知床国立公園
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2019年02月19日流氷きてます!
知床国立公園 ウトロ 白石海弥
こんにちは。知床国立公園ウトロの白石です。
1/14にウトロで流氷を初確認してからしばらく、、、大海原は見渡す限り真っ白な流氷で覆われました!
雪原のようにみえるオホーツク海
流氷は毎年1月下旬頃から2月上旬にかけて接岸します。実は流氷が近づいている前兆として海が"シーンッ"となることがあげられます。これは、流氷により海に蓋がされたようになり、波が起きなくなる、または起きても伝わりにくくなることで起きる現象です。嵐の前の静けさのようで個人的には少し怖くもあります。
そんなこんなでやって来た流氷は、波によっては沖へ行ったり接岸したりと行ったり来たりをしながら、段々と海を覆っていきます。
さっそく流氷上にはオオワシや、オジロワシが多く見られました。先日の調査では合わせて100羽以上を確認!大人気です。流氷の割れ目から魚を探しているようです。
オジロワシ(まだ若そう) オオワシ(幼鳥)
カラスのエサを横取りできたオジロワシの幼鳥 エサを横取りできなかったシロカモメの幼鳥
さて、知床が世界自然遺産に登録された2005年に流氷が初着岸した日が1月30日。この日を北海道は「知床の日」と定めました。ウトロ側ではその「知床の日」に合わせさまざまなイベントを行っています。
こちらは1/30~2/28まで開催されている【流氷フェス】。氷のドームや造形物があり、お酒も飲むことが出来ます。去年に比べ今年は規模が大きく作品もかなり手が込んでいますのでぜひお立ち寄りください。
詳しくは☞こちら
知床世界遺産センターでは海ワシ展を開催中です。
知床を訪れる皆さんが海ワシを見分けられるよう、生態や特徴などを写真を交えながら解説しています。ちなみに「海ワシ」とは魚を主食とするワシの総称で、この場合はオオワシ・オジロワシ双方を指します。まずは遺産センターに立ち寄って学んでから観察を楽しんでみてはいかがでしょうか。
玄関には流氷が登場です!オオワシのぬいぐるみ2m40㎝とほぼ同じサイズ!厚さは80㎝ほど。これからまだ厚くなっていき、最終的には背丈ほどまでになるそうです。これだけ大きくても極々一部、自然のスケールの大きさにただただ驚くばかりです。
舐めることはお勧めしませんが触ることはできるので、ぜひ流氷を体感してみてください。(上手くいけば4月頃までありますよ!)
流氷が春になり溶けると海水が大きく循環し、流氷にくっついてきた植物プランクトン(アイスアルジー)がそれに伴い爆発的に増えます。このプランクトン達こそが知床の海の豊かさを生み出す縁の下の力持ちであり、とても大切な生き物です。これらを運んできてくれる流氷は世界自然遺産に選ばれた大きな理由の一つとなっています。
溶けてしまうのは寂しいですが春が待ち遠しいですね。流氷は3月頃まで見られます。
2018年12月18日冬将軍がやってきました
知床国立公園 ウトロ 白石海弥
全道的に暖冬な今冬、まだかなぁ、まだかなぁと思っていた矢先、ドカ雪が降りました。
知床もついに冬です。一度降ってからは毎日のように雪が降り続いています。
こちらはフレペの滝遊歩道。新雪でまっさらな景色になりました。
この時期の雪は柔らかくズボズボと足がはまります。普通に歩いていても足首、深いところで膝下まで埋まってしまいますので観光にいらっしゃる方は長靴が必須です。
フレペの滝も凍り始めました。自然の織りなす景色に目を奪われます。
知床連山も美しい雪化粧をしました。
この時期に楽しめるのが動物たちの痕跡です。
大変可愛らしい肉球をお持ちのこちらの方。キタキツネです。肉球をみるとキツネも立派なイヌ科なんだなぁと感じます。痕跡の特徴として「足跡が一本」というのがあります。見事な一本線です。
こちらは狩りを行った跡です。雪の下を動く小動物の音を聞き分け、ズボっと頭から入り獲物を捕まえます。そうあの雪に突き刺さっているアレです。
冬になるとやってくる動物もいます。
左がオオワシで右がオジロワシです。どちらも立派な成鳥です。
11月頃からワシたちがロシアなどから渡りを行い、知床にやってきます。ピークは2月頃、流氷の上にいる姿をそこかしこで見ることが出来るそうです。
毎週行っているワシ類調査でも回を重ねるごとにその数が増えてきました。
まだまだ冬になったばかり。本格的な冬はこれからです。道外からいらっしゃる方はコートと手袋とマフラーと長靴、中は長袖インナーにシャツ、その上にフリースなんかを着れば寒さをしのぐには十分かと思います。
