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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

夏の釧路川へ 1日目

2018年08月08日
釧路湿原国立公園 渡辺欣正

こんにちは、釧路湿原国立公園の渡辺欣正です。

今日の日記は、カヌーに乗って釧路川を2日間かけて巡視してきた報告。この夏、道内外からカヌーを積んで遊びに来られる方や、ガイド付きカヌーツアーを検討されている方雰囲気が伝わったら嬉しいです。

さて、1日目は国立公園の最上流に位置する五十石カヌーポートから塘路湖キャンプ場までの約20km。景色の変化に富んだ私の一番好きな区間です。

10:00 五十石カヌーポートを出発。スタート地点へは、五十石橋の左岸側にある「カヌー乗り場」という看板に従って河川敷に下りると、ここに辿り着きます。出艇をして、しばらく川を下ると、釧路川の中では珍しい中州がいくつか現れ、どちらを進むか冒険心をくすぐられます。

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11:00 さらに進んでいくと、茅沼の蛇行復元区間へ。私たちが立っている場所は、いったん直線化された河道を釧路湿原自然再生協議会による自然再生事業によって8年前の2010に再びうねうねした川に戻した場所です。途中、川の上を渡るタンチョウやヤマセミ、カワセミにも出会いました。

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12:30 茅沼カヌーポートで昼休憩を済ませ再出艇。釧路湿原の北側に位置するコッタロ湿原へと入っていきます。コッタロとはアイヌ語で「湧き水のある場所」。川の水に触れてみると、確かに冷たく(ここで沈はしたくないな...)と気を引き締めて流倒木をかわしていきます。

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ところで途中のゴミ拾いは、巡視中の大事な任務のひとつ。これから下る方たちに「さすが国立公園の中を流れる川だな!」と思っていただけるよう川を綺麗にしました。

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14:00  コッタロ-塘路を結ぶ車道1060号線と並走し始めるとスガワラカヌーポートに到着。少しストレッチをして休憩した後、直角に折れる左カーブを曲がると二本松の切り立った崖が現れます。ここから先の右岸側は、国立公園の特別保護地区。上陸は控えると共に、動物たちとの距離を保ちつつ観察を楽しんでください。

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14:30 塘路湖へ行くためにはJR釧網本線の護岸が見えたら左から流れてくるアレキナイ川へ入ります。川を遡上できるのも、標高差のない湿原だからこその遊び方ですね。ここは水鳥の横断優先でカヌーは一時停止。

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15:00 約1.5kmのアレキナイ川を漕ぎ上がると、いよいよ今日の目的地。

塘路湖に出ました!!

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釧路川標茶観測所 水位:18.97m

(2日目につづく)