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アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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支笏洞爺国立公園 洞爺湖

149件の記事があります。

2019年04月25日四十三山開通しました!

支笏洞爺国立公園 洞爺湖 増田 多美

皆様こんにちは。

洞爺湖担当の増田です。

北海道も暖かくなり、洞爺湖では様々な花が顔を見せ始めています。

左:フクジュソウ 右:キクザキイチゲ

雪も解け、お外に出かけるのが楽しい時期となりましたので、冬季閉鎖している四十三山遊歩道の開通準備を418日にパークボランティアさんと行いました。

看板を水拭きし、綺麗にしたり・・・


遊歩道上に倒れ、歩行の妨げになっている木や枝を撤去していきます。

冬の間にゴミを捨てにくる人もいるようで、たくさんのゴミも拾いました。

↓の写真は70Lの燃えるゴミ3袋、燃えないゴミ1袋です。

この山、「明治43年の噴火によってできた山だから」との理由で「四十三山」と命名されました。

噴火から109年経っていますが、噴気孔では今もモクモクと水蒸気が出ています。

遊歩道には解説看板や誘導標があり、火山のことも学べ、道に迷うこともなく散策することが出来ますので、ぜひ散策してみてください。

※全長約3km、高低差約130mあるので歩きなれた靴の方がよいです。

また、トイレがないのでトイレも事前に済ませておくようにしてくださいね(^^)

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2019年02月15日冬の夜を彩る「シーニックナイト2019」

支笏洞爺国立公園 洞爺湖 北海道地方環境事務所

皆様こんにちは。

洞爺湖担当の増田です。

観測史上最強の寒波が襲来し、各地で今季最低気温が記録されました。

そんな記録的寒さの中行われた、洞爺湖温泉冬まつりと同時開催されたシーニックナイト2019の様子をお知らせいたします。

洞爺湖温泉冬まつりの本まつりが9日に開催され、北海道開発局 室蘭開発建設部さんと室蘭工業大学Studio催事さんと協力し、支笏洞爺国立公園指定70周年のPRとシーニックバイウェイ北海道 支笏洞爺ニセコルート 洞爺湖エリアのPRをするキャンドル点灯を行いました。

↑キャンドルの準備中

「シーニックナイト」とは冬の夜にキャンドルを灯して楽しむイベントとして1月から2月の期間、シーニックバイウェイ北海道 支笏洞爺ニセコルートで開催されています。

今年のテーマは「寒さ忘れる冬の夜」。まさに大寒波がきていた9日ですが、多くの方がキャンドル前で写真を撮っていました。

さて、このキャンドル何個あるでしょうか?

正解は、洞爺湖にちなんで108(トウヤ)個あります。

白い雪から漏れるキャンドルの灯りは、とても柔らかく暖かい気持ちになれました。

ちなみに...

洞爺湖温泉冬まつりは毎年2月上旬に行われ、期間中は毎晩20時半~花火が打ち上げられます。空気が澄んだ冬の夜空を鮮やかに彩る花火はとても綺麗ですよ☺

本まつりでは洞爺湖赤毛和牛の串焼きや噴火湾ホタテ焼きなど地元食材を味わえる屋台、雪玉ストラックアウト、スノーチューブ、お菓子まき、かき氷早食い競争等の様々なイベントがあります。

来年の洞爺湖温泉冬まつりにぜひ、お越しください。

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2018年11月15日出張授業!

支笏洞爺国立公園 洞爺湖 増田 多美

みなさま、こんにちは。

洞爺湖担当の増田です。

11月14日には稚内や旭川では初雪が観測されましたが、洞爺湖はまだまだ降りそうにありません。

今年の初雪はいつかなぁとワクワクしております。

さて、11月13日に洞爺湖町立虻田小学校5年生に洞爺湖中島のシカ問題について出張授業を行いました。

この授業は年に2回行い、第一回は8月31日に中島に行きシカによる植生への影響を実際に見てきました。

今回は学校のホールを借りての出張授業です。

まずは中島のシカの問題の復習をし、さらに詳しく学びました。

中島では観光用で飼われていたシカ3頭が逃げ出し、2003年には437頭にまで増えてしまいました。

「なぜこんなにシカが増えてしまったのか」「シカが増えたことによる影響・問題」などについてお話をしました。

途中質問を交えながら授業を進めていきます。

次に食物連鎖における個体数の変化をシミュレートすることが出来る「Oh,deer!」というゲームを行いました。

まず、シカが生きるために必要な、水・住みか・食べ物の3ポーズを覚えてもらい、「シカチーム」と「水・住みか・食べ物の自然チーム」の2組に分かれます。

私のかけ声を合図に全員3ポーズのうち1ポーズをとり、「シカ」は同じポーズをしている「自然」を捕まえにいきます。確保に成功した「シカ」は繁殖に成功し確保された「自然」は「シカ」になります。

