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アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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利尻礼文サロベツ国立公園 稚内

268件の記事があります。

2021年09月15日2021アクティブ・レンジャー写真展 礼文島開催の中止について

利尻礼文サロベツ国立公園 津田涼夏

こんにちは。礼文島アクティブ・レンジャーの津田です。

914日~928日の期間で開催を予定していた礼文島でのアクティブ・レンジャー写真展ですが、新型コロナウィルス感染症緊急事態宣言の930日までの延長を受けて、残念ですが、皆様の健康と安全を考慮して中止することになりました。

開催を楽しみに待っていた皆様には、急な案内で申し訳ございませんが、ご理解いただきますようお願い申し上げます。


なお、中止となってしまった写真展ですが、お家にいながら写真展も楽しめますように

アクティブ・レンジャーのインスタグラムアカウントの開設をしています!是非ご覧ください。

また、12月からはアクティブ・レンジャー日記でも写真展を行うので、お楽しみにして下さい!

■インスタグラム       2021621日~2022112

【環境省北海道地区アクティブ・レンジャー写真展公式】

■アクティブ・レンジャー日記 20211210日~2022110

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2021年09月09日贅沢なオーケストラ

利尻礼文サロベツ国立公園 稚内 津田涼夏

みなさん、こんにちは!

9月に入り一気に秋の気配を感じている礼文島アクティブ・レンジャーの津田です。

前回のAR日記では、レブンアツモリソウについてご紹介しましたが

そのレブンアツモリソウの調査を行っていると...姿を現してくれる生き物たちがいるのでご紹介します。

■アオジ

目の周りは黒色で、胸やお腹は黄色で覆われています。

礼文島では、桃岩展望台コースでもよく見かけます。特に人の少ない早朝や夕方には、道案内をしているかのように目の前に姿を現してくれます。

■カワラヒワ

胴体の色は少し地味な色をしていますが、羽を広げて飛ぶ時は黄色の羽が鮮やかです。

草木の多い所でも見かけますが、礼文島ではよく海辺でもみかけます。

このカワラヒワはお食事中だったようで、口回りが汚れています。

いったい何を食べているのでしょうか?

■ノゴマ

今年の作業中、一番鳴き声を聞いたのはノゴマでした。

さえずりしている時、のどのオレンジ色の部分が大きく動いたり小さく動いたりしています。目元はサングラスをしているようで、いつもレブンアツモリソウの調査を見守ってくれています。一番の現場監督者かもしれません!

■アザラシたち

礼文島周辺には多くのゴマフアザラシたちが通年で、生息しています。

ちょうど作業場から、海をのぞくとアザラシたちの姿が見えます。双眼鏡を持っていないと「点」に見えるアザラシたちですが、鳴き声はしっかりと聞こえてきます。

写真にはないですが、コヨシキリや、オオジュリンも顔を出してくれます。

野生のオーケストラを聴きながらの作業にいつも贅沢を感じています!

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2021年08月10日礼文のアイドル!レブンアツモリソウ

利尻礼文サロベツ国立公園 津田涼夏

みなさん、こんにちは!

涼しいはずの礼文島ですが...今年はそんな余裕がないほどの暑さにまいっている礼文アクティブレンジャーの津田です。

早速ですが...毎年5月下旬~6月中旬にかけて、レブンアツモリソウ群生地では多くのレブンアツモリソウが開花し、クリーム色や白色の大きな花をつけた姿を見せてくれます。

国によって特定国内希少野生動植物種に指定されているレブンアツモリソウは礼文島のみで生育が確認されている希少種であり、固有種です。

稚内自然保護官事務所では、レブンアツモリソウの保護増殖事業に取り組み、

アクティブレンジャーとしての業務は、大きく分けると以下のことを行っています。

・島内の生息状況の把握

・巡視員さんとの連携による監視活動

・レブンアツモリソウ試験区調査業務の実施状況確認

・現地における連絡調整や情報収集 などです。

5月下旬、レブンアツモリソウの開花が除々に始まると同時に、生息状況の把握や試験区での調査、監視活動が行われます。

生息状況の把握では、毎年の生息状況の確認、周りの植生に影響を受けていないか、踏み荒らしがないかの把握を行い、監視活動では、礼文町や林野庁、宗谷総合振興局などの関係機関と協力して行っています。