今の時期は観光客がグッと減るため、静まり返った自然を堪能できるかもしれません。冬の知床楽しんでみてください。
2018年11月30日知床・羅臼の身近な植物5
知床国立公園 羅臼 宮奈光一郎
今年は全道的に雪が少ない様子。知床・羅臼も降りはするものの日中には溶けてしまうことが多く、まだ根雪にはなっておりません。しかし、厳冬期らしい寒さが日に日に増しています。(写真は熊越の滝)
広葉樹の葉もすっかり落ちきった林内。ふと水辺を見てみるとこの季節に似合わない新緑の葉が顔を出しておりました。
こちらは北海道ならどこでも見られるアキタブキ。雪が少なく暖かい日が続いたからでしょうか、雪が積もりにくい水辺や日当たりの良い斜面で幾つも顔を出しておりました。
普段大量に見ているため気にしなくなってしまう植物ですが、この様な時期に姿を見付けると思わず足を止めてしまうものです。
茎の高さが1m以上、葉の幅も1mを越えることもあるアキタブキ。密生した箇所では足下を覆い隠してしまうため、ヒグマの痕跡が見えにくくなり、ヒグマの良い隠れ家ということもあって周囲を歩くときは多少なりとも緊張感をもちます。
2018年10月23日色鮮やかな世界にもうすぐお別れ
知床国立公園 羅臼 宮奈光一郎
駆け足で過ぎていく知床の秋。知床半島の最高峰である羅臼岳で10月13日には頂上周辺で冠雪を確認、10月23日には知床横断道路の夜間規制がはじまります。紅葉が日に日に色を増すと共に木々の葉が落ちていき、滑り落ちてくるように麓が色付く時期を迎えました。
今年の知床はかなり葉の色付きが良い印象を受けます。もう少しで良い色に・・・というところで葉が雨風に打ち落とされることが知床のあるあるだったと思っておりましたが、そうならない年もあるようです。
ただ知床、ことに羅臼では晴れの日は夜から朝にかけて強い風が吹くことが多く、3日と同じ景色を眺めることができません。3日目には葉がかなり落ちていることは当たり前で、1日で様変わりすることもしばしば。
紅葉を見て少し気持ちが落ち着くのは良いのですが、のんびり構えているとシャッターチャンスを一瞬で失ってしまい、知床の厳しさ(?)を思い知らされます。
知床の紅葉の印象は黄色。オガラバナやエゾイタヤ、ダケカンバにミズナラと葉が黄色く染まるものが多く生育しているためと思われます。
現在、標高300m程のところで紅葉が終わりかけており、150m程がピークを迎えているといったところでしょうか。もう後1週間も経つと閑散としてしまうのではと思われますので、知床の紅葉をご覧になりたい方は、お早めにお越しください。
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ルサフィールドハウスのHPで普段は見られない知床の景観を紹介しています。
こちらも合わせてご覧ください。
「奥沼の紅葉」
2018年09月28日シロに染まるまであと少し
知床国立公園 羅臼 宮奈光一郎
9月も終わりに近付き麓の木々も日に日に色を濃くしています。読書の秋、食欲の秋と言いますが、日本の北東端に位置する知床ではすでにシロい季節を思わせる寒い日が訪れています。
およそ半年間シロに覆われる知床。今それに抗うかのように山々が色付き初めております。
羅臼温泉登山道(羅臼町側から羅臼岳へ向かう登山道)にあるお花畑は草紅葉に覆われておりました。橙色のタカネトウウチソウや濃い赤に染まるチングルマが目立ちます。
三ツ峰(写真左手前のピーク)周辺ではダケカンバが色付いたことで森林限界の境界線を容易に見て取ることができました。
足下の紅い絨毯の上にはシラタマノキやコケモモ、チングルマの実がなり、この時期に胞子嚢穂を出すタカネヒカゲノカズラもひょっこりと頭を出しておりました。胞子嚢穂を突くと胞子が飛びだし、冷たい風に乗って拡散していきます。
羅臼温泉登山道ビュースポットの一つ屏風岩も秋色に染まっておりました。こちらは後1週間ほどでピークを迎えるでしょうか。天気の良い日、紅葉に包まれた屏風岩を青い海に浮かぶ国後島をバックに見る景色は圧巻です。
岩の上に転がっていた誰かの落とし物。彩りの季節、その背後にまだ遠くにありながらも存在感を示すシロい季節を私たち以上に感じ取っている生きものたち。必死に生き残るための準備をしているのでしょう。
知床の秋はとっても短く、後1ヶ月もすれば知床横断道路も閉まりすっかり冬支度が済んでしまいます。本当にアッ・・・と言っている間に終わってしまうので、是非計画的にこの美しい知床を味わいにきてください。