確保出来なかった「シカ」は死んで「自然」となります。

このとき「シカ」と「自然」の数を記録していきます。

今回個体数変化の結果を見比べてもらうために、2グループに分けそれぞれゲームを行いました。

それぞれ全く異なる推移の仕方ですが、両グループともジグザグの折れ線グラフとなりました。

生態系のバランスとは、けっして直線的ではなく変動しながら推移するんですね。

ゲームの後は「ゲームの結果を見て思ったこと・気づいたこと」などを書き、発表してもらいました。

中島でも同じようにシカが増減を繰り返しながら徐々に数が増えていったこと等が分かったようでした。

積極的に質問をし、真剣に話しを聞いてくれた虻田小学校の生徒たちが、洞爺湖のことやエゾシカのことなど身近な問題に目を向け、洞爺湖の自然について考えるきっかけになればいいなと思います。

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2018年08月03日西山火口散策路の景観整備

支笏洞爺国立公園 洞爺湖 北海道地方環境事務所

みなさま、こんにちは。

洞爺湖担当の増田です。

7月25日(水)に2000年の有珠山噴火の爪痕が残されている西山火口散策路の草刈りを行いました。

まず、西山火口散策路についてご紹介します。

西山火口散策路は、洞爺湖有珠山ジオパークのジオサイトで、2000年の有珠山噴火によって被災した住宅や旧国道、今も蒸気を上げる火口など、自然の脅威を間近で見ることができるフットパスコースです。

この西山火口散策路の南ゲート付近には被災したお菓子工場や民家が災害遺構として残されています。

しかし、2000年の有珠山噴火から18年が経った今、草や木などの植物が繁茂し、これらの災害遺構が見えにくくなっていました。

 この植物は、被災して裂けた道路の割れ目やアスファルトの上に積もった火山灰のような、栄養の少ない厳しい環境でも生長できる植物であり、噴火によって被害を受け、裸地となった自然がどのように回復していくかを観察できる植物でもあります。

 今回、このように特別な価値を持つ植物の刈り払いにあたっては、地域の方々や洞爺湖有珠山ジオパークの関係者の方々のお知恵を借りながら、噴火後の植生の回復の観察と、未来の減災につながる災害遺構の景観の保全とを両立できるようにゾーニングを行いました。

旧国道230号線のビフォー・アフター。

↑ここはまだ一般公開されていませんが、路面が階段状になっているのがよく分かります。

お菓子工場ビフォー・アフター。

民家ビフォー・アフター。

景観整備により、お菓子工場が歪んだように倒壊している様子や民家の中にヘルメット等がそのまま残されているなどの生々しい様子を、はっきり見ることができるようになり、火山災害の凄まじさがより感じられるようになりました。

要所にはパネルでの解説もありますので、目の前の被害がどのようにして引き起こされたものなのかを詳しく知ることもできます。

また、散策路は枕木が敷かれているので安全に歩くことができます。

散策路には日陰がほとんどないので、飲み物を忘れずに、ぜひ歩いてみてください٩( 'ω' )و

↑噴火の影響でできた西山火口沼。沼の中には傾いた電柱や水没した道路標識がそのまま残されています。

※場所やコースマップなど詳しく知りたい方は洞爺湖有珠山ジオパークのHPをご確認ください。

 http://www.toya-usu-geopark.org/

※冬期は閉鎖されるため、訪問される際はご注意ください。

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2017年07月18日山のトイレを知ってほしい!

支笏洞爺国立公園 洞爺湖 増田 多美

こんにちは。洞爺湖アクティブレンジャーの増田です。

7月7日に羊蹄山に登ってきました。

目的は浄化槽の保守点検です。

↑目的地の避難小屋。

羊蹄山は、平成25年に北海道の山では初めてTSS方式という環境配慮型のトイレが採用されました。

TSS方式とは、Taisei Soil Systemの略で土壌のもつ自然の浄化力を活かした汚水処理システムのことです。

汚水は、土壌微生物によって分解等の処理が行われるため、5~10年はくみ取り不要とされています。

ただし、5~10年くみ取り不要といっても管理作業は行わなければなりません。

・雨水を貯水槽へ引く雨どいの詰まり

・便器から消化槽への詰まり

・消化槽の浮遊物と沈殿物の状態確認

・ゴミの撤去

などなど!

