利尻礼文サロベツ国立公園
141件の記事があります。
2019年10月18日秋のクッチャロ湖
利尻礼文サロベツ国立公園 津田涼夏
みなさん、こんにちは!寒くて、こたつから抜けられない季節になってきました。
今回のAR日記は、浜頓別町クッチャロ湖からお送りします。
浜頓別クッチャロ湖はラムサール条約登録湿地において、湿地の価値の普及啓発及び水鳥、湿地のモニタリングの拠点を目的として、環境省により設置されました。
ラムサール条約とは...?
「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」であり、水鳥を中心とした動植物の宝庫である湿地を守るための条約です。
現在、国内では52ヶ所が指定されており、北海道でも13ヶ所が指定されています。ラムサール条約登録湿地を巡る旅がしたくなりますね♪
また、先日のクッチャロ湖の巡視を行いました。
休息しているコハクチョウとオナガガモ 芝生を見つめるコハクチョウ
休息中のコハクチョウ オナガガモ♀
コハクチョウは夏の時期にツンドラやシベリアで繁殖を行い、10月頃にクッチャロ湖周辺に飛来します。ここで休息をとり、本州の越冬地に南下していきます。また4月~5月にかけて、クッチャロ湖周辺に戻り、ツンドラやサハリンへ帰っていきます。まだまだ、飛来数は少ないですが、これからもっと増えてきます。この時期ならではの鳥たちに会いにきませんか。
さて、 浜頓別町のクッチャロ湖水鳥観察館では10月31日まで、1階のレクチャールームにてアクティブ・レンジャー写真展を開催しています。
是非ご覧ください♪温かい格好で浜頓別町クッチャロ湖にお越し下さいね☺
2019年10月11日サロベツを海から望む
利尻礼文サロベツ国立公園 稚内 青山留美子
利尻礼文サロベツ国立公園のサロベツ部分は、海岸に沿って広がる砂丘林が国立公園に指定されているため、それに沿うように海域部分も国立公園の普通地域として指定されています。
普段は砂丘林に沿って続く道路を行ったり来たりするのみで、海も国立公園だと認識する機会はほとんどありませんでした。
それが今年は、国立公園の見直しを検討しているため、自然保護官による現地調査が行われることになり、私も同行させてもらいました。
地元の漁師さんにお願いし、秋サケ漁のお仕事の合間に船を出してもらいました。
海から見る利尻・礼文は一段と近く見えました。
利尻に渡ったヒグマも、この景色を見て「近いから泳いで行ける」と思ったかもしれないと感じました。
陸からではあまり見かけない、アジサシに出会ったり、魚群に集まるカモメたちの姿が所々にあったりと、海の上ならでは出会いもありました。
また、日頃使う海岸線の道路を走っている車が見えると、少し不思議な気分になりました。
海の上から見たサロベツは、道路から見るより何倍も、人工物がないと感じました。
稚内の町が見えてくると、大都会のように建物がいっぱいあるように見えた反面、豊富町側では、道路の看板や橋くらいしかありませんでした。
砂浜に打ち上がっているゴミも目に入りません。
自然の大きさを感じた一時でした。
人工物のない景色が広がるサロベツ。
その価値をどう考え、どう残していくのか?
ここは渡り鳥の往来があり、それこそヒグマも活動する場所です。
人からの目線だけでなく、様々な目線になって、角度を変えて見ることも重要だなと感じた船の旅でした。
2019年10月09日傷病鳥放鳥!
利尻礼文サロベツ国立公園 青山留美子
夏になる前の事です。犬の散歩をしていた稚内市民の方から連絡が入りました。
「ずっと動かないワシがいる」と。
その連絡を受け、捕獲し、獣医さんがいる釧路へと運ばれました。外傷はありませんでしたが、なぜかずっと動かない剥製のような姿で運ばれて行ったのはオジロワシでした。
それから数ヶ月後、運ばれて行った先の獣医さんから「元気になったので放鳥について相談しましょう」との連絡がありました。
「ケガをしているオジロワシがいる」や、「ずっと同じ場所にいるオオワシがいる」などの通報を受け、捕獲し搬送することは珍しいことではありません。しかし、その後元気になって帰ってくる対応をするのは、私にとっては初めてでした。
釧路の獣医さんが、上士幌自然保護官事務所まで運び、上士幌事務所から名寄まで来てもらい受け取る、リレー形式で稚内まで戻ってきました。
稚内を出た時は、まったく動かない剥製のようだったオジロワシが、若い元気なオジロワシになって帰ってきました。ゲージの外からでも元気になっている様子が伝わってきました。
そして、捕獲された場所から離れすぎない川沿いで、放鳥することになりました。
入り口を開けることにもビクビクしながらの私に反して、ゲージを開けた直後、オジロワシは勢いよく飛び出しました。
勢いよく出たものの、しばらくじっとして動きません。
車酔いでもしたのか、捕獲した時の様子が頭をよぎり、少し心配になりました。
その次の瞬間!