レブンアツモリソウ試験区調査業務では、立派な株からまだ花が咲かないような、小さいアツモリソウの葉まで、見逃さないようにして調査しています。

段々慣れてくると「ココだよ~」とレブンアツモリソウの声が聞こえてくるような感じがします。調査中に花がまだ咲いていない株を発見すると嬉しくなります。

ですが、アツモリソウの葉に似た「ヒメイズイ」が出現すると、どっちかな~と少し楽しくなります。ここは真剣に...見間違えないように...と集中して取り組んでいます。2つの違いは、レブンアツモリソウの葉の根元の方が少し巻いている印象があります。

 

    レブンアツモリソウの葉            ヒメイズイの葉

葉が大きくなると見分けが分かり易くなってきます。

また、花が咲くと全然違う植物です。

左:ヒメイズイ 右:レブンアツモリソウ

また、同じ時期にネムロシオガマやエゾノハクサンイチゲの白い花が咲くため、遠くから見ていると、一見似ている!と思ってしまいます。

普段見るレブンアツモリソウの他に、他の植物の陰に埋もれないようにしている小さなレブンアツモリソウや仲良しな双子も咲いていました。

※環境省の所管地調査で撮影したものです。

 

小さなアツモリソウだったので、思わず何かと比較して写真を撮りたく...自分の手と比べても小ささが際立ちます!

また白色やクリーム色で可愛さいっぱいのレブンアツモリソウですが、段々枯れて茶色になります。茶色になってもプチシューのような可愛さです。

 

最後に...巡視員さんとの連携による監視活動を行っている際に、レブンアツモリソウに限らず、ロープをくぐって写真の撮影を行ったりしている方がいらっしゃいます。自分一人だけという気持ちで行い、ロープのすぐ横の植生に影響が与えられています。みなさんで来年も再来年もこの場所で高山植物の姿をみるためにもご協力をお願いいたします。

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2021年07月21日動植物を観察せよ!JPR(子供パークレンジャー)活動

利尻礼文サロベツ国立公園 福井翔太

サロベツ地区アクティブレンジャーの福井です!最近は天気の良い日が続いています。

稚内も25度超え始めました、道北にとっての猛暑ですね。

7月3日JPR(子供パークレンジャー)の活動を幌延町にある下サロベツ園地で行ってきました。

天候に恵まれ、まず子供達には下サロベツ園地にて自由に鳥、植物、昆虫を見つけて観察をしてもらいました。

植物は沼に咲くコウホネや足下のツルコケモモ、昆虫は水辺のトンボや草木につく甲虫、鳥は主に鳴き声などを観察や発見をしてもらいました。

観察後は見つけた動植物を振り返りながらサロベツ湿原や動植物同士のつながり、生態系について学んでもらい、最後はマグネット式のシートに観察した動植物の特徴や見つけた場所を書いてもらいました。

子供達がそれぞれの視点で一生懸命書いた個性の詰まった観察シートは、下サロベツ園地の木道の看板にて掲示しました。

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2021年07月21日久しぶりのPV活動「湿原探訪」

利尻礼文サロベツ国立公園 福井翔太

サロベツ地区アクティブレンジャーの福井です。

道北も暑さを感じるようになり、セミやバッタといった虫達の声も聞こえるようになってきました。

6月27日、今回は久しぶりのパークボランティア活動、現在の湿原を観察しに行く「湿原探訪」をおこなってきました。

今回は稚内自然保護官事務所から2人とパークボランティア8名の計11名で探訪に向かいました。

足元を見るとミズゴケがたくさんあり、モウセンゴケ、ツルコケモモの群生になっていました。

ミズゴケがたくさんあると絨毯に見えると前任のアクティブレンジャーが表現したことがわかった様な気がします。他にもコタヌキモやトキソウも確認できました。

パークボランティアの方に案内や解説をしていただきながら探訪を行ったため、より湿原を知ることができたように感じます。湿原の匂いや風を肌身で感じながらパークボランティアの方々と楽しく探訪することができました。

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2021年07月13日白い大きな花の植物の正体は...?

