2011年7月
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2011年07月02日第1回 子どもパークレンジャー (前編)
釧路湿原国立公園 釧路湿原 小林 美保
「きみも子どもパークレンジャーだ!」を合い言葉に今年も始まりました。
子どもたちに環境省のレンジャー(自然保護官)の仕事を知ってもらい、
地域の自然や地球環境の大切さを学び、自然を守るお手伝いしてもらう
活動です。
今年のテーマは「4回連続活動 釧路川でつながる国立公園を知ろう!」と題し、
釧路川の始まり、屈斜路湖がある阿寒国立公園川湯地域で夏に2回、
釧路川が海へつながる釧路湿原国立公園で冬に2回の活動を行います。
今日はその第1回目「釧路川の源で水生昆虫を捕獲せよ」というミッションのもと
釧路市、釧路町、弟子屈町の小学生から中学生まで、
幅広い年齢層の子どもたち25名が参加しました。
午前中は和琴半島の探検、午後からは屈斜路湖に流れ込む尾札部(おさっぺ)川で水生昆虫や魚の捕獲、観察体験をしました。
まずは「子どもパークレンジャー」になるための任命式

レンジャー手帳をもらい、レンジャーキャップをかぶって準備します
川湯自然保護官事務所のレンジャーから
阿寒国立公園やレンジャーのお仕事について教えてもらいます
みんなすごい集中力でした!

そしてレンジャーからのミッション
「今日わかったことや気づいたことを僕に教えてほしい、
みんなでレンジャーのお仕事を手伝ってください」
屈斜路湖畔で自然の中にあるもっとも白いものを探したり、
薄い石を探す競争をしたり、見つけたものや感じたことをメモしたり、
気になったことをレンジャーに質問したりして
みんなで歩いて和琴半島のオヤコツ地獄まで探検しました。

(後編へ続く・・・)
子どもたちに環境省のレンジャー(自然保護官)の仕事を知ってもらい、
地域の自然や地球環境の大切さを学び、自然を守るお手伝いしてもらう
活動です。
今年のテーマは「4回連続活動 釧路川でつながる国立公園を知ろう!」と題し、
釧路川の始まり、屈斜路湖がある阿寒国立公園川湯地域で夏に2回、
釧路川が海へつながる釧路湿原国立公園で冬に2回の活動を行います。
今日はその第1回目「釧路川の源で水生昆虫を捕獲せよ」というミッションのもと
釧路市、釧路町、弟子屈町の小学生から中学生まで、
幅広い年齢層の子どもたち25名が参加しました。
午前中は和琴半島の探検、午後からは屈斜路湖に流れ込む尾札部(おさっぺ)川で水生昆虫や魚の捕獲、観察体験をしました。
まずは「子どもパークレンジャー」になるための任命式
レンジャー手帳をもらい、レンジャーキャップをかぶって準備します
川湯自然保護官事務所のレンジャーから
阿寒国立公園やレンジャーのお仕事について教えてもらいます
みんなすごい集中力でした!
そしてレンジャーからのミッション
「今日わかったことや気づいたことを僕に教えてほしい、
みんなでレンジャーのお仕事を手伝ってください」
屈斜路湖畔で自然の中にあるもっとも白いものを探したり、
薄い石を探す競争をしたり、見つけたものや感じたことをメモしたり、
気になったことをレンジャーに質問したりして
みんなで歩いて和琴半島のオヤコツ地獄まで探検しました。
(後編へ続く・・・)
2011年07月01日地元の自然を学び、味わおう ~サロベツの場合~
利尻礼文サロベツ国立公園 稚内 山上佳祐
日本最北端の国立公園である利尻礼文サロベツ国立公園。春の開館当初は寂しげだったサロベツ湿原センター周辺の大地も、すっかり緑色に染まりました。

