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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

【日本のいのち、つないでいこう! COP10まで50日前】

2010年08月24日
稚内
☆☆レブンウスユキソウ(キク科 ウスユキソウ属)☆☆ 

星形のシルエットが美しいレブンウスユキソウ。オーストリアの国花、エーデルワイスの仲間で、礼文町の町花にも指定されている島を代表する花です。花期の長いこの花は咲く場所にもよりますが6月中~下旬から9月までの間、島を彩り訪れる人々の目を楽しませてくれます。




白く花びらのように見えるのは苞葉という部分で、中央の黄色い部分が花(7/9 桃岩歩道にて撮影)

訪れる人を魅了してやまないレブンウスユキソウですが、その美しさが災いして盗掘の標的になってしまうという問題があります。
そこで現在、礼文島の名を冠したこの花を守っていくため様々な活動が行われています。盗掘者の手から守るために監視やパトロールを行うこと、この問題についての啓発活動を行うことなどです。しかし、礼文島にはレブンウスユキソウ意外にも貴重な高山植物が数多く自生しており、それら高山植物を守るためには各関係機関の活動だけでは十分ではなく、なにより多くの人の力が必要です。礼文島に自生する植物たちの命をつないでいくために皆様のご理解とご協力をお願いいたします。




高山植物盗掘防止キャンペーン(7/9 ウスユキ感謝祭にて撮影)

花の浮島礼文島は季節ごと、場所ごとに色とりどりの花が咲き誇ります。葉の緑を中心に白や黄色や紫にピンクなどそれぞれの花が個性的な色を持つことで全体として調和のとれた美しいお花畑になっているのだと思います。レブンウスユキソウの白は周りの色にとけ込んでこそ美しく見えると私は思うのですが、それはつまりこういうことなのではないでしょうか。
「礼文の花は礼文で見るのが一番である」

※高山植物の盗掘は犯罪です。
 違反者は関係法規で罰せられますので、絶対におやめください。




高山植物の保護を訴える看板(8/15 桃岩歩道にて撮影)