョウの過去から現在までの実情を、シマフクロウの調査・研究を長年されている山本純郎氏、竹中健氏、タンチョウの調査・研究を長年されている百瀬邦和氏に講演いただきました。また、環境省の取組について釧路自然環境事務所より紹介させていただきました。

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<写真>講演の様子

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<写真>講演の様子

シマフクロウは、かつては北海道全域に1000羽以上生息していたとされています。
その後、開発等により、大木の消失や河川環境の悪化等生息地の環境悪化により70羽近くまで減少しました。
そんな危機的状況から、保護活動が始まりました。
研究者の方々のご尽力と、様々な関係機関の方々のご協力で、現在では、165羽(72つがい+2017年標識ヒナ数。平成29年度環境省発表確認数)と少しずつ生息数が増えてきました。
しかしながら、まだまだ安定的な生息状況にはほど遠く、『保護活動』や『見守る』ということを続けていく必要があります。


今回の講演の中で研究者の方々も言われていましたが、これまで行われてきた個体の保護だけでなく、生息環境そのものを整備していくことが今後特に求められるので、研究者、関係の行政機関、漁業や農業に携わる方々、そして地域に住まれている皆さま全員のご理解とご協力が、必要不可欠であることを強く感じました。

 

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2019年12月16日わくわく楽しい野外学習へ パート2

釧路湿原国立公園 渡辺欣正

20192月に釧路湿原へ来てくれた小学生たちが、再び帰ってきてくれました!(過去の日記はコチラ

「この1年でさらに色々なことに興味を持っています。」と担任の先生。それならば!と今回の野外学習では4つの調査隊 ①動物班 ②湧き水班 ③裏山班 ④植物班 の中から好きな班を選んでもらい、湿原へ出かけることにしました。

私がガイドしたのは、①動物班。まずは、湿原の動物ぬいぐるみ探しゲームをしました。

あらかじめ本物そっくりのぬいぐるみを、そこで暮らしているかのように隠しておいたのですが・・・

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遊び始める頃には雪が降り、特にエゾユキウサギやイイズナが見つけづらかった模様。おかげで夏と冬で毛色が変わる理由がよく分かりました!

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「でもどうして野生の動物ってなかなか会えないんだろう?」と質問すると、「冬眠してる!」、「数が少ない!」、「夜行性!」など素晴らしい答えと共に、「動物班なのに動物に会えないの~?」と残念がる声が返ってきました・・・。だよね・・・。

すると、クルルッ!と大きな鳴き声が。なんとタンチョウ3羽が私たちの横を飛んでいったのです!こんな奇跡もあるんですね。

それでも運に頼ることなく、動物を探ることのできる方法・アニマルトラッキングを紹介すると、子どもたちは謎の痕跡を次々と見つけていきました(答えは日記の一番下)。

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さらに、ルート沿いで見つけたエゾシカ、エゾタヌキ、キタキツネの糞も採取して、温根内ビジターセンターで徹底解剖!普段どんな餌を食べているのか、じっくり観察しました。

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すると、②湧き水班が、水槽に生き物を入れて持って帰ってきました。冬でも凍らない沢の中を網でガサガサして、エゾトミヨやエゾアカガエルを発見したようです。

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「気温より湧き水のほうが温かい~。」とずっと足をつけていた子もいたそう。なんだかタンチョウみたい。

③裏山班は、湿原に面した丘で「牡蠣の化石」と「軽石」を発掘しました。目の前に広がる大湿原が、昔は海だった証拠をつかんだのです。そして遠くには噴煙をあげる火山も見えたとのこと。将来は考古学者かな!

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そのふもとでは、④植物班が色々な形の落ち葉を拾ってマイ図鑑を作ったり、種子を遠くに運ぶための仕掛けを学んでいました。

最後は、調べてきたことの報告会。自分で選んだテーマとだけあって、話が途切れることはありませんでした。楽しいことがいっぱい詰まった釧路湿原、またいつでも帰ってきてください!

▼答え▼

左上:クマゲラ、右上:エゾシカ

左下:アカゲラ、右下:エゾタヌキ でした!

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2019年09月10日離島巡視〜大黒島〜

釧路湿原国立公園 佐野 綾音

皆さまこんにちは。

北海道内外各地で猛暑日が記録されていますが、冷涼な釧路湿原でも今年は暑い!と9月に入ってからも半袖です。

先日、一泊二日で離島の巡視に行ってきました。厚岸町に位置する大黒島です。

大黒島は島全体が国指定鳥獣保護区(特別保護地区)に定められており、海鳥にとって、とても大切な集団繁殖地となっています。

天候に恵まれ快晴の中、港からいつもお世話になっている昆布漁漁師さんの船に乗って出発しました。

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講師である厚岸水鳥観察館専門員と環境省職員2名で船に揺れながら海上の様子を確認。

島に上陸後、尾根沿いを徒歩で巡視しながら、鳥類20種及び植物約40種(開花・結実しているものを含む)を確認しました。

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<巡視の様子とハッカの花(とても良い香りがしました)>

この時期、海鳥の繁殖はすでに終わっており、詳しい繁殖状況まで分かりませんでしたが、地面には営巣穴が無数にありました。

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<ウトウのものと思われる営巣穴>

崖の上にとまるオジロワシやハヤブサといった猛禽類の他、オオセグロカモメやウトウ、夜にはコシジロウミツバメを観察することができしました。

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<オジロワシとハヤブサ>

定点調査(沖合調査)では、ゼニガタアザラシやラッコ、カマイルカといった海獣類も確認されました。

暑い日だったのでとても気持ちよさそうに見えました。

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<定点調査地からの眺めと確認したウミウとラッコ>

また、翌朝(2日目)の巡視では、海岸沿いで昆布漁が盛んに行われていました。

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<昆布漁の様子>

今回の巡視では目立った異常はみられませんでした。

しかし、気がかりなこともありました。

それは、海岸に漂着していた数々のゴミと島に生育していた外来植物です。

ゴミは、海鳥や海獣類、魚などの生き物が誤って飲み込んでしまい、それが原因で命を落としてしまうこともあります。これは、一人一人がポイ捨てをしない等の工夫で被害を減らすことができます。

