2021年8月
18件の記事があります。
2021年08月12日2021年 白雲岳避難小屋の夏
大雪山国立公園 忠鉢伸一
こんにちは大雪山国立公園管理事務所の忠鉢です。
少し時間が経ってしまいましたが今回は7月23日~24日に、白雲岳避難小屋の連休中の利用状況を確認に行った時の様子を紹介したいと思います。
7/23撮影 白雲岳避難小屋
昨年の10月に完成した新しい白雲岳避難小屋は今年6月26日から運用が開始され、小屋の管理人も増えて新体制で始まりました。
そして今年から登山道維持の為の協力金を収受する取り組みが行われています。
協力金については利用される方が様々な媒体で情報を入手されて、沢山の人に協力していただいています。
このお金は白雲岳周辺の登山道整備に使われる事になります。
自分の好きな山を守るためなら、と協力してくれる人達をみるたびに
この山は山好き達に愛されているんだなと感じます。
7/23 白雲岳避難小屋 野営指定地 pm4:00頃
テント場はソロテントの利用者が多い様子でした。最近の傾向では3~4人でテントをシェアするスタイルがだいぶ減ったように思います。コロナ禍の影響なのでしょうか。
混雑時は管理人がテントを詰めて張るようにお願いしています。
この日は最終的にテントサイトの大部分が埋まる60以上のテントが幕営されました。我々はテントをもって上がってきましたが、テント場のほうが混雑していため、小屋泊となりました。
新しい白雲岳避難小屋はとても暖かかったです。
下界では見られないような星空を見上げたり、早朝に稜線まで歩いてご来光を見に行くのは山で泊まる楽しみの一つです。
高根が原が朝日でピンク色に染まっていく景色はいつ見ても素晴らしいとしか言いようがありません。
今年も沢山の山好き達が集う白雲岳避難小屋であって欲しいものです。
7/24 稜線上にて am4:10頃
8月に入りこれから白雲岳避難小屋は紅葉時期まで少しの間、静けさをとりもどします。
登山客が少なくなった今の時期は静かに過ごすには最適です。
準備を万全に整えたら天気と相談して、白雲避難小屋まで足を運んでみてはいかがでしょうか。
7/24撮影 白雲岳避難小屋
白雲避難小屋Facebook(避難小屋管理人の最新情報)
https://www.facebook.com/hakuundake.hinangoya/
白雲岳避難小屋(小屋の利用について)
7/24撮影 白雲岳避難小屋周辺
工事のために移植された周辺の植生も順調に回復しているようです
踏み荒らしたりせず、見守ってあげてくださいね!
2021年08月11日 知床連山巡視へ!準備は万全に安全第一!
知床国立公園 羅臼 吉田恵人
皆さん初めまして。
4月に羅臼自然保護官事務所のアクティブレンジャーとして着任した吉田です。
知床羅臼の自然や文化、漁業など幅広く発信できるよう努めていきたいと思います!
