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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

緊急指令! カエルを捜索せよ

2007年09月10日
支笏湖
2006年12月 国内初の『カエルツボカビ症』が確認された。

 【カエルツボカビ症】
   カエルやサンショウウオなどの両生類の皮膚にツボカビと呼ばれる真菌類(カビの仲間)の一種が寄生し、そのカエルを死に至らすもの。90年代に豪州でカエルの激減を招いた病気として報告されている。人間などには感染しないが、野外に広がると根絶できず、生態系に深刻な影響を及ぼす恐れがある。


というとても恐ろしい感染症なのです。
そこで、環境省では両生類のツボカビ保有状況を調べるためのサンプル採取調査を全国的に行っています。


ここ支笏湖周辺でも調査を行っています。
以前、山で『エゾアカガエル』を何度か見たことがありましたが、今年に入ってから支笏湖周辺ではカエルの姿を全く見ていませんでした。
今年の夏はほとんど雨が降らず、地元の方によると卵の時点で干涸らびたんじゃないか・・・と。

そんな中、待望の雨が。

ちょうど、関西の大学から実習生が来ていたので手伝ってもらい捜索すると、いました!いました!
ドッシリと貫禄のある『エゾアカガエル』から、変身したてのカワイイ『ニホンアマガエル』まで。

やっぱり、野生の生命力は凄いです。
そして、大学生のパワーも凄いです。


雨の中、4時間で13匹の成果です。
まだノルマは達成していませんが、支笏湖は今日も雨。
さて、カエルちゃんはどこに居ますか??

エゾアカガエルです。
手のひらからはみ出すくらい大きくて重いです。

ひっくりカエル!
 見ないでケロ・・・

こんなにちっちゃくてもカエルだよ!
  『ニホンアマガエル』

死んだふり・・・・
   あっ!!お尻にオタマジャクシの名残が(笑)