ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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支笏洞爺国立公園 洞爺湖

169件の記事があります。

2021年05月21日四十三山開通!

支笏洞爺国立公園 小松瑠菜

こんにちは! 洞爺湖アクティブ・レンジャーの小松 瑠菜です!

4月下旬に、洞爺湖地区パークボランティアのみなさんと一緒に、四十三山遊歩道の開通作業を実施いたしました!

開通作業では、毎年、

案内看板の清掃、倒木除去、枝払い、ゴミ拾い 等の作業を実施しています☆彡

道中、「国立公園の利用とマナー」の看板を設置していますが、経年劣化しており、

パークボランティアのみなさんが道具を持ち寄って、補強してくださいました。

毎年少なくとも年に2回、洞爺湖地区パークボランティアのみなさんと四十三山でゴミ拾いを実施していますが、

ペットボトルや缶などのごみは減りましたが、毎年必ず不法投棄と思われる大きな塩ビ管や、家庭ごみを発見します。

今年は、洞爺湖町役場さん、壮瞥町役場さんにもご協力いただき、大型ごみを回収していただきました。

そんな道中ですが、エゾリスを見つけることが出来ました・・・!

他にも、エゾシカの足跡、タヌキの溜めフンを発見したり、様々な鳥類のさえずりを耳にしたりします。

1910年の噴火から今年で111年を迎え、すっかり緑も回復し、野生動物もたくさんいる四十三山。

国立公園の利用ルールとマナーを守って、自然を楽しんでもらえると嬉しいです。

※新型コロナウイルス感染拡大防止 及び 緊急事態宣言により、

 2021年5月16日(日)~2021年5月31日(月)は、四十三山を閉鎖しております。

※緊急事態宣言により、閉鎖期間が延長する可能性がございます。

※開通後は、他の登山客とエゾシカ1頭分の間隔をあけて散策してください。

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2021年03月30日鳥たちを守る!!!

支笏洞爺国立公園 小松瑠菜

こんにちは! 洞爺湖アクティブ・レンジャーの小松 瑠菜です!

突然ですがこの写真、なんだかわかりますか?^^

これは 「バードセイバー」 と言います♪

Q.バードセイバーとは?

ガラス窓に映り込んだ空や林に飛び込もうとした鳥が、ガラスに衝突して、ケガをしたり、死んでしまったりする事を防ぐために、窓にタカやフクロウなどのシルエットを貼り付け、近づかないようにさせるためのものです。

実際に洞爺湖ビジターセンターの窓を見てみましょう♪

↑洞爺湖ビジターセンター1階

↑洞爺湖ビジターセンター2階

洞爺湖ビジターセンターには、この写真の外にも大きな窓がたくさんあります。

実際に外から窓を見てみると・・・

 この日は曇っており、反射しにくい天候ではありましたが、

それでも確かにガラスに反射した周辺の山や空が見えます。

 「ガラスに飛び込む鳥なんているの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、

もし、他の鳥に襲われている時だったら・・・いくら住み慣れている鳥たちでも焦って飛び回るあまり、ぶつかることがあるかもしれません。

この日もハクセキレイのつがいが洞爺湖ビジターセンター園地内を元気に飛び回っていました。

バードセイバーは、洞爺湖のみならず、大きな窓がある各国立公園等の施設にも設置されています。ちなみに、洞爺湖ビジターセンターでは、このバードセイバーが29つありますので、訪れた際に探してみてください♪

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2021年03月25日雪上の足跡シリーズ

支笏洞爺国立公園 小松瑠菜

こんにちは!洞爺湖アクティブ・レンジャーの小松 瑠菜です!

今回は洞爺湖ビジターセンター & 洞爺財田自然体験ハウスで見た、雪上の動物の足跡を紹介します☆

●洞爺財田自然体験ハウス

洞爺財田自然体験ハウスでスノーシューを借り、湖畔沿いまで散策した際に見つけた足跡を紹介します☆彡

1.シカ

洞爺財田自然体験ハウスから湖畔までの道でいくつも見つけることができました。

珍しく副蹄までしっかり残っている足跡もありました^^

2.キツネ

洞爺財田自然体験ハウスから湖にたどり着いたところで見つけました。

洞爺湖の北側から眺める夕日と、湖畔に沿って続く足跡が幻想的でした♪

3.タヌキ

洞爺財田自然体験ハウスの入り口に広がる雪原で見つけました。

肉球や爪まで、くっきりと足跡が残っていました。

4.ヒト(スノーシュー)