そして、あっという間に丘の向こうへ飛んで行きました。
このオジロワシは、捕獲した時に発信器をつけていました。調査のため、環境省に申請された上でつけられたもので、情報提供をしていただけました。
その情報により、このオジロワシが2018年に稚内で生まれた雄であることがわかっています。
稚内で生活している同じ市民として、帰ってきてくれた事をとても嬉しく思いました。
これからも、ここ稚内で元気に過ごしてくれることを願います!
最後になりますが、見つけて連絡して下さった市民の方、回復するまで対応して下さった獣医さん、搬送に関わったみなさん、ありがとうございました。
2019年10月08日サロベツの木道
利尻礼文サロベツ国立公園 青山留美子
サロベツ湿原には、二つのタイプの木道があります。
一つは、多くの方に利用してもらう事を想定した木道です。
代表例として、豊富町にあるサロベツ湿原センターの木道です。
そしてもう一つは、限られた場所にしかなく、限られた人しか使わないため、木道幅が一人分しかない木道です。「調査用木道」と呼ばれています。
どちらのタイプの木道も設置から10年近く経ち、年々痛みが激しくなっています。
そのため、今年は、木道の改修に向けた打合せが多く行われており、現地での打合せに同行させて頂く機会が何度かありました。
日頃、木道を歩く時は、植物や鳥や虫などに一喜一憂する人たちと歩くことが多いため、
そうではない木道歩きはとても新鮮です。
立ち止まる場所が違い、凝視する対象が違い、きれいに咲いている花に目もくれず進んでいきます。
それもそのはず、札幌などから来た担当者や業者さんたちが、限られた時間の中で確認していくからです。
日帰りでトンボ帰りする方もたまにいて、驚くばかりです。
初めは、設計のための打合せでした。今後、実際に設置するための打合せや、完成後の検査などでまた集まる事がありそうです。
大きな工事は、多くの方の手が関わってできていることを実感します。
木道のない湿原を歩いた時の大変さ(平坦に見えて意外とアップダウンがあります)や、ヤチマナコや深みにはまって抜けられなくなるような怖さを思うと、木道のありがたさが身にしみます。
その木道を作り出す作業は、まだ始まったばかりです。実際に工事が行われだすのも冬になってからです。
そして、一度の工事で全てが新しくなる訳ではないので、今後もご不便やご迷惑をおかけすることもあるかもしれませんが、ご理解とご協力をお願いいたします。
私も、木道のありがたさをかみしめつつ、これからも木道の上から湿原を楽しんでいきたいと思います♪
※※9月27日、幌延ビジターセンターの木道上で、ヒグマの足跡が確認されました!
木道を利用しているのは、人だけではないようです。
サロベツは、ヒグマが生息・活動している場所です。
その事を理解の上、早朝や夕方に木道を利用される方は、十分ご注意下さい!!
2019年10月07日サロベツ湿原センターにて、「スポットガイド」開催
利尻礼文サロベツ国立公園 稚内 青山留美子
日頃、国立公園パークボランティア(以下PV)さんと共に活動する機会が多いですが、
サロベツでの活動は、公園内の美化清掃、施設の維持管理、外来種の防除がメインです。
毎年冬に、来年度の活動計画についてPVさんと話しあう中で、「サロベツ湿原センターでエゾカンゾウがきれいな時にガイドのような活動をするのはどうか」と意見を頂いていました。
それを実現するべく、同じ湿原環境がある釧路湿原でのPV活動を参考にさせてもらい、
今年初めて、サロベツを舞台にPVによる「スポットガイド」を開催しました!
