北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
1件の記事があります。
「7.17」......この数字が何を指し示すかお分かりでしょうか。そうです!知床が世界自然遺産に登録されてから、今年の7月17日で丁度10周年なのです!おめでとう知床!ありがとう知床!知床国立公園・ウトロの高橋です。おめでとうございます!!! そんなわけで世界遺産登録10周年を記念して、式典と講演会が先日7月4日に開催されました。 記念式典には官民問わず、大勢の方がご出席くださいました。知床の世界遺産登録を目指して尽力された方々、遺産登録後の知床の行く末を担ってきた方々、あるいは世界遺産になるずっと以前から、この知床に関わってきた方々――総勢約600名が斜里町ゆめホールに集い、馬場 隆 斜里町長による歓迎のことばで、式典が開会されました。
左: 馬場 隆 斜里町長 / 右: 望月 義夫 環境大臣
環境省からは望月 義夫 環境大臣が出席し、当日知床を視察した所感も交えながら、「本日の「つどい」をきっかけとして、10年度、50年度に、より魅力ある知床の姿が見られるよう期待する」と挨拶を述べました。 つづく記念講演会では、元・北海道日本ハムファイターズ選手、現在は同球団のスポーツコミュニティオフィサーとしてご活躍の稲葉 篤紀さんをゲストにお招きしてご講演いただきました。
稲葉さんは、この日の午前中に知床五湖を散策した際、実際にヒグマを目撃したとのこと。さらに町を走る「ヒグマえさやり禁止キャンペーン」のステッカーを貼った自動車もご覧になったそうで、「こんな(ちっぽけな)餌ひとつのために、(奪われる必要のない)ヒグマの命が奪われてしまうのは悲しい」「クマに餌をやったら覚えてしまって、最後には駆除しないといけなくなる。道外の人達に伝えていけたら」と話されました。
最後は湊屋 稔 羅臼町長によるお礼のことばで閉会となりました
湊屋羅臼町長は「これは台本に無いんですけども......」と前置くと、ここでまさかのサプライズ。馬場斜里町長と二人で手を取り合って「羅臼町・斜里町、二町で力を合わせて、将来の世代のために頑張っていきましょう!」と会場に呼びかけ、拍手喝采、大団円の内に閉会となりました。
稲葉さんと共に、知床の未来へ向けたメッセージを朗読する羅臼・斜里両町の子供たち
知床の一つの節目ともいうべきこの日、この場所に居合わせることができたことは、なんとも感慨深いものがあります。私、高橋がアクティブレンジャーとしてここ知床国立公園・ウトロに着任して、3年と少々。世界遺産登録10周年、国立公園指定50周年に比べればほんの短い期間ではありますが、知床の魅力に触れた者の一人として、護り、伝えていかねばと襟を正した一日でした。(もちろん、楽しむことも忘れずに!)
ページ先頭へ↑
アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、利尻礼文サロベツ、知床、阿寒摩周、釧路湿原、大雪山、支笏洞爺国立公園があります。
「7.17」......この数字が何を指し示すかお分かりでしょうか。そうです!知床が世界自然遺産に登録されてから、今年の7月17日で丁度10周年なのです!おめでとう知床!ありがとう知床!知床国立公園・ウトロの高橋です。おめでとうございます!!!
そんなわけで世界遺産登録10周年を記念して、式典と講演会が先日7月4日に開催されました。
記念式典には官民問わず、大勢の方がご出席くださいました。知床の世界遺産登録を目指して尽力された方々、遺産登録後の知床の行く末を担ってきた方々、あるいは世界遺産になるずっと以前から、この知床に関わってきた方々――総勢約600名が斜里町ゆめホールに集い、馬場 隆 斜里町長による歓迎のことばで、式典が開会されました。
環境省からは望月 義夫 環境大臣が出席し、当日知床を視察した所感も交えながら、「本日の「つどい」をきっかけとして、10年度、50年度に、より魅力ある知床の姿が見られるよう期待する」と挨拶を述べました。

つづく記念講演会では、元・北海道日本ハムファイターズ選手、現在は同球団のスポーツコミュニティオフィサーとしてご活躍の稲葉 篤紀さんをゲストにお招きしてご講演いただきました。
稲葉さんは、この日の午前中に知床五湖を散策した際、実際にヒグマを目撃したとのこと。さらに町を走る「ヒグマえさやり禁止キャンペーン」のステッカーを貼った自動車もご覧になったそうで、「こんな(ちっぽけな)餌ひとつのために、(奪われる必要のない)ヒグマの命が奪われてしまうのは悲しい」「クマに餌をやったら覚えてしまって、最後には駆除しないといけなくなる。道外の人達に伝えていけたら」と話されました。
湊屋羅臼町長は「これは台本に無いんですけども......」と前置くと、ここでまさかのサプライズ。馬場斜里町長と二人で手を取り合って「羅臼町・斜里町、二町で力を合わせて、将来の世代のために頑張っていきましょう!」と会場に呼びかけ、拍手喝采、大団円の内に閉会となりました。
稲葉さんと共に、知床の未来へ向けたメッセージを朗読する羅臼・斜里両町の子供たち
知床の一つの節目ともいうべきこの日、この場所に居合わせることができたことは、なんとも感慨深いものがあります。私、高橋がアクティブレンジャーとしてここ知床国立公園・ウトロに着任して、3年と少々。世界遺産登録10周年、国立公園指定50周年に比べればほんの短い期間ではありますが、知床の魅力に触れた者の一人として、護り、伝えていかねばと襟を正した一日でした。(もちろん、楽しむことも忘れずに!)