処理装置の不具合や汚水量の過多はないか調べるため水位、水温、透視度、pH等を調べます。

↑汚泥の発酵を進めるため、米ぬかを投入!

浄化槽の分解機能を正常に維持するために使用済みトイレットペーパーは投下せず、他のごみと一緒に持ち帰ってくださいね!

また、TSSは水分を現地で浄化させる為に多数の配管が必要になります。

これらの配管はトイレ内に投棄された異物(生理用品、ゴミ等)によって詰まってしまうと機能が著しく損なわれてしまいますので、ご協力おねがいします。

奥に見えるのがトイレです。

避難小屋利用者の方にお話を聞くと、トイレがキレイで良かったと言っていただけました(o^^o)

利用者の協力があってこそ成り立つTSS式トイレですので、ルールとマナーを守って清潔に保っていきたいですね!(^^)!

↑登山道から見えた羊蹄山の影(・∀・)

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2017年06月20日数十年に一度だけ開花する植物

支笏洞爺国立公園 洞爺湖 増田 多美

こんにちは、洞爺湖自然保護官事務所の増田です。

もうすぐ七夕ですね。

北海道では、7月7日ではなく8月7日に七夕が行われるみたいです。

そんな七夕と言えば、笹!ですよね。

じつは笹に花が咲くこと知ってましたか?

壮瞥町と白老町とにまたがるお花の山として有名なオロフレ山で、笹の花が開花していました!

少し地味ですが、赤丸で囲ったのが笹の花です

この笹の花は数十年(60~120年)に一度の頻度でしか咲かず、

1世紀に1回咲くということからセンチュリーフラワーとも言われているそうです。

この笹の花が咲いているオロフレ山ですが、景色が素晴らしいんです。

山頂からは倶多楽湖、太平洋、洞爺湖、羊蹄山などを見渡すことができます。

高低差は300mほどなので初心者の人も無理なく登れますよ!

この山にはシラネアオイやイワヒゲ、チングルマ、ミヤマオダマキなどの高山植物が咲いています。

 

写真左側はシラネアオイ、右側はアカモノという花です。

せっかく綺麗に咲いている花たち、写真は撮っても植物は採らないで、見て楽しんでくださいね。

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2017年05月08日やさしい山

支笏洞爺国立公園 洞爺湖 増田 多美

はじめまして、4月からアクティブレンジャーになりました 増田 多美(ますだ たみ)と申します。

今後、羊蹄山・登別・洞爺湖地域について紹介していきたいと思います。

よろしくお願いします!

今回は、昭和新山についてご紹介します。

4月26日にジオパーク友の会主催の昭和新山登山学習会へ参加し、昭和新山に登ってきました。

(入山には、所有者の許可+専門家の同行が必要となります)

普段は登ることのできない昭和新山から撮ったきれいな写真を交えて登山の様子を書きたいと思います。

この登山会には20名ほど参加しており、火山マイスターの方の解説を聞きながら無理のないペースで登って行きました。

さて、ここで問題です!

上の写真は解説を聞いている写真なのですが、このとき真横で地面の温度を測っていました。

さあ、何度だったでしょう?

・・・正解は76.5度!!

高いところだと300度近くあるみたいです。

時には左側の写真のように湯気の中を通ったり、危ないから前後の人と5秒ほど間隔を空けなければいけない箇所もあり、ハラハラドキドキしっぱなしでした。

そんな中ふと周りを見てみるとキレイな景色に囲まれていました。

雲が多めだったので写真だと暗いですが、本当にキレイでした。

暑くも寒くもないちょうどいい気温で登りやすかったです。

山頂までは粘土質なので滑ります。高所恐怖症な私はヒーヒー言いながら登りました。

集合場所だった駐車場がすごく小さく見える!