利尻礼文サロベツ国立公園 稚内 津田涼夏

みなさん、こんにちは!

礼文アクティブレンジャーの津田です。

桃岩展望台コースでは、エゾイブキトラノオの花々が見ごろを迎えています。

他にもミソガワソウやリシリソウの開花も確認できています。

最近、作業や巡視を行っていると

「このセリ科の白色の大きな花の植物はなんですか?」と聞かれることがあります。

この時期の礼文島では、「このセリ科の白色の大きな花の植物」と言ってもたくさんの種類のセリ科植物が咲いています。

セリ科植物の花は白く、形が似ているので、見分けが難しく感じることもあります。

そのため、今、ちょうど、礼文島の桃岩展望台で見ることのできるセリ科植物をご紹介します!

【オオハナウド】

 

今、桃岩展望台コースで一番花が咲いているセリ科植物です。

葉に毛があり、ざらざらしているように見えます。

【オオカサモチ】

 

少し前までは白い花が咲いていましたが、もうそろそろ終わりが近づいています。

葉は、他のセリ科植物より深い切れ込みがあります。

【エゾノシシウド】

 

この写真だと光沢があるように見えないですが、葉が特徴的で、光沢としわのある葉です。

【エゾノヨロイグサ】

 

茎が細くて赤紫色をしています。スッと直立に立っているような感じです。

葉に鋭い鋸歯(きょし:ギザギザしたふちどりのこと)があることも特徴的です。

【エゾボウフウ】

 

オオハナウドやオオカサモチに比べると小さいです。

葉に鋭い鋸歯(きょし)があり、葉の先端がとがっています。

【エゾニュウ】

この日、桃岩で見つけたエゾニュウは少し遠かったです。

茎が太く、高さも大きいため、これから一番目立ってくる植物ではないかと思います。

※写真は7月10日に撮影したものです。

この他にもセリ科の植物は島内に咲いていますので、「白い大きな花の植物」を是非見てください!

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2021年05月28日春を感じた木道巡視~幌延編~

利尻礼文サロベツ国立公園 福井翔太

※幌延ビジターセンターは緊急事態宣言のため、現在は閉館しています。

5月になり、国立公園内の巡視を行うたびに植物の成長を感じているサロベツARの福井です。

今回は幌延町にある下サロベツ原生園地の自然情報をお伝えします。

幌延ビジターセンターを出発点として下サロベツ原生園地に入ることができ、長沼まで木道により通行可能です。

歩いてみると、4月に比べ緑が増し、色とりどりの花々が目に入ってきました。

ほかにもマガンやハクチョウの姿はほとんど減り、4月とは違った野鳥の姿やさえずりが確認できます。

進んで行くと小さな先客が木道を歩いていました。


ツメナガセキレイです。5月頃道北にやってきてサロベツ湿原で繁殖をします。


利尻を背景に姿も現してくれました。この写真は個人的にお気に入りです。

頻繁にサロベツを見て回ると、以前訪れた時に開花していなかった花が開いていたり、新しい鳥の声を聞けたりと少しずつ変化を感じます。

風景や動植物もいろいろなところを見てまわるだけでなく、同じ場所でも訪れるたびに違う変化に気づくことも一つの自然の楽しみ方だと思います。

ぜひとも、幌延町下サロベツ園地にも季節に応じて何度でも足を運んでみてください。

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2021年05月14日浜頓別クッチャロ湖水鳥観察館のパンフレットがリニューアルされました!

利尻礼文サロベツ国立公園 津田涼夏

こんにちは!5月ですが、まだまだ気温が一桁の日もありフリースが手放せないアクティブレンジャーの津田です。

早速ですが...

浜頓別クッチャロ湖水鳥観察館のパンフレットが新しくなりました!

(3月には完成していたものの、ご報告が遅くなりました...)