さて、7月13日~15日の日程で、数ある巡視の中でもハードな知床連山の巡視へ行ってきました。
行程は、硫黄山→知西別岳→二ツ池→サシルイ岳→三ツ峰→羅臼岳→知床羅臼ビジターセンター(羅臼温泉登山口)という流れで全長約20kmもの登山道を歩き、登山道の状況確認、利用状況の確認、自然情報の収集を行ってきました。全日天候に恵まれ、汗だくになりながらも何とか怪我なく巡視を終えることができました。
【ハイマツ帯を越え知円別岳へ向かう様子】
そんな天候に恵まれた7月でしたが、羅臼岳周辺では遭難・事故が多発しています。
7月中に発生した遭難・事故情報は、以下のとおりとなっています。
・2021年7月5日:硫黄山で滑落負傷、救助隊により救出。
・2021年7月12日:羅臼岳頂上付近にて転落負傷、ヘリにて収容。
・2021年7月20日:知床連山縦走路にて負傷、二つ池でヘリにて収容。
・2021年7月21日:斜里岳下二股付近にて体調不良、ヘリにて収容。
・2021年7月23日:知床連山縦走路にて滑落負傷、ヘリにて収容。
・2021年7月24日:知床連山縦走路にて負傷、ヘリにて収容。
このように、7月だけでも6件もの事案が発生しています。警察の方は、最近の暑さとコロナ禍での安易な登山利用が増えていることの両方が要因となっているのではないかとのことで、今年の事故発生頻度は異常と話していました。
【チングルマの群落から見える三ツ峰、羅臼岳】
最後に、登山に訪れる際は準備をしっかりとすることはもちろん、自分の体力と技術と相談し、無理のない行程で楽しめるよう心がけていただければと思います。また、気温の高い日が続いており、熱中症になるリスクも高くなっていますので、水分補給とミネラル補給は忘れずに行ってください。
2021年08月11日セイヨウオオマルハナバチの憂鬱
大雪山国立公園 忠鉢伸一
こんにちは
大雪山国立公園管理事務所の忠鉢です。
先日パークボランティアの皆さんと、赤岳と緑岳の花畑でセイヨウオオマルハナバチの防除活動を行いました。
在来種のマルハナバチ達が花から花へ蜜や花粉を集めて飛び回っていました。
今回はセイヨウオオマルハナバチは確認されませんでした。
しかしながら、今シーズンに大雪山の高山帯でセイヨウオオマルハナバチが発見された事例もあり引き続きモニタリングを行っていきます。
7/13 高根ヶ原で捕獲されたセイヨウオオマルハナバチ
人為的に本来の生息地から別の地域へ移入された生物を外来生物と言います(北海道では本州からの生物も外来生物にあたります)外来生物であって、生態系、人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼすもの、又は及ぼすおそれがあるものと指定されたものを特定外来生物といいます。
セイヨウオオマルハナバチはこの特定外来生物にあたります。
元はトマトなどの野菜の受粉をさせるのが目的でオランダやベルギーから輸入されたそうです。なぜそのセイヨウオオマルハナバチは特定外来生物に指定され、駆除対象となっているのか?
それにはこんな理由があります。
●盗蜜
在来マルハナバチに比べ中舌が短いセイヨウオオマルハナバチは
花の根元に穴を空けて蜜だけを盗む行為(盗蜜)を頻繁に行う。
花粉に触れることなく蜜だけを取られた花は受粉できず種を残せなくなります。
●在来マルハナバチへの影響
在来マルハナバチの女王を殺し、巣を乗っ取る事例が確認されています。セイヨウオオマルハナバチは増殖能力が高く、花蜜資源や営巣場所をめぐる競争力が強い為、野生化したセイヨウオオマルハナバチが在来種の生活環境を破壊するおそれがあります。
●在来種との交雑
在来マルハナバチの女王とセイヨウマルハナバチの雄と交尾することは確認されていますが、雑種が生まれることはありません。本来であれば産まれてくるはずだった在来マルハナバチは子孫を残せなくなります。
●病気の蔓延
輸入されたセイヨウオオマルハナバチから内部寄生性の「マルハナバチポリプダニ」という寄生虫が発見されたと報告があり、これらが在来種に感染していくおそれがあります。
セイヨウオオマルハナバチは増殖能力が高く、野生化することによって在来マルハナバチや、植物の種子繁殖へ悪影響を及ぼすことが懸念されています。
毎年パークボランティアと連携して、花の時期に在来マルハナバチのモニタリングをしつつ、セイヨウオオマルハナバチが高山帯に入り込まないよう監視活動をしています。
外来生物を持ち込むのは人間であり、外来生物自身には何の罪もありません。
人間の都合で勝手に連れてこられたのに、駆除されるのだから、セイヨウオオマルハナバチもたまったものではないでしょう。
しかし、在来の生態系を外来生物から守るためには、外来生物に対して正しい知識を持って人間が責任をもって外来生物を管理していかなければなりません。
セイヨウオオマルハナバチの見分け方を知りたい、防除活動に参加したいという方は下記のホームページを参照してください。
2021年08月10日続くフィールドサイン探し
知床国立公園 羅臼 高林紗弥香
気象庁による2005年~2020年の羅臼町の7月の日最高平均気温は18.9℃。「羅臼は涼しいはず!」と足を運んで下さる方も多いのですが、今年はどうしたことでしょう。例年より10℃ほど気温の高い日々に溶けてしまいそうな羅臼自然保護官事務所の高林です。
前回、アクティブレンジャー日記では「続縄文文化期の土器」について書きました。6/17の記事
なぜ、「アクティブレンジャーが土器を?」と思われるかもしれませんが、私は土器もフィールドサイン探しの一つと思っています。人が暮らした痕跡である土器以外にも、様々な生物の痕跡など、巡視中もプライベートの時もフィールドサイン探しをしています。
海岸線に落ちていたエゾシマリスのしっぽ
フィールドサインから、どんな生物により、なぜそこにそのような痕跡が残ったか想像を膨らませます。
前振りが長くなってしまいました。
今回は・・・どきどきな土器続編です。
羅臼町のある場所を巡視中のことです。
崩れやすい急傾斜を登ると獣道ができていました。
動物が歩くことにより削られ、一部の土壌が露出しています。
目をこらして歩いていると・・・
石?岩盤?