勉強にもなり、楽しくもあり機会があればまた参加したいと思った登山会でした。

噴火する時には前兆地震で知らせてくれる、そんなやさしい山である昭和新山。

興味を持たれた方はぜひ一度訪れてみてください。


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2016年10月25日羊蹄山避難小屋:監視員下山

支笏洞爺国立公園 高橋祐子

みなさん、こんにちは。洞爺湖自然保護官事務所の高橋です。

10月に入り、急に冬の気配が色濃くなった洞爺湖周辺ですが、羊蹄山では10月8日に初冠雪とのことでした。

昨年より8日、平年より6日それぞれ遅い観測となったそうですが、羊蹄山の冬支度は着々と進んでいます。これからしばらくは雪が降り積もるのを待って、スノースポーツのシーズンとなりますが、みなさま、ルールとマナーを守ってどうぞ安全に楽しんでください。

さて、羊蹄山避難小屋は10月10日をもって監視員が下山しております。現在は無人となっており、毛布・シュラフなどのレンタルは行っておりません。正面の入り口は閉鎖になりますが、はしごで2Fのドアより出入りできます。小屋を利用する方は、利用者名簿に記入をお願い致します。また、利用にあたっては、羊蹄山避難小屋管理協議会が協力金をいただいておりますことをご承知おきいただけましたら幸いです。

近藤監視員撮影

(近藤監視員撮影)

避難小屋は、もしものときの、みなさんの安全を守るための大切な建物です。

ご利用の際は、大切に扱っていただきますよう、皆さまのご理解とご協力を宜しくお願い申し上げます。

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2016年09月13日洞爺湖地区 四十三山遊歩道閉鎖のお知らせ

支笏洞爺国立公園 洞爺湖 高橋祐子

みなさんこんにちは、洞爺湖自然保護官事務所の高橋です。

今年の北海道は台風の上陸が続き、いろいろな場所で大きな被害をもたらしました。

私たちの管轄地区では特に台風10号が猛威を振るい、建物が破損されたり、ライフラインが途絶えてしまったりと、いろいろなところで被害が出ていました。

有珠火山の一つ四十三山も今回被害が大きく、誠に残念ですが、今期は遊歩道を閉鎖することになりました。

四十三山は1910年の火山活動により隆起してできた場所です。

噴火による被災のため、一度その植生は破壊されましたが、

100年以上経った今、人の手を加えずとも植物たちは見事に再生し豊かな自然林へと成長していました。

今回、火口周遊コース周辺の樹木が特にたくさん倒され、

のどかだった遊歩道は、文字通り「嵐の後の静けさ」とともに自然の猛威や生き様が色濃く残る場所に変貌しました。

破壊されてしまったこの場所ですが、土が露出しているので小さな植物でも芽吹きやすく、

春には新たな命をさらにたくさん育んでくれることと思います。

嵐にはやられるし、噴火もあるので、きっと極相の森には到達できないのだろうけれど、

いろいろなことが起こるからこそ、混交林としてたくさんの種を育むことができるのかと思えば、

それも四十三山の性格(植生)の一つなのかと思います。

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2016年08月09日イベントを終えて...

支笏洞爺国立公園 高橋祐子

みなさま、こんにちは。

洞爺湖自然保護官事務所の高橋です。

先月末に執り行われた山の日の制定を記念した大イベントは、当日の雨予報にも関わらず曇りを保ち無事開催することができました。今回、洞爺湖事務所では午前と午後2つのイベントと1日通しの自然体験プログラムを担当いたしました。

午前のトークセッションでは、4人のゲストをお招きして

羊蹄山のことについて熱く語りつくしていただきました。

羊蹄山の監視員であり避難小屋の番人の近藤さんからは、

羊蹄山周辺の人の歴史や山小屋と避難小屋の役割について。

北海道の山々を舞台にツアーを行う山岳ガイドの古市さんからは、

羊蹄山の生い立ちやその個性的な植生について。

道庁職員で動物の調査をしていた経験のある吉田さんからは、

熊や山で出合った動物について。

アウトドアスタイルクリエータの四角さんからは、

自分の命を守ることにもつながる山における正装・山ウエアについて。

各分野におけるプロフェッショナルが集結し語ってくれた1時間はとても有意義なものになりました。

午後の南コブ山登山会は、パネリストの近藤さんと古市さんにガイドをお願いして、

2チームに分かれ登頂。こちらも個性あふれるツアーで大満足の3時間でした。

一日通し企画、洞爺湖ビジターセンター協力のもと行われた自然体験プログラム

『羊蹄山の葉っぱでリーフプリントのエコバッグを作ろう!』も大盛況でした。

これからシーズン最高潮を迎え、たくさんの人たちが羊蹄山の山頂をめざし素敵な時間を過ごしてくださることと思います。利用者の皆さんが、今年も怪我無く安全に山行を楽しんでいただけたら、山に親しんでいただけたら、うれしいです。

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