(左側が旧パンフレット・右側が新パンフレット)

新パンフレットでは、コハクチョウとオオハクチョウの違いや

成鳥と幼鳥の違いなどハクチョウに関することが盛りだくさんに詰まっています。

今回のリニューアルは多くの方に、ハクチョウのことをもっと知ってもらうチャンスだと思い、

コハクチョウとオオハクチョウの違いをハクチョウの観察が初めての方でも分かるように、ハクチョウの顔の特徴を並べて載せたり

カモがハクチョウの子供だと思われることが多かったことから、ハクチョウの幼鳥を載せることによって、ハクチョウとカモは違う種ということがわかるパンフレットになっています。

クッチャロ湖では、秋~冬にかけて、ハクチョウの幼鳥の姿を観察できます。

また、クッチャロ湖でみることのできる鳥たち(主にカモ類)を記載もあります。

パンフレットを手にとってクッチャロ湖でハクチョウやカモの観察をしてみませんか?

このほかにも、国指定浜頓別クッチャロ湖鳥獣保護区やラムサール条約についてや、ハクチョウやカモの観察の際にお願いしたいことが記載されています。

ルールを守っての、観察のご協力をお願いいたします。

パンフレットは浜頓別クッチャロ湖水鳥観察館とサロベツ湿原センターに設置しておりますので、ご自由にお持ち下さい!

   

入り口からまっすぐのパンフレットコーナー   入り口から右のパンフレットコーナー

最後になりますがパンフレット作成にご協力いただいた方々、ありがとうございました。

4月20日現在5890羽のハクチョウの確認がされています!

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2021年04月28日4月の大掃除

利尻礼文サロベツ国立公園 稚内 福井翔太

突然ですが初めまして!

福井翔太(ふくい しょうた)です!

大学を卒業し、4月からサロベツ地域のアクティブレンジャーとして活動をしています!!

実は私は地元民なのですが、道北の気温には慣れていると思いきや、4月にまだ残る肌寒さや風の強さを実感しました。

これからAR日記などを通してサロベツ地域の魅力や活動をお伝えします

皆様よろしくお願いします!

さっそくですが4月中二箇所の清掃活動に参加をしてきました。

4月11日(日)ペンケ沼清掃活動

ペンケ沼は幌延町のサロベツ原野の中にあります。

普段は牧草地と湿原に囲まれているため立ち入ることはできませんが、清掃活動と言うことで特別に牧草地の持ち主の方から立入りの許可をもらって行っています。

ペンケ沼の清掃活動は平成30年度から行われている活動になります。

午前9:30

快晴の中、特別に牧草地を通りペンケ沼へと向けてひたすら進んでいきます。

沼が見えてくると人の気配を察知して飛び立つコハクチョウやオオヒシクイたち

サロベツは4月にマガンやオオヒシクイ、コハクチョウといった北へ向かって渡る鳥たちが多くきています。

マガンやオオヒシクイはこんな感じで集まっています。

今回活動を行ったペンケ沼も多くの鳥が集まります。

しかし、足下を見ると...ペットボトルや空き瓶、タイヤなどたくさんのゴミが...

どうやら川や雪溶け水の増水によって流れてきている様子です。

胴長を来て沼の中へと進んで行き、ひたすらゴミを集めていきます。

後日、改めて整理し、結果40リットルのゴミ袋を20袋分、約90kg回収しました!!

4月22日(木)浜勇知園地清掃活動

利尻礼文サロベツ公園内の浜勇知園地の清掃です。

浜勇知園地はこうほね沼を囲むように作られた園地で利尻富士がよく見え、沼周辺ではハマナスやエゾカンゾウ、初夏には様々な植物を見ることが出来ます。

今回は稚内自然保護管事務所から2名 パークボランティア(PV)から5

北海道宗谷総合振興の方や町内会の方など65人で清掃活動を行いました。

午前10:00 清掃開始

こちらはペットボトルそして流木やプラスチックが多い印象でした。

人数が多いぶん回収はあっという間・・・

1時間でこちらの活動も大量のゴミを回収しました!