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※1標高が高い所では気温が10℃に満たない時間が長くなってきております。
ご利用の際は防寒対策を忘れないようにご注意ください。
※2羅臼温泉登山道は羅臼岳頂上まで登り7時間、下り5時間ほどを要します。
お勧めの登山道ですが十分計画をした上でのご利用をお願いいたします。
2018年09月12日ルサカフェ今年もオープン!(9/12 - 9/17)
知床国立公園 羅臼 宮奈光一郎
秋の香りがたちはじめる中、今年もルサフィールドハウスでカフェがオープンしています!
今年は連休中もオープン!日替わり限定メニューも用意されています!
コーヒーを片手にいつもと違った雰囲気の中、くつろいでみては如何でしょうか。
是非お立ち寄りください!
詳細はこちら→ルサカフェ
-おまけ-
2018年08月08日知床・羅臼の身近な植物4
知床国立公園 羅臼 宮奈光一郎
あっつい!7月のはじめ雨が多かった羅臼は、最終週に入りいきなり暑くなりました。せっかく涼しいところに来たのにと愚痴を零す方々を見かけるほどです。(そんなことを思ってこの記事を書いていたら急に涼しさが戻ってきました。8月に入り羅臼らしいひんやりとした夏が戻ってきています。最高気温は高くても25℃ほど。もはや秋とも思えてしまう日々が続いております。)
そんな暑い夏の日にはあまり出会いたくない植物がいます。
それがこちらの植物、皆さんご存知ハイマツです。トゲがあるとか刺激物を出すといったことはありません。問題はハイマツの周辺は非常に熱がこもるということです。ハイマツ帯の中に入るととにかく暑いのです。まだ風が冷たい季節はいいのですが、今の時期はどうにも避けたい気持ちが出てしまいます。
そんな夏には避けたいハイマツですが、他の生きものにとっては住み心地の良い環境を提供しているようです。今回はそんなハイマツの下で見られる植物を少しご紹介します。
こちらはイソツツジ。幾つもの白い小さな花を玉の様につける植物です。ハイマツに覆われて少し暗くなった林内でひときわ目立つ植物です。
写真左側に薄ピンク色をした二輪の花が目に付くでしょうか。こちらリンネソウです。「リンネ」はラテン語による二名法の発案者とされる、カール・フォン・リンネ(植物学者・瑞)を記念したものだそうです。ハイマツの下に密生して生え小さなお花畑をつくることもあり、一瞬、ハイマツ帯がオアシスに見えます。
最後はこちら。ミヤマフタバランです。少し見えにくいと思いますが、写真右手に三角形に近い形の葉っぱが2枚対になってついている植物です。夏のハイマツ下でひっそりと生えているランの一種です。見付けたときは宝物を見付けたような気持ちになります。
ハイマツの下に潜ると吹いていた風をほとんど感じなくなります。そのためかハイマツの中はいつも暖かい(暑い)です。気象が変化しやすい山の上ではハイマツが地面を覆うことで比較的安定した環境が生み出され、様々な動植物が生きていけるのではないでしょうか。
山に登られた時は是非、ハイマツの有るところと無いところの違いを肌で感じてみてください。
※イソツツジはすでに花期を終えていますが、リンネソウ、ミヤマフタバランは今が花期の盛りです。
-おまけ-
ミヤマフタバランの花
2018年08月06日たまには夕方に
知床国立公園 白石海弥
青い空、白い雲、蝉の声が絶えず聞こえうちわを仰ぐ日々。そんな夏の風物詩は好きだけれど暑いのは嫌いな白石です。こんにちは。
さて、知床・ウトロ側では7月16日の海の日から7月31日まで「海鳥WEEK」が開催されていました。
海鳥について知ってほしいと知床ウトロ海域環境保全協議会という組織が中心となって行っているものです。
知床にはケイマフリをはじめ多くの海鳥が生息し、重要な繁殖地となっています。それらを守り持続的に海鳥や海の環境を保全していくために、知床の海や観光に関わる様々な関係者が一丸となって取り組んでいます。
海鳥WEEK中は様々なイベントがウトロ全体で行われており、なかでも専門家による海鳥の解説を聞きながら海鳥を観察する【海鳥トーク】はとても面白いです。ホテルや観光船で行われていますので今年聞けてない!という方はぜひ来年聞いてみてください。
さて、今回は海鳥WEEKイベントの一つである「海鳥サンセットクルーズ」に参加してきました。
日暮れの時間帯に小型船で出港し、夕日を背に海鳥を観察するというイベントです。専門家の解説もあります。前田一歩園財団様からの補助を受け、高校生以下無料という破格のクルーズです。大人の方も3000円で乗れますよ!