洞爺財田自然体験ハウスから湖畔に向かって誰かが歩いた後を見つけました☆

私は湖畔沿いを少し歩いたところで引き返しましたが、私よりも先に歩いた方は湖畔沿いを東側へ散策しに行ったようです。

洞爺財田自然体験ハウス周辺では、北海道を代表する哺乳類の足跡を多く見つけることができました☆彡

●洞爺湖ビジターセンター

 洞爺湖ビジターセンター園地内で見つけた足跡を紹介します☆彡

1.ウサギ

 朝、洞爺湖ビジターセンター正面入り口を出て左の散策路を歩いた先で見つけました。

新雪が降り積もったふかふかの雪の上に、まだ新しい足跡が残されていました。

2.ウサギ!

 外勤から戻ってきたお昼頃、洞爺湖ビジターセンター裏の塀で見つけました。

昼の間、少し雪が降っていたため、足跡が少し埋まっています。

3.ウサギ!!

 午後、洞爺湖ビジターセンターの太陽光パネルが雪に埋まっていないか確認しに行ったところ、

比較的新しい足跡を見つけることができました。

4.ウサギ!!!

 夕方、またまた洞爺湖ビジターセンター横の塀に足跡が...!

傾斜が急だったためか、少し体が雪にかすったような跡も見受けられます。

洞爺湖ビジターセンターに事務所があるため、毎日周辺を歩いているのですが、北海道に多く生息しているシカなどの足跡は見つからず、ウサギの足跡ばかりたくさん見つけることができました。

地元では「北海道で一番雪が少なくて暖かい?!」なんて言われている洞爺湖周辺エリアですが、今年は大雪が降りました。現在はすっかり雪も解け、フキノトウやフクジュソウ顔を出し始めるなど、春の訪れを感じる洞爺湖です。

また雪を楽しめるシーズンが訪れた際は、洞爺湖ビジターセンター園地内や洞爺財田自然体験ハウス周辺散策路でも動物の足跡がたくさん見られるはずですので、次の冬旅の候補にいかがでしょうか♪

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2021年03月24日洞爺湖生物多様性シンポジウムを開催しました!

支笏洞爺国立公園 小松瑠菜

こんにちは!洞爺湖アクティブ・レンジャーの小松 瑠菜です!

 先日、酪農学園大学環境共生学類と洞爺湖町の共催で

『洞爺湖生物多様性シンポジウム「いま、洞爺湖の生命と環境を考える」』 が開催されました!

大変興味深い内容だったのですがその前に...

●洞爺湖町と酪農学園大学が2009年7月に締結した地域総合交流協定に基づいて、これまで多くの学生が、地元 NPO、環境省洞爺湖管理官事務所、洞爺湖町等と連携して洞爺湖周辺の自然環境保全に関する調査研究を行なってきました。

このシンポジウムは、生物多様性保全や外来種問題に関する最近の研究によって得られた知見を地域の皆様に広く周知し、洞爺湖が抱える環境問題について考えることを目的としています。

 今回のシンポジウムは、会場にお越し頂く場合は定員人数を設け、事前申し込みとし、会場と大学をオンラインで中継し、新型コロナウイルス感染防止対策を徹底して開催されました。

 第1部 学生等による調査研究発表では、下記のテーマで発表していただきました。

・洞爺湖中島におけるエゾシカの食性変化

・自動撮影カメラでシカの密度を推定する-手法検討と捕獲の影響評価-

・シカの減少によって中島の下層植生は回復したのか

・シカによる下層植生採食が樹皮剥ぎされない樹種の成長と繁殖に及ぼす影響

・洞爺湖中島におけるエゾシカの高密度化に伴う生態系地下部への影響

・侵略的外来種ウチダザリガニの水銀蓄積特性

第2部 関連調査報告では、下記のテーマで発表していただきました。

  ・洞爺湖における特定外来生物ウチダザリガニ捕獲調査報告(洞爺湖生物多様性保全協議会)

  ・洞爺湖中島におけるエゾシカ生息数調査等の報告(酪農学園大学環境共生学類)

どれも非常に興味深い内容ばかりで、非常に勉強にもなりました。m(_ _)m

来年の発表も期待したいと思います^^

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2020年12月14日アクティブ・レンジャー写真展(オンライン)明日からスタート!☆

支笏洞爺国立公園 小松瑠菜

 こんにちは!洞爺湖アクティブ・レンジャーの小松 瑠菜です!