また、外来植物の存在は、本来の自然の姿を変化させてしまうことがあります。それは、植物単体への影響のみならず、在来植物と共生している他の多くの生き物の住処を奪ってしまう可能性もあります。

私たちが気軽にできることは、外来植物の種子を靴裏につけて運ばないことなのかもしれません。

今後も、ゴミ問題や外来植物に注視しながら、自分ができることに取り組み、様々な生き物たちと一緒に平穏な日々を過ごして行きたいと思います。

最後に、大黒島の巡視を終えたばかりですが、もう来年の巡視が待ち遠しい今日この頃です...

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2019年07月02日釧路川の清掃活動へ

釧路湿原国立公園 渡辺欣正

6/12()6/14()の清掃活動を行ってきました。遅ればせながら、今日はその様子をアップします。

1回目は茅沼カヌーポートを出発し、細岡カヌーポートまでを。2回目は塘路湖から岩保木水門までを。どちらも距離にして15kmありますが、川の流れが後押ししてくれます。

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釧路湿原で一番人気のアクティビティであるカヌーツアー。ハイシーズンを前に、「しっかりキレイにしてお客様をお迎えしたい。」と地元カヌーガイドさんをはじめ、釧路川を愛する仲間たちも一緒です。

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そして手に持ったらゴミで満タンにしたくなる不思議なゴミ袋。アウトドアメーカーのコロンビアさんからご提供いただきました。絵柄もこの活動にぴったりだと思いませんか?

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野生動物の記録も行い、JR釧網本線「くしろ湿原ノロッコ号」を川から歓迎する、という裏ミッションも果たし、

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カヌーの中がゴミでいっぱいになったところでゴール!夏の準備が整いました。ご協力いただいた皆様、ありがとうございました!ピカピカの釧路川を下って、たくさんの感動と思い出をつくってほしいですね。

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2019年06月18日初夏の夢ヶ丘達古武歩道へ

釧路湿原国立公園 渡辺欣正

昨年に引き続き、釧路湿原国立公園クリーンウォーク@夢ヶ丘達古武歩道が総勢31名でおこなわれました。新しく加わったパークボランティアの皆さんも、よつ葉乳業根釧工場より職員の方々が「地域のために貢献を!」とご参加くださいました。

よつ葉乳業さんは、第2土曜に行われるこのクリーンウォークに毎月ご協力いただけることとなりました。大変心強いサポート、この場を借りて感謝申し上げます。

さて、夢ヶ丘達古武歩道は、いつ来てもやっぱりキレイ。一方、歩道の終点にある長い階段は痩せ気味・・・。ということで土のう袋に入れたウッドチップを運び、階段に補給する活動をメインでおこないました。

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「ここにもう1段あったほうがいい!」など皆さんの気づきと工夫で、どんどん良くなっていきました。

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歩道の終点は、夢ヶ丘展望台!眼下を通過するJRノロッコ号を眺め、復路は自然観察を楽しみながら帰りました。

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途中すれ違ったイスラエル人ハイカー2人が、「国立公園でレンジャーたちに出会えるなんてハッピー!こんな景色の中でボランティアできるなんてワンダフル!階段は上りやすくてソーグッド!展望台はアメイジング!」と皆さんの活動に感心していました。

釧路湿原を歩くなら、西の温根内木道、東の達古武歩道がオススメです!

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2019年06月18日定点撮影調査へ

釧路湿原国立公園 渡辺欣正

先日、釧路湿原国立公園の「定点撮影調査」に行ってきました。

これは、決まったポイントから季節や年を変えてパノラマ写真を撮影し、環境の変化を確認するための調査です。

調査地は全部で25箇所。そのうち辿り付くのが最も大変なのが、今回の地点。頼もしいパートナーであるパークボランティアの方々と地元ネイチャーガイドさん達にも同行いただき、入り組んだ山道を12km・・・頑張って歩きました。

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では、読者の皆様も調査員になったつもりで、同じ時期の20年ほど前の写真と、今回撮ってきたばかりの写真を見比べてみましょう。
2001529日撮影▼

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20196月6日撮影

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何か発見はありましたか?

私は、湿原の手前にある丘に注目しました。淡い茶色の笹原から濃い緑色の森林へと変化しています。

実はこの一帯は、国立公園の特別地域に指定されている他、NPO法人トラストサルン釧路が民有地であった所を買い上げ、永続的な保全に取り組んでいる場所です。釧路湿原とそれを囲う丘陵地が、国立公園に指定されて32年。湿原を潤す水源の森が育まれていることがよく分かりました。

途中、見晴らしの良い所で休憩。「いつかここも森の中になって景色が見えなくなっても、湿原は喜んでいるだろう。」と話していると、ネイチャーガイドのおひとりがアイヌの伝統楽器・ムックリを演奏してくれました。太古の昔へも未来へもタイムスリップできそうな不思議な音色と空気に包まれました。

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