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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

秋の気配

2007年10月01日
釧路湿原
釧路湿原野生生物保護センターが閉館する午後5時、少し前までは外はまだまだ夕方という雰囲気で、「さて、仕事が終わったら今日も釣りに行くぞ」っと、張り切っていたのですが、最近ではもう暗くなり始めています。

仕事を終えて外に出ると、肌寒さに身震いしつつ秋の訪れを感じました。
小走りで車に乗り込んで駐車場からセンターの入口へ向かうと、茶色の小石のようなものがヘッドライトに照らされアスファルトの上にたくさん落ちているのが目に入りました。小石でもないし、枯れ葉でもないようです。気になって停まってみると、ピョンピョン跳ねています。どうやら、エゾアカガエルのようです。

夏の暑い時期、雨が降った日にたくさんのエゾアカガエルが出てきているのは見たことがありましたが、この時期にこんなに出てきているのを見るのは初めてでした。(ただ単に今まで気付いていなかっただけかもしれませんが・・・。)

冬眠のための場所と普段生活する場所が違うため移動しているのでしょうか?
移動するのであれば、?規則性など無く、個々が好き勝手な方向へ移動し、冬眠に具合の良さそうな場所を見付けて落ち着くのか、?臭いなどの人が判別できない何らかの刺激を頼りに目標に向かって移動しているのか、はたまた?毎年自分の場所を覚えていてそこへ何らかの能力を使って戻っていくのか。もしそうだとしても、今年生まれた個体は?か?の方法を使って場所を見付けなくてはならないのでしょう・・・。

また、どのような外的環境変化そして体内変化によって行動が起こるのでしょうか?
・・・・

自然というのは観察すればするほどいろいろな発見、そして謎がうかんできます。
常に判らないことだらけです。
だから、もっともっと観察したくなるんでしょうね。



エゾアカガエル

■環境省からの連絡■
カエルなど両生類に感染するカエルツボカビについて
http://www.env.go.jp/nature/info/tsubokabi.html