羅臼町郷土資料館
土器片でした。
実は、昨年も石鏃を確認していた場所です。
土器を使っていた人もこの昆布茂る海を見ていたのでしょうか?
巡視終了後、羅臼町郷土資料館に行って、土器について報告し寄贈しました。
学芸員の方によると、およそ3800年前のものとのこと。
文様、厚み、形等も年代によって代わってくるようです。
情報を共有し、郷土資料館に収蔵している土器片も見せていただきました。
すると・・・
寄贈したものと形状がよく似ています。
羅臼町郷土資料館
こんなことってあるのでしょうか。寄贈したものとぴったり合いました!!!
ロマン溢れる土器・・・一度手にしてみたい!と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし!前回もお伝えしましたが埋蔵文化財ですので、掘り起こさないで下さいね。
発見したときには、その街の博物館や郷土資料館へ連絡しましょう。
いつか1つの土器が完成することを願って・・・!
2021年08月10日礼文のアイドル!レブンアツモリソウ
利尻礼文サロベツ国立公園 津田涼夏
みなさん、こんにちは!
涼しいはずの礼文島ですが...今年はそんな余裕がないほどの暑さにまいっている礼文アクティブレンジャーの津田です。
早速ですが...毎年5月下旬~6月中旬にかけて、レブンアツモリソウ群生地では多くのレブンアツモリソウが開花し、クリーム色や白色の大きな花をつけた姿を見せてくれます。
国によって特定国内希少野生動植物種に指定されているレブンアツモリソウは礼文島のみで生育が確認されている希少種であり、固有種です。
稚内自然保護官事務所では、レブンアツモリソウの保護増殖事業に取り組み、
アクティブレンジャーとしての業務は、大きく分けると以下のことを行っています。
・島内の生息状況の把握
・巡視員さんとの連携による監視活動
・レブンアツモリソウ試験区調査業務の実施状況確認
・現地における連絡調整や情報収集 などです。
5月下旬、レブンアツモリソウの開花が除々に始まると同時に、生息状況の把握や試験区での調査、監視活動が行われます。
生息状況の把握では、毎年の生息状況の確認、周りの植生に影響を受けていないか、踏み荒らしがないかの把握を行い、監視活動では、礼文町や林野庁、宗谷総合振興局などの関係機関と協力して行っています。
レブンアツモリソウ試験区調査業務では、立派な株からまだ花が咲かないような、小さいアツモリソウの葉まで、見逃さないようにして調査しています。
段々慣れてくると「ココだよ~」とレブンアツモリソウの声が聞こえてくるような感じがします。調査中に花がまだ咲いていない株を発見すると嬉しくなります。
ですが、アツモリソウの葉に似た「ヒメイズイ」が出現すると、どっちかな~と少し楽しくなります。ここは真剣に...見間違えないように...と集中して取り組んでいます。2つの違いは、レブンアツモリソウの葉の根元の方が少し巻いている印象があります。
レブンアツモリソウの葉 ヒメイズイの葉
葉が大きくなると見分けが分かり易くなってきます。
また、花が咲くと全然違う植物です。
左:ヒメイズイ 右:レブンアツモリソウ
また、同じ時期にネムロシオガマやエゾノハクサンイチゲの白い花が咲くため、遠くから見ていると、一見似ている!と思ってしまいます。
普段見るレブンアツモリソウの他に、他の植物の陰に埋もれないようにしている小さなレブンアツモリソウや仲良しな双子も咲いていました。
※環境省の所管地調査で撮影したものです。
小さなアツモリソウだったので、思わず何かと比較して写真を撮りたく...自分の手と比べても小ささが際立ちます!
