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アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2021年9月24日

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2021年09月24日We all live in the Earth

大雪山国立公園 渡邉 あゆみ

こんにちは、東川管理官事務所の渡邉です。

先日、東川町内の小学5,6年生に、東川町の生き物と環境問題について出前授業をする機会がありました。

授業のタイトルは【We all live in the Earth~大雪山に暮らす生き物とわたしができるエコプラン~】

「大雪山に暮らす生き物を学び、自然環境問題について課題意識をもち,自分にできるエコを考えてみよう」がテーマです。

はじめに先生と打合せをしたときに「生徒はみんな東川が大好きで、東川に誇りを持っている。」と仰っていました。

では「みんなの誇りでもある町の自慢【お米】【旭岳】【雪】。この3つが、今と同じ暮らしをしながら、50年後も自慢と言えるだろうか?」と、少しドキッとさせる質問を投げかけ、東川で起こっている環境問題や地球温暖化の影響をクイズにしたり、私たちができるエコ活動のお話をしました。

続いて、最近ニュースで連日報道されている「市街地に出てくるヒグマ」について。

ヒグマに関するクイズを出しながら、本来のヒグマの生態を紹介し、ヒグマがなぜ増え、山から下りてくるようになったのか。山の豊かさの象徴であるヒグマを"悪者"とせず共存していく方法や、ヒグマとの事故を起こさないために私たちにできることについて、お話しました。

ヒグマが一時絶滅しかけたことや、ヒグマの生態など知らないこともあったようで、ただ怖いだけだったヒグマの印象が少し変わったかな?と話しながら感じました。

後日、第二弾として、生徒たちが考えた【東川の自然を守るためのエコプラン】の発表会があったので、私が生徒たちに伝えた内容は届いているだろうか・・・とドキドキしながら聞きに行ってきました。

先生が発表前に「笑顔で、アイコンタクトをしながら、ハキハキと」とアドバイスしたポイントを守り、学習している英語やSDGsに絡めた内容を交えての堂々とした発表で、今の小学生はたくましいし、頼もしい!と関心しきり。

生徒たちが発表したエコプランは「動物はとてもデリケートで、私たちに害のないものはむやみに殺さず見守っていく」「50年後の東川を守るために、マイバッグを持ったり、ポイ捨てはしない。」「私もレンジャーになりたい」など嬉しい発表などもあり、今回の授業をきっかけに、自然環境保護への関心が芽生えて、地球に優しい生活が日常の一部になって、みんなで東川の自然を守っていけたら嬉しいです。

これからの時代を担う若い世代への負担を減らし、恥ずかしくなく、胸を張ってバトンを渡せるように、私たち大人もコツコツと、できることからはじめていこう。

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