「スポットガイド」とは、木道上にガイド役のPVが待っており、その場所に来た方に様々な解説などをするものです。
初めの計画では、エゾカンゾウが見頃の6月に行う予定でしたが、雨のため中止となり、実際に行えたのは7月になってからでした。
大きく目立つエゾカンゾウなどのお花がなくなった7月の湿原は、一見すると何もないように見えます。
「でもよくよく見るとあるんですよ~」と、各スポットで待ち構え、お話ししました。
この日一番咲いていたのは、モウセンゴケのお花です。
かなり小さいですが、無数に咲いている白いお花は、きらきら輝く星たちのように湿原を埋め尽くしていました。
それでも、話を聞いて始めて認識した方が多かったようです。
また、私たちの目で見えている範囲だけが湿原じゃないことを知ってもらうため、望遠鏡を使い、遠くで咲いているタチギボウシを見てもらう体験や、湿原に向かう入り口部分に鎮座している船についての解説スポットもありました。
ただ歩くだけではもったいない!
湿原についてや楽しみ方などが伝わったらとの想いで、熱意を持ってPVさんたちが準備してくれました。
皆さん忙しい中、時間を作り、何度も下見をしました。
おかげで、サロベツでのPV活動に新たな1ページが増えました。
釧路湿原を参考にしつつも、サロベツでできるやり方で今後も続けていけたらと考えています。
ご参加して下さった皆様、ありがとうございました!
2019年10月03日桃岩展望台コースの歩道整備が始まりました!
利尻礼文サロベツ国立公園 津田涼夏
こんにちは!
礼文島桃岩展望台コースにおいて歩道の整備がスタートしています。2015年より工事が始まり今年で5年目です!展望台コースとしては、最後の工事になります。悪天候の影響により2週間遅れで工事の資材が運ばれましたが、柵や歩道のほとんどが完成に近づいています。完成までには、公園利用者の安全はもとより、周囲の希少な植生をできるだけ傷つけないように入念な準備がこれまで進められてきました。
工事看板 資材置き場
工事の様子 順々に木柵が新しくなっています♪
工事期間は11月29日までとなっていますが、期間中でもコースを利用することができます。コース上に資材が置かれているなど、利用者の皆さまにご不便をおかけすることがあると思います。作業が行われている箇所では係員の指示に従って頂き、注意して通行してください。工事へのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
新しくできた歩道により、さらに桃岩展望台コースが歩きやすくなりました。みなさん、是非礼文島にお越しの際は桃岩展望台コースを歩いてみてください(^o^)
2019年08月13日最北の国立公園☀礼文島の夏
利尻礼文サロベツ国立公園 稚内 津田涼夏
みなさんこんにちは!北海道では例年になく暑い日が続いています...。毎年礼文島は涼しいイメージがありますが...今年も涼しく、過ごしやすい夏です♪
先日、高山植物盗掘防止監視活動に参加しました。今年の5月にも高山植物盗掘防止監視活動が行われ、今年2回目の活動となりました。5月の時はレブンアツモリソウ群生地で観光客の方に、ティッシュ等を配り盗掘防止を呼びかけました。今回は実際に礼文林道コースと宇遠内コースの2箇所に別れて歩き、トレッキングをされている観光客の方に呼びかけを行いました。当日は雨が降ったり、湿気があったりと天候があまり良くなかったこともあり、トレッキングを行っている方は少なかったように感じました。
写真1:宇遠内コース(2019/7/25) 写真2:礼文林道コース(2019/7/25)
活動が終わった後は参加したみなさんで来年度はいつ頃に活動を行うのか意見の交換をしました。7月下旬より、7月上旬や6月の方がトレッキングを行っている皆さんに監視活動を行っていることが伝わりやすいとの意見がありました。来年はもう少し早めのイベントになりそうですね☆
また、雨の中でも礼文島のお花たちは元気な姿をみせてくれましたのでご紹介します♪
写真3:ノリウツギ(2019/7/25 宇遠内コース) 写真4:ツリガネニンジン(2019/7/25 宇遠内コース)
ノリウツギは、装飾花をもっている植物です。装飾花には昆虫を誘因するために大切な役割を担っています。周縁部に目立つ大きくて花びらに見えているのが装飾花です。中心部にある多数の小さなものが花(両性花)になります。
ツリガネニンジンは青紫の鐘状の花を下向きに輪生します。礼文島内でも宇遠内コースの他、桃岩展望台コースでも見られます。雨に濡れて益々美しく見えていました。
写真5:ナミキソウ(2019/7/25 宇遠内コース) 写真6:エゾゴマナ(2019/7/25 宇遠内コース)
写真7:エゾタカネツメクサ(2019/7/25 宇遠内コース) 写真8:ウメバチソウ(2019/7/25 桃岩展望台コース)
ナミキソウは海岸付近の草地で見られ、全体に軟毛が多く、ひっそりとした感じに見えます。
エゾゴマナは野山などの日当たりの良いところに咲いており、背が高く1から1.5mにもなります。
エゾタカネツメクサは高山やれき地でよく見られます。マット状に広がって群生しているのが特徴的です。
ウメバチソウは高さが20㎝にもなり、葉が小さくハートの形をしています。また花弁には緑色の脈があるのが特徴的です。
少し雨に濡れているお花がまた素敵ですね(^o^)
礼文島にお越しの際は花の特徴を観察しながらのトレッキングはいかがでしょうか♪
2019年07月08日礼文島PV(パークボランティア)活動✿
利尻礼文サロベツ国立公園 稚内 津田涼夏
みなさん、こんにちは!