また白色やクリーム色で可愛さいっぱいのレブンアツモリソウですが、段々枯れて茶色になります。茶色になってもプチシューのような可愛さです。
最後に...巡視員さんとの連携による監視活動を行っている際に、レブンアツモリソウに限らず、ロープをくぐって写真の撮影を行ったりしている方がいらっしゃいます。自分一人だけという気持ちで行い、ロープのすぐ横の植生に影響が与えられています。みなさんで来年も再来年もこの場所で高山植物の姿をみるためにもご協力をお願いいたします。
2021年08月04日してはならない
大雪山国立公園 上村 哲也
平成28年8月、短い期間に3個の台風が北海道に上陸し、1個が接近して断続的に大雨となり、ニペソツ山の十六ノ沢(杉沢)コース登山口に通じる林道が壊滅的な被害を受けました。関係者の努力により廃道同然であった幌加温泉コースが整備され、平成30年夏、こちらから登山ができるようになりました。
幌加温泉コースは往復10時間から13時間と紹介されるロングコースです。関係者が協議し、前天狗を暫定の野営指定地として扱うこととしています。
自然公園法の特別保護地区にあたる前天狗では、許可を受けなければしてはならない行為がいくつもあります。土地の形状を変更することもそのひとつです。テント場にと裸地を広げること、風よけにと石を積むこともこれに含まれます。
岩場や風衝地、ハイマツなどが広がる前天狗ですが、岩と岩の隙間、風衝地の礫の中にも一生懸命に植物が根を下ろし枝葉を広げようとしています。岩の表面に張り付いて広がる地衣類もいます。これらの岩を動かしたり裏返したりしてしまうと、風当たりや日当たり、そのほかの環境が大きく変化してしまい、生育・生息していた植生や昆虫などが影響を受けます。
高山の植物としてコマクサがよく知られ愛されていますが、これらは、礫地の中の比較的大きな石粒や岩に寄り添って守られるように根を張っています。イワウメやイワベンケイなども岩の隙間に、あるいは岩に張り付くように生育します。花が咲いていると誰でもすぐに分かり踏みつけないように心がけますが、葉を広げただけでも気付きたいし、芽も葉も出ていなくとも高山植物が生育しそうな地質や土壌があれば踏み荒らさないよう心がけたいものです。
2021年08月03日2021年夏のウトナイ湖野生鳥獣保護センターのイベント
苫小牧 大久保 智子
北海道の夏ってこんなに暑かったかなぁと思う、札幌の大久保です。
暑い札幌を抜け出し、苫小牧市ウトナイ湖へ。
ウトナイ湖も札幌と変わらず暑かったのですが、水面を見ていると気持ちが涼みました。
夏本番となりウトナイ湖でも夏の花、夏の鳥が盛況です。
ちょっと歩いてみたいっていう方は散策路に、ウトナイ湖のことを知りたいという方にはウトナイ湖野生鳥獣保護センターに足を運んでみませんか?