 いよいよ洞爺湖にも雪が降り積もりました♪ 一面真っ白な雪景色にワクワクします!^^

さて、今回は「AR写真展」についてお知らせします!

 12月7日(月)の渡邉ARの投稿で、

令和3年1月20日(水)に札幌駅前通地下歩行空間(チカホ)での開催を予定していた

「アクティブ・レンジャー写真展inチカホ」の中止と、

「北海道アクティブ・レンジャー写真展~北の自然の舞台裏~」オンライン写真展を

環境省北海道地方環境事務所ホームページ と インスタグラム で

開催することを皆様にお伝えいたしました。

オンライン写真展の期間は、

2020年12月15日(火)~2021年1月12日(火)までとなっており、

いよいよ明日からスタートとなります☆

北海道地方環境事務所HP

 URL: http://hokkaido.env.go.jp/post_92.html

インスタグラム

 URL:https://www.instagram.com/hokkaido_active/

 私、小松ARは インスタグラム を担当しておりますので、

みなさま、是非フォロー&いいね よろしくお願いいたします!^^b

 また、札幌第一合同庁舎でも道内12箇所を巡回した写真展の最終回として、

2021年1月13日(水)~1月20日(水)13時まで、

自然風景や野生生物の写真展示を予定しています☆

札幌第一合同庁舎に足を運ぶ際は、是非写真展をご覧ください^^

合庁写真展、オンライン写真展に関する情報は北海道地方環境事務所のホームページ

でもお知らせしておりますので、ご確認ください♪

ではみなさま、お楽しみに ☆ミ

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2020年12月01日小学生への環境教育授業を実施!

支笏洞爺国立公園 小松瑠菜

こんにちは!洞爺湖アクティブ・レンジャーの小松 瑠菜です!

 いよいよ雪の季節がやってきますね♪

今回は、先日実施した洞爺湖町の小学生への環境教育授業の様子を紹介いたします☆

【第1回目】 10月に実施


 第1回目の環境教育授業は、洞爺湖中島で実施いたしました。

「中島で生き延びるための戦術!!!」 をテーマにお話しました。

・・・とはいえ、私たち人間がいかに生き延びるか?! ではなく、

エゾシカによる食害が顕著に見られる中島で、

どのような植物たちが生き延びることが出来ているのか をお話しました。

 中島の歴史の話を簡単に交えながら散策し、

子ども達には、ワークシートを記入してもらいながら、

エゾシカによる中島の不思議な植生について学んでもらいました。

 他にも、秋の中島で見られる動物の食痕や果実などを探したり、

シカの痕跡を見つけたり、樹皮や果実に触れてみたりなど、様々な体験をしてもらいました^^

【第2回目】 11月に実施

 第2回目の環境教育授業は、小学校でスライドを用いて実施いたしました。

1.国立公園/2.外来生物/3.エゾシカ/4.ゴミ問題 をテーマにお話しました。

授業の前半、早速

「洞爺湖って国立公園なんだ!」

「国立公園ってなぁに?」

「北海道以外から連れてきたカブトムシも外来種なの?!」 という声が聞こえてきました^^

 メインテーマでもあった、「エゾシカ」に関する授業では、

関連する動物も交えながら、実際に 毛皮・頭骨・角などを

"見て"、"触って"学んでもらいました。

中でもシカ角の重さを感じられる「シカ角ヘルメット」や、

「シカ新生児体重標本(ぬいぐるみ)」が子ども達には人気でした^^

 最後に、ゴミ問題が引き起こす環境への影響をお話しました。

何気なく人間が捨てるゴミによって、自然に分解されず、そのまま残ってしまう事はもちろん、

野生動物への影響を、実際の例を紹介しながらお話しました。

 被害に遭った鳥類の写真を見た子ども達は、

「かわいそう・・・」 と、心を痛めながら、真剣な眼差しで話を聞いてくれました。

 これらのことが他人事ではなく、自分事として、

私の授業を受けた子ども達や、この投稿を見ている皆様方1人1人が、

自然のために出来ることを考えてくれたり、行動してくれたりしたら、

とっても嬉しいなぁ~と思っています・・・☆

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2020年10月29日延長決定!!! アクティブ・レンジャー写真展2020~北の自然の舞台裏~ in洞爺湖

支笏洞爺国立公園 小松瑠菜

こんにちは!洞爺湖アクティブ・レンジャーの小松 瑠菜です!

