ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2018年8月13日

3件の記事があります。

2018年08月13日夏の釧路川へ 2日目

釧路湿原国立公園 渡辺欣正

釧路川のカヌー巡視1日目につづき、2日目の報告。今回は、塘路湖(とうろこ)~細岡カヌーポート~岩保木(いわぼっき)水門までの約15kmで、ガイド付きカヌーツアーの中で最も人気のある区間です。

10:00 1日目のゴール地点だった塘路湖キャンプ場を出発し、まずは昨日遡ってきたアレキナイ川を目指します。アイヌ語でアレキナイとは「来る川」、昔から船や人が往来する交通の要所だったそうです。

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10:15 アレキナイ川にかかる鉄橋を3本くぐると水鳥たちがお出迎え。左のカルガモはうたた寝。右のオシドリは、育児をお母さんに任せてお父さんはどこかへ(これが「おしどり夫婦」本来の姿...)。

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10:45 釧網本線の護岸が見えたら、いよいよ釧路川と合流です。見た目以上にパワーがあるので、いったん上流を向いてから本流に入るとうまく乗り換えられます。

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もちろん今日も川の清掃をしながら。「3時方向に発見!下流から近付いて!」、「前漕ぎ!アップ!アップ!」と前後で息を合わせながらゴミ回収。上流からお客さんを乗せて下ってきたカヌーガイドさんに、「綺麗にしてくれてありがとう。でもゴミ拾いなのに楽しそうなのはなぜ?」と声をかけられましたね(笑)。

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川にコンブ?!と思いきや、畑に敷くマルチ。不法投棄はなく、強風や増水で流れてきたゴミがほとんどでした。

12:30 細岡カヌーポート着。ここから徒歩5分の細岡駅でお手洗いを借りました。この先、トイレや上陸できる場所はないので寄っておいたほうが良いでしょう。

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ちなみに、個人で公共交通を使いながら川下りを楽しむ方は、細岡駅で釧網本線に乗って、上流の塘路駅や茅沼駅に戻る方法もあります。五十石(ごじっこく)駅は昨年廃止になったのでご注意ください。

13:30 細岡カヌーポートから3kmほど下った右岸にある久著呂(くちょろ)川のワンドで昼休憩。特別保護地区のため上陸はせず、船の上で食事をしました。地平線まで見える広大な湿原と青空の真ん中で、ぷかぷか浮かびながら食べるごはんは至福の時でした。

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14:00 岩保木水門まで残り5km、タンチョウのつがいと出会いました。そして右カーブを直角に曲がると、今まであった河畔林が消え、遠くまで見渡せる湿原がドラマチックに現れます。

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15:00 岩保木水門ゴール!ゆったり流れる湿原の時間や雰囲気、伝わりましたか?釧路湿原国立公園へお越しの際は、展望台からの眺めや木道散策に加えて、カヌーも体験してみてはいかがでしょう?さらに大満喫の旅になると思いますよ!

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今回ご同行いただいたのは、パークボランティア小椋さん、加藤さん、村上さん、ネイチャーガイド菅野さん、温根内ビジターセンター本藤さん、私の前々任アクティブ・レンジャー日吉さん。貴重な休日にも関わらず、皆さまにはボランティアで巡視のご協力いただきました。どうもありがとうございました!

川の最新情報→ http://www.hkd.mlit.go.jp/ks/tisui/qgmend0000006h3p.html#s0

※源流から海までのカヌーツーリングをご検討の方は、必ずお読みください。通行できない区間があります。

2日間で確認したたくさんの野生動物たち。

(ほ乳類2種)エゾシカ、アメリカミンク

(鳥類31種)オジロワシ、トビ、チュウヒ、キジバト、ドバト、カワセミ、ヤマセミ、コゲラ、アカゲラ、ハリオアマツバメ、ハクセキレイ、キセキレイ、ウグイス、コヨシキリ、センダイムシクイ、エゾムシクイ、ノゴマ、ノビタキ、ハシブトガラ、キバシリ、オオジュリン、カワラヒワ、ベニマシコ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、オシドリ、マガモ、カルガモ、アオサギ、タンチョウ、イソシギ

以上、報告でした!

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2018年08月13日「国立公園満喫への誘い 旅の途中にほっとする時間」

阿寒摩周国立公園 川湯 岡西 大助

 全国的に酷暑といわれる暑い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。阿寒摩周国立公園管理事務所のある弟子屈では、8月7日の立秋と共に日中でも20度前後の気温で推移しており、随分涼しくなりました。しかし、弟子屈はこれから熱くなるんです。そう、立秋の翌日8月8日は「阿寒摩周国立公園」名称変更から記念すべき一周年を迎えました。

 この度、「国立公園満喫プロジェクト」のコンセプトの一つである質の高い滞在空間の演出にもつながり、地元の人に関心をもっていただけるように川湯エコミュージアムセンターがリニューアルされました。一階の展示施設刷新、キッズコーナーを改装、雨具、防寒具の貸し出し、ツアーデスクの増設(予定)。そして一番の目玉はカフェの開設。まだ本格営業はできませんが、今後営業に向け具体的な検討を重ねていきます。そしてその第一回目のイベントが8月14日(火)~17日(金)に実施されるはこびとなりました。

とてもお洒落な空間。旅の途中、豊かなひとときを提供したい。

摩周ブルー。水槽のようなショーケース    今回のイベントスタッフ

森の中の隠れ家のような、静寂につつまれたカフェコーナー。ご来店お待ちしております。

詳細はこちらまで↓

<http://www.kawayu-eco-museum.com/>(川湯エコミュージアムセンターホームページ)

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2018年08月13日「夏の自然観察会」開催!

支笏洞爺国立公園 當山真貴子

気温が高く、青空が見える日が増え、カヌーやダイビング等のアクティビティを楽しむ観光客で

賑わっている支笏湖。皆さんは、いかがお過ごしでしょうか。

 

さて、先日(8/4)、「夏の自然観察会」を開催しました。

※参加者:6名(6080代)

ハチやマダニについての注意事項を説明中

 

観察会が始まり、森の中を歩いていると、いつもとは違う甘い香りが漂っていました。

その匂いの正体はこちら!

シナノキの花

 

甘い蜜が取れる「シナノキ」という樹木の花が大量に開花していました(^^)

シナノキとは、高さが20mにもなるシナノキ科の落葉樹で、彫刻や家具,マッチの軸木,

衣服(樹皮から繊維を取り出す)等に利用されています。

アイヌの方々は、衣類等の織物を作るためにシナノキの繊維を使用したそうです。

 

他にも、黄色のダイコンソウやブルー色のエゾアジサイ等が開花していました。

また、人の拳の形に似ていることが由来のキタコブシの実や赤色が特徴的なエゾニワトコの実を

発見することができ、お花と実の両方を満喫しました。

 

当日の天気は、曇りでしたが、暑くもなく寒くもなく、快適な気候の中、

参加者の皆さんはパークボランティアさんの解説に耳を傾け、質問し合いながら、

終始和やかな一日となりました。

    山線鉄橋の歴史について               カタツムリの違いを解説中

 

北海道はお盆を過ぎたら、涼しくなる気候な分、残り少ない夏を支笏湖で過ごしてみてはいかがでしょうか♪

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