天気も良く、思わず引き込まれそうになる風景と一緒に写っているのは、地元の豊富小学校の小学生たちです。本日、遠足でサロベツ湿原センターを訪れており、新しくなった湿原センター内の施設見学や質問コーナーなどの後、木道散策や植物観察へと臨みました。

上の写真は、私が湿原の土壌(というと語弊があるのですが・・・)である泥炭を手に持って、公園を利用する際のルールを説明しているところです。踏みつけられて1㎝縮められた泥炭が、元の厚みに戻るのには10年程度かかってしまうことなどを説明しました。小学生の関心も高く、きちんとルールを守って湿原に咲き誇る花々や野鳥を楽しんでいました。

最後に、現在サロベツに咲いている花々についての写真です。鮮やかなカキツバタやエゾカンゾウ、白く可憐なイソツツジやホロムイイチゴなどが、サロベツの大地一面に拡がる緑のキャンバスを彩っていました。
ホロムイイチゴなど、目を凝らしてはじめてわかる花々の美しさ。
エゾカンゾウのような、サロベツ原野に壮麗に刻み込まれた花々の彩り。
2つの美しさが整然と両立している点も、サロベツ原野の良さの1つなのではないかな、と思いました。

天気も良く、思わず引き込まれそうになる風景と一緒に写っているのは、地元の豊富小学校の小学生たちです。本日、遠足でサロベツ湿原センターを訪れており、新しくなった湿原センター内の施設見学や質問コーナーなどの後、木道散策や植物観察へと臨みました。

上の写真は、私が湿原の土壌(というと語弊があるのですが・・・)である泥炭を手に持って、公園を利用する際のルールを説明しているところです。踏みつけられて1㎝縮められた泥炭が、元の厚みに戻るのには10年程度かかってしまうことなどを説明しました。小学生の関心も高く、きちんとルールを守って湿原に咲き誇る花々や野鳥を楽しんでいました。

最後に、現在サロベツに咲いている花々についての写真です。鮮やかなカキツバタやエゾカンゾウ、白く可憐なイソツツジやホロムイイチゴなどが、サロベツの大地一面に拡がる緑のキャンバスを彩っていました。
ホロムイイチゴなど、目を凝らしてはじめてわかる花々の美しさ。
エゾカンゾウのような、サロベツ原野に壮麗に刻み込まれた花々の彩り。
2つの美しさが整然と両立している点も、サロベツ原野の良さの1つなのではないかな、と思いました。
その後、水に濡れてもよい服装に着替えて尾札部川へ行きました。
まずは水生生物を捕獲して、その種類を調べます。
カゲロウの仲間やトビケラの仲間が見つかりました。
きれいな水にしかすめない水生昆虫が見つかり、見た目にもきれいな尾札部川が本当にきれいな川だということをさらに実感しました。
そして、河口へ下ると魚の大群に遭遇
近くで見る魚に子どもたちは大興奮でした。
網で捕獲して、なんの種類か調べるとウグイという魚でした。
ウグイは産卵のため釧路川を遡上してきたことがわかりました。
そして、さっき見つけた水生昆虫はウグイのエサになることもわかりました。
みんなで命のつながり、川のつながりを確認した後、ウグイを放流しました。
和琴半島自然教室に戻って、今日1日わかったことをレンジャーに報告して
終了スタンプをもらい、最後に、屈斜路湖から釧路川が流れ始めている場所(眺湖橋)をみんなで見に行きました。
たくさんのウグイが遡上して、黒い固まりになっているのが橋から見えました。
(子どもたちの影の上のあたりの黒い丸)
「釧路までこの川はつながっているんだね・・・!」
そんな言葉が聞こえるなか、次の活動も楽しみにしつつ、
第1回目のJPRは無事終了しました。
始まりから積極的に活動に参加していた子どもたちでしたが
1日の活動を終えた顔は、「気づき」に「自信」が加わりキラキラしていました。
「国立公園のこと、自然のことを知りたい」そんな想いが
子どもたちから伝わってきたことを、とてもうれしく感じました。