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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

【洞爺湖】令和4年度 洞爺湖地区パークボランティア研修会

2022年12月01日
洞爺湖 小松瑠菜
こんにちは! 洞爺湖アクティブ・レンジャーの小松 瑠菜です!
先日、洞爺湖ビジターセンターで、洞爺湖地区パークボランティア研修会を開催しました!
令和4年度は、お2人のパークボランティアさんに、ご講演いただきました。

道民も知らないキタキツネの多様な世界(天池 庸介さん)

研修会の前半は、北海道大学 大学院理学研究院 生物科学部門 研究員の天池 庸介さんに「道民も知らないキタキツネの多様な世界」と題して、ご講演いただきました。

基本的なキタキツネの生態を踏まえた上で、北海道のキタキツネの遺伝的多様性や、免疫遺伝子の多様性、形態の多様性について非常にわかりやすくご教授いただきました。
また、マクロな多様性の調査結果として、札幌市のキツネの遺伝的分化やキツネを頂点とした生態系である函館山集団の遺伝構造についてもご教授いただきました。

非常に興味深いご講演後の質問タイムでは、絶え間なく質問が飛び交いました。
「雌雄問わずキツネはテリトリーを持つのか?」「キツネの個体数変動とエキノコックス感染患者数は比例するのか?」など、アカデミックな質問が飛び交い、非常に学び深い研修となりました。
 
 

水車・アヤメ川自然公園を育てる市民の会(藤田 功さん)

研修会の後半は、水車・アヤメ川自然公園を育てる市民の会 共同代表の藤田 功さんに、水車・アヤメ川自然公園での取り組みについて、ご講演いただきました。

主に水車・アヤメ川自然公園がつくられた経緯や水車・アヤメ川自然公園を育てる市民の会が誕生した経緯・取り組みについてご紹介していただきました。

かつて、アヤメ川は下流から上流に向かって護岸工事が進んでいたそうですが、市民の活動により工事が中止となり、「マチづくりの一環として、伊達にふさわしい公園」として整備することになったとの経緯をお聞きしました。現在は伊達市と市民が共同でササ刈りや看板の設置、ウッドチップ敷きなどの整備や管理を行っているとのことです。
護岸工事前の様子と護岸工事後の様子を写真で比較したり、最近のイベントや取り組みについてご紹介していただいたりしました。
 
 
洞爺湖地区パークボランティアにご登録されている会員さんは現在30名。
野生動物の研究者や河川・湿地の整備活動をされている方、外来種駆除に貢献している方、山岳が得意な方や野鳥・植物の同定が得意な方・・・などなど魅力的な方がたくさんいらっしゃいます。
これからも引き続き、1人1人の得意分野を活かして、支笏洞爺国立公園 洞爺湖地区のより良い管理に向け、活動していきたいと思います♪

●【予告】環境省アクティブ・レンジャー写真展(支笏湖会場)

会  場:支笏湖ビジターセンター
開催期間:12月2日(金)~12月22日(木) 
開館時間:9:30~16:30 (火曜日休館)

●オンライン写真展

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●支笏洞爺国立公園

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