 紅葉が美しい季節になりましたね♪

観光などで洞爺湖にお越しの際には、是非洞爺湖ビジターセンター・火山科学館にお立ち寄りください!☆

ビジターセンター2階では、10月1日(木)から、

「アクティブ・レンジャー写真展2020~北の自然の舞台裏~」を開催しています!^^

展示している写真は、私たちアクティブ・レンジャー、希少種保護増殖等専門員12名が

国立公園や鳥獣保護区等で撮影した、風景と生きもののとっておきの写真たちを展示しています☆

こちらの写真展、予定では10月29日(木)までの開催予定でしたが、

大好評のため、延期が決定いたしました!

計12枚の写真達とともに、各アクティブ・レンジャーの自己紹介や業務内容を記載したポスターの展示のほか、

写真展を開催している期間限定で、業務紹介冊子もご用意しております♪

閲覧用のほか、ご興味を持っていただけた方にお持ち帰り可能な冊子もご用意しておりますので、

是非お手にとってご覧ください☆ミ

会場にお越しいただけた方には、簡単なアンケートにご記入していただくだけで、

洞爺湖会場限定の「しおり」をプレゼントしています^^

アンケートにご協力の上、洞爺湖の思い出の1つとしてお持ち帰りください☆

他にも、数量限定で各種パンフレットも充実して取りそろえています。

これであなたも国立公園マニアになれるかも・・・?☆ミ

では、続きは会場で!☆ミ

北海道の景色や動植物の写真をみて、次の旅先の候補にしていただけると幸いです^^

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2020年10月05日アクティブ・レンジャー写真展2020~北の自然の舞台裏~ in洞爺湖

支笏洞爺国立公園 小松瑠菜

こんにちは!洞爺湖アクティブ・レンジャーの小松 瑠菜です!

 葉っぱがキレイに色づく季節になりました♪

観光などで洞爺湖にお越しの際には、是非洞爺湖ビジターセンター・火山科学館にお立ち寄りください!☆

ビジターセンター2階では、10月1日(木)から、

「アクティブ・レンジャー写真展2020~北の自然の舞台裏~」を開催しています!^^

展示している写真は、私たちアクティブレンジャー・希少種保護増殖等専門員12名が

国立公園や鳥獣保護区等で撮影した、風景と生きもののとっておきの写真たちを展示しています☆

洞爺湖管理官事務所からは、

前任の増田ARが撮影した青く美しい洞爺湖の写真を展示しています☆

他にも、計12枚の写真達とともに、各ARの自己紹介や業務内容を記載したポスターの展示や、

お持ち帰り可能な業務紹介冊子、各種パンフレット等も充実してそろえております♪

 この機会にARの視点から見る国立公園の魅力に触れていただけると嬉しいです^^

会場にお越しいただけた方には、簡単なアンケートにご記入していただくだけで、

洞爺湖会場限定の「しおり」をプレゼントしています^^

是非、アンケート記入の上、お持ち帰りください☆

では、続きは会場で!☆ミ

北海道の景色や動植物の写真をみて、次の旅先の候補にしていただけると幸いです^^

洞爺湖ビジターセンター・火山科学館 では、10月29日(木)まで写真展を開催しています☆

みなさま、是非この機会にお立ち寄りください^^

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2020年09月27日アメリカオニアザミの生命力

支笏洞爺国立公園 小松瑠菜

こんにちは!洞爺湖アクティブ・レンジャーの小松 瑠菜です!

外来生物・アメリカオニアザミ をご存じでしょうか・・・?

 最近、住宅地でも見かけるようになったこちらの植物。

夏から秋にかけてピンクの花をつけ、葉や茎には鋭いトゲを持っています。

ご存じの方も多いと思いますが、そもそも外来生物とは、

「もともとその地域にいなかったが、人間の活動によって他の地域から入ってきた生物のこと」を指します。

中でもアメリカオニアザミは、生態系被害防止外来種リストに記載されており、

生態系に悪影響を及ぼす可能性があることから、利用に関わる個人や事業者等に対し、

適切な取扱いについて理解と協力をお願いしています。

 ※詳しくは環境省公式HPより生態系被害防止外来種リストをご覧ください。

 残念なことに、支笏洞爺国立公園でも、こちらの植物は生息しています。

洞爺湖管理官事務所では、毎年、洞爺湖地区パークボランティアさんとともに、

洞爺湖・中島でアメリカオニアザミの防除を行っています。

しかし、その帰り道、洞爺湖ビジターセンターの敷地内で突然足に痛みを感じ、

足下を見ると、なんとアメリカオニアザミを2株見つけてしまったのです・・・!