夕方の5時半に船に乗り込み、いざ海へゆかん!
船が出てすぐにケイマフリが姿を見せてくれました。意外にも港のすぐ近くにいます。彼らが主食とするイカナゴがいるからです。イカナゴが好むとされる砂地の海底が港付近にあり、イカナゴが集まっているのです。
ケイマフリの赤い足を見ると幸福が訪れると言われています
☆ケイマフリとは☆
良く目立つ赤い足に黒い身体、目の周りの白い模様が特徴の海鳥。名前の由来はアイヌ語の「ケマ=足、フレ=赤い」から。エサは海に潜り、ペンギンのように泳いで獲ります。大きさはハトぐらいで、国RDB絶滅危惧Ⅱ類に指定されている、希少な鳥類です。岩の割れ目や隙間を利用して繁殖し、知床でも繁殖が確認されていますがごく僅かです。実は謎多き海鳥の一種で生態がよく分かっていません。
しばらく船を進めるとオジロワシの姿が!親子でしょうか。希少なオジロワシを見ることが出来てラッキーですが、海鳥たちにとってはアンラッキーです。繁殖シーズンを終え、雛が次々と孵化しこれからという時にオジロワシが雛を捕食してしまうのです。海鳥にとってヒグマとワシ類は天敵。その天敵たちが近づかない市街に海鳥たちが押し寄せ糞被害などが出ている、そう解説するのは海鳥専門家の福田さん。
こうしたイベントを通し、海鳥にふれる機会を増やして関心を持ってもらうことが大切だと、普及・啓発運動に力を入れています。
獲物を狙うオジロワシたち
そうこうしているうちに日が傾いてきました。雲がまた良い雰囲気を作っています。
海鳥が夕日を背に飛ぶ姿は絵になりますね。クルーズに乗っていた方々も一斉にカメラのシャッターを切ります。
いやぁ良いものを見ました。お客さんも大満足です。海鳥WEEK限定のイベントですので逃した方はぜひ来年参加してみてください。きっといい思い出になりますよ。
知床ウトロ海域環境保全協議会のホームページは以下のURLからアクセスできます。
https://www.facebook.com/shiretoko.keimafuri
協議会では「海のハンドブック」を販売し、その売り上げを海鳥の普及・啓発活動や、ケイマフリの保全活動に活用しています。
知床遺産センターや観光船で購入できます。スタンプラリーを集めるとプレゼントがもらえますよ!
来年も同じく海の日から7月末まで海鳥WEEKが開催されますのでその時期に知床に来てみてはいかがでしょうか。
2018年07月06日シレトコスミレの調査に行ってきました
知床国立公園 ウトロ 白石海弥
じめっとした暑さが続き、果たして夏を越すことが出来るのか不安な知床国立公園ウトロ側の白石です。
夏がやってきましたね。
さて、今回はエゾシカによるシレトコスミレの食害調査についてです。6月28,29日の一泊二日で調査に行って参りました。人生二回目の登山です。
展望台まで上がり、採掘跡地までくると硫黄の香りがツンとしてきました。いつ嗅いでも硫黄の香りは慣れないものです。途中、ガレている道や滑落注意のロープの張られている箇所がありますので十分お気を付けください。
そして岩登り。岩登りは楽しくできました。硫黄山好きです。
新噴火口のあたりから地熱の関係か、温度が高くなることが多いのでこまめな水分補給を!