後で確認したところ約1000kg回収したとのことです。

皆様今回はお疲れ様でした。

こうした清掃活動を続けていくことや

普段の生活からゴミを外に落とさないようにするなどの意識や行動から

綺麗な景観や動植物が安心して住むことができるように行動をしていきたいです。

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2021年03月19日サロベツの景観クイズ!

利尻礼文サロベツ国立公園 稚内 青山留美子

突然ですが、問題です!

下の写真は、国立公園のど真ん中、サロベツ湿原を通る道路の写真です。

向かって左の写真には無くて、右の写真には有るものな~んだ?

様々な回答が出そうな写真ではありますが......

ここでの正解は、

北海道ではどこででも見られる「矢羽根がついたポール」です。

道路の路肩を示してくれています。冬だけではなく、霧の時や夜などでも存在をありがたく感じることが多いです。正式名称は「固定式視線誘導柱」と言うそうです。

ここサロベツでは、冬になる前に取り付けられ、観光シーズンの頃には外されます。

延々と続く風景や、海の向こう見える利尻島・礼文島を、遮る物なく見られるようにとの配慮からです。

冬期は安全第一、私たちの安全を守るために、「矢羽根がついたポール」が出現します。

しかし、稚内から豊富町にかけての海岸線で、一年中「矢羽根がついたポール」が設置されない区間もあります。

そこでは、どうしているかと言うと、

右側の写真で、赤白のポール部分がのびているのがわかりますか?

道路に設置されている「視線誘導柱」が、いつの間にかぐぐっと伸び、

冬の間、私たちを安全な方へと導いてくれています。

こうして見ると、サロベツの夏と冬との違いは、まるで間違い探しのようだと思いませんか?

夏に来た事のある方は是非、違いを見つけに今度は冬にお越し下さい!

続けて第2問!

下の写真は、稚内から西海岸を延々と南下できる、道道稚内天塩線沿線の写真です。

こちらも、向かって左の写真には無くて、右の写真には有るものな~んだ?

これは簡単すぎるかもしれませんが、

正解は、

こちらも道内ではお馴染みの「防雪柵」です。

万里の長城のように延々と続いています。

ここに設置されているものは、下の隙間から風を通して雪を吹き飛ばすことで、吹きだまりや視程障害などを防いでくれています。

こちらも、冬の前になるとお目見えし、観光シーズンには撤去されます。

撤去後は、下の写真のように、道の左端に畳まれています。

とてもコンパクトになり、来る冬に備えてじっと待っています。

もちろん勝手に立ち上がったりのびたりするものではなく、夏と冬に入る前の寒い時期に、これらの作業が行われています。

作業の様子を目にする度に、

作業して下さっている方々のおかげで、夏は風景を堪能しながら、冬は安全に通行できていることへ、感謝の気持ちでいっぱいになります。

また、国立公園の景観が、このような形でも守られていることを実感し、感動しています。

一方で、冬に広々とした景色が見られないことを残念に思う方もいるかもしれません。

私も天気の良い日は少し残念に思ったりもしますが、しかしながら、天気の良い日はそれほど多くはありません。

「矢羽根がついたポール」や「防雪柵」があっても危険だと思う日の方が多く、

吹雪の具合や路面状況などが刻々と変わっていくのが道北の冬、サロベツの冬です。

冬はよそ見をせずに、くれぐれも安全運転で、前方に広がっている冬ならではの光景をお楽しみ下さい。

前方をしっかり見ていると、こんなラッキーな出会いがあるかもしれませんよ~♪

広大で多彩なサロベツについて、少しでも魅力をお伝えできればとAR日記を投稿してきましたが、

私の投稿は今回で最終回となります。

微力ながらもサロベツに貢献できたのか、悩ましいところもありますが、

雪原で振り返った時のように、何かしらの足跡が残せたなら嬉しい限りです。

3月に入り、雪解けも進み、南からの渡り鳥たちが戻ってきたニュースもちらほら聞こえだし、

次の季節がそこまで来ているのを感じます。

新しい季節になってからも、サロベツ担当のAR日記を、よろしくお願い致します!

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