(少し触れただけでトゲがいくつも刺さり、とても痛いのです・・・)

1つ(個体A)は砂利の上に、もう1つ(個体B)は草地の上に生育しており、早速、根元から切断しました。

すると1ヶ月後・・・

あろうことか、バッチリ花をつけているではありませんか・・・!

「刈り取ったのに何故?」と思い、よーく観察してみると、以下の特徴に気づきました↓

【刈り取り後の茎の経過】

個体A、Bともに、刈り取り後の茎についていた蕾は、その後花をつけ、種もつけた。

【刈り取り後の母体(地中に根を張らせている茎)の経過】

個体A:葉を全て刈り取られた個体は、生育できなかった。 ※根は生きているかもしれない。

個体B:葉を残した個体は、また新たな茎を伸ばし、花を咲かせている。

※現在は全て回収し、処分しています。

つまり、根ごと引き抜くことがベストであることに変わりはないですが、

刈り取り作業のみ行う際は、下記の点に注意すべきではないかと推測しました。

1. できるだけ蕾をつける前に実施する。

2. 蕾をつけている時期に実施する場合は、刈り取った茎を持ち帰り、焼却処分する。

   ※その際、刈り取った個体から種を飛ばさないように注意する。

これだけの生命力を持つ外来種の完全な駆除は、非常に難しいことですが、

駆除対象の特徴や協力者の労力等を複合的に考慮し、

引き続きより良い防除方法を考案したいと考えさせられました。

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2020年09月14日ドングリ調査

支笏洞爺国立公園 小松瑠菜

こんにちは!洞爺湖アクティブ・レンジャーの小松 瑠菜です!

先日、洞爺湖地区パークボランティアさんと、昭和新山駐車場にて、ドングリの調査を実施しました!

今回の調査は、北海道庁さんからの依頼で実施いたしました^^

秋の堅実類(ドングリなど)や、漿果類(ベリーなど)の実りの豊凶と、

ヒグマ出没の頻度が関係している(?!)可能性があることから、

ヒグマの大量出没を予測するための基礎資料を得る事を目的としています☆

調査方法はいたって簡単☆

1つの森林から3本のミズナラの木を調査木とし、1本につき20本の枝をランダムに選び、

枝先にドングリがついているか、ついていないかを判断する、というもの。

今回は総勢11名ものパークボランティアさんが参加してくださいました^^

実際に双眼鏡で枝先を見てみると、

ドングリの実は基本的に上を向いて実っているため、木の下から見上げてもなかなか見えません・・・。

少し引いたアングルから見ると、どんぐりの実が見えやすいということや、

同じ林内でも、どんぐりの豊凶にバラつきがあるということ、日なたよりも日陰の枝の方が見えやすいということなど、

様々な発見がありました!

調査中パークボランティアさんから、

「ドングリがたくさん実っているミズナラの木の下には、たくさんドングリが落ちているけれど、

ドングリがあまり実っていないミズナラの木の下には、あまりドングリが落ちていないから、

見落としている訳ではなく、やっぱりこの調査木は実りが少ないんだと思う・・・!」

「高いところにある枝よりも、低いところにある枝の方が、たくさんドングリが実っているように見えるけれど・・・

それって、私たちから距離が近くて見えやすいからなんじゃ・・・?」

などなど、たくさんのお声が聞こえて、ただ調査するだけでなく、様々な情報から推測して、

複合的に考えることで、より知見が広がるなぁと勉強になりました^^

一足お先に調査を終えたパークボランティアさんが、付近でギンリョウソウやキノコを見つけてくださいました^^

私もずーっと見たいと思っていたギンリョウソウを初めて見ることが出来、とても嬉しかったです!

今年は比較的、例年よりもドングリの結実が少ないというお話を聞きしましたが、秋はまだまだこれから♪

紅葉やお月見など、旬の秋を楽しみましょう^^

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