礼文担当アクティブレンジャーの津田です。
今回は、私がアクティブレンジャーとして初めて礼文島内で行われたPV活動をご紹介していきます♪
5月30日に礼文島レブンアツモリソウ群生地にて行われた高山植物盗掘防止合同パトロール活動と6月6日に礼文島桃岩展望台コース付近にて行われた外来種駆除活動についてです。
「高山植物盗掘防止合同パトロール」
高山植物盗掘防止合同パトロールとは......?
昨年の活動は地元のボランティアと一緒に礼文島内のパトロールを行いながら、礼文島を訪れた方々に礼文島の自然について知ってもらい、自然を守る活動のPR、トレイルコースを歩くマナーの普及を主目的とした活動でした。
今年はレブンアツモリソウ感謝祭に参加し、レブンアツモリソウ群生地に訪れる観光客に高山植物盗掘防止の呼びかけを行い、パンフレットやティッシュ等を配り、昨年同様、礼文島を訪れた方々に礼文島の自然を知ってもらい、自然を守る活動のPRやマナーの普及を主目的とした活動を行いました。
礼文島は本州では高山帯にしか生育できないような植物が低い標高でも生育することのできる場所です。礼文島には礼文島にしか生育しない固有種があります。過去にはそれらの植物の盗掘の被害がありました。
・盗掘が行われることにより、まずその植物の個体数が減少します。
・盗掘採取のため踏み込まれた場所は荒らされ、他の植生に影響を与えてしまいます。
これらを防ぐために関係者合同で呼びかけやパトロールを行いました。
来年も再来年もの先も皆さんが礼文島の自然を楽しめるように守っていきましょう。
写真1,2:高山植物盗掘防止合同パトロール(2019/5/30 レブンアツモリソウ群生地)
「外来種除去活動」
この日の礼文島は温かく、また風もなく、過ごしやすい1日でした。
PV 3名、NPO 1名、環境省 1名で行われた活動ですが45リットルのゴミ袋が10個も満杯になるほどのハルザキヤマガラシ(アブラナ科)が除去されました。ハルザキヤマガラシは比較的に手でも抜きやすい植物であり、皆さん真剣な表情でしっかりと活動してくださいました。
外来種はもともとその地域におらず、人間の活動により他の地域から入ってきた生物のことです。私たちは知らない間に外来種の侵入に一役買ってしまっている可能性があるのです。ではなぜ、外来種は駆除しなければならないのでしょうか。礼文島の生態系保全のためであり、お花の中に侵入し広がっていくのを防ぐためです。礼文島ではハルザキヤマガラシの他に、セイヨウタンポポやシロツメクサ、ムラサキツメクサ等、元々礼文島には生育していなかった外来種が侵入しています。一度定着してしまうと、動物・植物問わず根絶するまで長い時間とたくさんの労力が必要となってしまいます。除去活動を行っていくうえでは、このように地道な活動を継続して続けていくことがとても大事です。これからも積極的に活動していこうと思いました。
参加して頂いた皆さん、ご協力ありがとうございました!!
写真3,4:外来種駆除(2019/6/6 桃岩展望台コースの手前)
2019年06月10日礼文島アクティブレンジャー写真展開催中です♪
利尻礼文サロベツ国立公園 津田涼夏
みなさま、こんにちは!