沢出合いから雪渓がありました。それでも例年に比べると雪渓は少ないそうです(笠井AR談)
そしてでました、雪渓。羅臼岳の大沢よりなだらかですが、これまた長い長い。
どうにも雪渓は苦手です。ひぃひぃ言いながらなんとか登りました。これで少ないほうだというから驚きです。
硫黄山頂上に向かう途中でかなり急な雪渓をトラバースすることになりますのでアイゼン・ピッケルを装備していくと良いかもしれません。
ようやくたどり着いた頂上からは濃霧により何も見えませんでした。現場からは以上です。
一日目は第一火口でお泊りです。第一火口は9月まで雪渓が残ります。今回も一面真っ白でした。
夜ご飯は大定番カレーライスです。山の上で食べるご飯は格別においしいですね!!
さて二日目は調査に出かけます。テントを置いていざ調査地へ。知円別分岐まで大変良い尾根でした。落ちたらどうなるんだろうと考えると非常にワクワク感が増してとても楽しかったです。
お目当てのシレトコスミレは硫黄山の尾根大岩から少しずつですが咲き始めていました。
登山者の皆さんもぜひご覧になってください。
小雨のためか少ししょんぼり気味です。
道中エゾシカの足跡が確認されました。やはり食べに来ているようです。
調査地ではコドラート法を用いシレトコスミレの調査を行います。
今年もわずかですが被食株が確認されました。
硫黄山ではシレトコスミレ以外にも羅臼岳とはまたちょっと違った花々も見られます。ただ、くれぐれも植生を壊さないよう登山道を外れて歩かないようお願い致します。
展望台まではヒグマ出没の可能性が高いので十分注意してくださいね!
ミネカエデ カラフトイソツツジ
おまけ
今回は余裕を持って頂上にたどり着けました。硫黄山制覇です!
下りの際、新噴火口から晴れ、きれいな青を見せてくれました。
知床・羅臼に暮らす小学生たち。いつでも元気がありあまっている彼らを連れて、羅臼町の裏山「英嶺山」に行ってきました。
普段からスキーやスノボーなどをして雪には慣れている小学生たちですが、自分の足で山に登ることはあまりないようで、苦労しながら山頂まで2時間の距離をゆっくりと進んでいきました。
山頂からは羅臼町中心街、国後島に流氷、知床の山並みを俯瞰することができます。それを見て「きてよかった」と言ってくれました。
羅臼町周辺の山並み。今回は雲がかかっていましたが、知床連山を見ることもできます(写真は山頂から野付半島方面を向いたものです)。
頂上で昼食を取り元気を取り戻した小学生たち。帰りは文字通り笑い転げながら滑り降りていきました。途中凍りついた沼の上で雪合戦やネイチャーゲームを繰り広げ、やっと体力が減ってきたところで下山となりました(写真右手奥の白い鈍頭が英嶺山です)。
苦労はありましたが全員登頂、怪我もなく無事終了。大変なこともあったと思いますが、参加してくれた一人一人が自分の足でまだ見ぬ場所に於もむくことの面白さを覚えてくれていればと思います。
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英嶺山(標高521.3m)
羅臼山岳会によって道が整備されています(夏期)。
知床未来中学校の裏手より登山口に続く道があります。
冬期は目立つ目印がありませんのでご注意ください。
実施したネイチャーゲーム
「オスは大変 冬のエゾシカハーレムづくり」
イ)4から5人程度がオス、他はメス。
ロ)制限時間内にオスはメスを捕まえ、じゃんけんに勝てばメスを獲得する。
ハ)メスは捕まったら各オスの陣地に移動する。
二)オスがオスを捕まえることも可。オスがオスを捕まえた場合、
各陣地のメスの前に移動し、各オス10秒間自分の強さを体で表現する。
ホ)各陣地のメスは強いと思った方へ移動。
へ)獲得したメスの数が多いオスが勝ち。
※メスは早くても早歩き程度で移動。オスは走ってよい。
※オスの数陣地を設ける。陣地は隣接して作成。
※オスは連続して同じメスを捕まえてはいけない。