ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2019年8月13日

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2019年08月13日最北の国立公園☀礼文島の夏

利尻礼文サロベツ国立公園 稚内 津田涼夏

みなさんこんにちは!北海道では例年になく暑い日が続いています...。毎年礼文島は涼しいイメージがありますが...今年も涼しく、過ごしやすい夏です♪

先日、高山植物盗掘防止監視活動に参加しました。今年の5月にも高山植物盗掘防止監視活動が行われ、今年2回目の活動となりました。5月の時はレブンアツモリソウ群生地で観光客の方に、ティッシュ等を配り盗掘防止を呼びかけました。今回は実際に礼文林道コースと()遠内(エンナイ)コースの2箇所に別れて歩き、トレッキングをされている観光客の方に呼びかけを行いました。当日は雨が降ったり、湿気があったりと天候があまり良くなかったこともあり、トレッキングを行っている方は少なかったように感じました。

写真1:宇遠内コース(2019/7/25)         写真2:礼文林道コース(2019/7/25)

活動が終わった後は参加したみなさんで来年度はいつ頃に活動を行うのか意見の交換をしました。7月下旬より、7月上旬や6月の方がトレッキングを行っている皆さんに監視活動を行っていることが伝わりやすいとの意見がありました。来年はもう少し早めのイベントになりそうですね☆

また、雨の中でも礼文島のお花たちは元気な姿をみせてくれましたのでご紹介します♪

写真3:ノリウツギ(2019/7/25 宇遠内コース)  写真4:ツリガネニンジン(2019/7/25 宇遠内コース) 

ノリウツギは、装飾花をもっている植物です。装飾花には昆虫を誘因するために大切な役割を担っています。周縁部に目立つ大きくて花びらに見えているのが装飾花です。中心部にある多数の小さなものが花(両性花)になります。

ツリガネニンジンは青紫の鐘状の花を下向きに輪生します。礼文島内でも宇遠内コースの他、桃岩展望台コースでも見られます。雨に濡れて益々美しく見えていました。

写真5:ナミキソウ(2019/7/25 宇遠内コース)  写真6:エゾゴマナ(2019/7/25 宇遠内コース)

写真7:エゾタカネツメクサ(2019/7/25 宇遠内コース) 写真8:ウメバチソウ(2019/7/25 桃岩展望台コース)

ナミキソウは海岸付近の草地で見られ、全体に軟毛が多く、ひっそりとした感じに見えます。

エゾゴマナは野山などの日当たりの良いところに咲いており、背が高く1から1.5mにもなります。

エゾタカネツメクサは高山やれき地でよく見られます。マット状に広がって群生しているのが特徴的です。

ウメバチソウは高さが20㎝にもなり、葉が小さくハートの形をしています。また花弁には緑色の脈があるのが特徴的です。

少し雨に濡れているお花がまた素敵ですね(^o^)

礼文島にお越しの際は花の特徴を観察しながらのトレッキングはいかがでしょうか♪

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