現在、ウトナイ湖野生鳥獣保護センターで行っている展示イベントのお知らせです。
◆環境省アクティブレンジャー写真展「北の自然の舞台裏」2021◆
今年もウトナイ湖野生鳥獣保護センターの2階では、アクティブレンジャー写真展を開催しています。各地のアクティブレンジャー(自然保護官補佐)達が勤務中に見た景色や生きものたちのとっておきの瞬間を、愛おしさを込めて撮影した写真を展示しています。8月25日まで開催しています。同時に1月までInstagramでも開催していますのでお手元の携帯やご自宅のパソコンでも気軽にチェックできます。是非ご覧ください。
https://www.instagram.com/hokkaido_active/
◆夏休み子どもスペシャル『野生動物を守るために!~獣医さんや環境省の活動を知ろう~』◆
ウトナイ湖野生鳥獣保護センターでは、夏休み特別企画「子どもスペシャル」と題して、環境省のこと、獣医さんのこと、傷病鳥獣救護のこと、希少種のこと、ラムサールのことなどを子ども向けに解説したパネルを展示しています。子ども達にはパネルを見ながらクイズラリーができるようクイズ冊子も配布しています。
ウトナイ湖は、都市部に近いのに、様々な生きものが生息・生育しているとても貴重な場所です。鳥獣保護地区にも指定されていたり、渡り鳥が集まるので国際的に重要な湿地としてラムサール条約に登録されています。
また、ここのセンターは、何らかの事故に遭い怪我した希少種の鳥を保護する、貴重な施設です。入院中の鳥たちはとてもデリケートなので、一般の方は普段立ち入ることの出来ない治療室で治療やリハビリに専念してもらっていますが、関わる職員の奮闘の記録がこのイベントでご覧いただけると思います。
展示してある環境省の取り組み、保護活動や保護の現状を普及啓発してくれているセンター職員の活動を子ども達に知ってもらって、将来は環境省職員やレンジャー(保護官)、獣医さんや動物救護員さんになることも目標の一つにしてくれたら嬉しいです。
なお、7月22日から開催していて現在までに子ども達から「面白かった」とご好評頂いています。
子どもスペシャルは8月15日まで開催していますので是非ご参加ください。
ウトナイ湖野生鳥獣保護センターFacebookでは、自然情報やイベント情報を発信しています。
https://www.facebook.com/pages/category/Animal-Shelter/ウトナイ湖野生鳥獣保護センター-104820047869772/
大雪山国立公園には高原温泉ヒグマ情報センターがあり、そこから沼巡りができます。紅葉の時期は人が多く人気な場所なのですが、この時期の見どころは、雪渓の上でごろごろと涼んでいるヒグマの姿が見られることです!
登山者とヒグマの接触が起こらないように巡視員がおり、今回は巡視員の体験をしてきました。
朝センターの専門の巡視員と一緒に、痕跡を探しながら高原沼まで行きました。この時期の沼巡りコースにいるヒグマはミズバショウやフキを食べ、雪渓の近くではハクサンボウフウを食べているのではないかとセンターの方は話していました。
上の写真にヒグマがいるのですが、皆さんは見つけられますか??
雪渓の上の方にある黒い点がクマです!!今回は高原沼まで行くと、運よく雪渓の上でゴロゴロしているクマがいました。雪渓を出、食事を再開したと思うと雪渓に戻ってきて涼む姿は、とても愛らしかったです。高原沼でクマを観察している最中はとても暑く、雪渓で涼むことができるヒグマがうらやましかったです。現在残雪状況は下の写真の通りで、8月中旬までは雪渓が残るだろうといわれています。
沼巡りコースは名前の通り沼が多く、それぞれの沼で雰囲気が違うので、とてもワクワクしながら沼が見られるのではないかと思います。
紅葉時期もきれいですが、雪渓が残るこの時期の沼巡りコースもおすすめです!
コース内を歩いているとエゾシカもいました。こちらを確認してまた食事を再開。とてものんびりとしているシカでした。
清流やきれいな湖池にしか生息しないバイカモが見ごろでとてもきれいでした。
巡視員として周りを見ながら気を付けてゆっくり歩いてみると、今まで通り過ぎていた植物、昆虫たち、痕跡に出会えました。山頂目指して歩くのも良いですが、皆さんもぜひ周りをゆっくり見ながら歩いてみてはいかがでしょうか?