礼文担当のアクティブレンジャーの津田です。
6月3日より、香深港フェリーターミナル1階の喫煙室横で環境省アクティブレンジャー写真展を開催しております。北海道の国立公園や国定公園での魅力や環境省の仕事を多くの人に知ってもらえる写真展となっています。是非お立ち寄りください☺
また、会場にはアンケートを設置していますので、ぜひ感想をお願いします。
写真1,2:AR写真展会場(2019/6/1 香深港フェリーターミナル1階)
また、礼文島ではこの時期ならではのお花がたくさん開花しています。
写真3:レブンアツモリソウ(2019/5/28 レブンアツモリソウ群生地)
写真4:レブンコザクラ(2019/5/28 桃岩展望台コース)
礼文島を代表とするラン科のレブンアツモリソウ。美しく可愛らしく元気に咲いています。今年は開花がはやく、もうそろそろ見ごろが終わってしまいそうです。
写真5:ホソバコンロンソウ(2019/5/16 桃岩展望台コース)
写真6:イワベンケイ(2019/5/24 8時間コース)
アブラナ科のホソバコンロンソウは、紅紫色の花びらを持ち、他の植物に紛れるも美しい姿です。
イワベンケイは、ベンケイソウ科の植物で分厚い葉を持っており、岩の上にひっそりと生えりりしい姿を見せてくれます。
写真7:ハクサンチドリ(2019/5/28 レブンアツモリソウ群生地)
現在桃岩展望台コースでは、キンポウゲ科で紫と白のミヤマオダマキや黄色のミヤマキンポウゲのほか、ハナシノブ科で紫色のレブンハナシノブが多く見られます。
今年は天候にも恵まれ花が開花するのが早いようです。もう少しゆっくり花の季節を楽しみたいですね。
みなさん、こんにちは!
利尻礼文サロベツ国立公園、礼文島アクティブレンジャーの津田です。
私が稚内に来てからはじめての冬がやってきました。寒くなってきましたが、みなさんはいかがお過ごしですか。
早速ですが、利尻礼文サロベツ国立公園利尻地区、礼文地区、サロベツ地区において、国立公園の保護管理活動にご協力いただける「パークボランティア」を募集します。
【パークボランティアとは...?】
国立公園内の自然解説、美化清掃、外来種の防除、利用マナーの普及活動、登山道の維持管理、貴重な動植物の保護活動などの活動にご協力頂ける方々をパークボランティアとして登録しています。利尻礼文サロベツ国立公園では現在36名の登録があり、一緒に活動を行っています!
【どんな活動しているの?】
2つの離島を有し、それぞれの地区が海によって隔てられている利尻礼文サロベツ国立公園において、パークボランティアは利尻地区、礼文地区、サロベツ地区それぞれの特性に応じた様々な活動を行っています。
利尻島では利尻山コマドリプロジェクトや登山道整備の他に、携帯トイレ普及活動や清掃活動を通して、登山者に利尻ルール周知する山のトイレデーや外来種駆除活動が行われています。
礼文島では外来種除去活動や高山植物盗掘防止パトロールの他に桃岩展望台コースの植物のモニタリングを行われています。
サロベツではササ刈りやカモの観察会などの他に湿原と農業の共生による地域作りを目指す「サロベツ・エコモー・プロジェクト」の推進や清掃活動が行われています。
【パークボランティアになるためには...?】
パークボランティアになるためには、利尻礼文サロベツ地域の自然環境の概要の理解を図るため、いずれかの地区の養成研修会に参加して頂き、登録することが要件となっています。
~利尻礼文サロベツ国立公園の養成研修会の日程~
令和2年3月7日(土) 利尻地区
令和2年2月15日(土) 礼文地区
令和2年3月14日(土) サロベツ地区
※開催地区によって日程が異なりますのでご注意ください。
「利尻礼文サロベツ国立公園のために協力したい」、「パークボランティア活動を通じて多くの人と交流したい」などの思いがある方、あるいは「ただ単純に自然が好き」という方のご参加をお待ちしています☆利尻礼文サロベツ国立公園の自然環境を守っていくために一緒に活動しませんか!
募集や応募方法、お問い合わせなど、詳しくは下記のページをご覧ください。
【参考】利尻礼文サロベツ国立公園パークボランティア募集要項.pdf
応募締め切りは3地区共に『令和2年2月5日(水)』となっています。
みなさんのご応募お待ちしております(^^)