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アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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支笏洞爺国立公園 支笏湖

120件の記事があります。

2008年10月23日体感!!パークレンジャー

支笏洞爺国立公園 支笏湖 西川 裕美子

今年は山よりも平地の紅葉のほうがキレイだったという印象が強いです。

みなさんこんにちは、支笏湖AR西川です。


支笏湖は紅葉も終わり、見た目も体感的にも寒々しい風景になってきました。
事務所前には立派なモミジの木が3本あるのですが、その真下に駐車しているマイカーは落ち葉に埋もれ、「雪掻き」ならぬ「落ち葉掻き」をして帰るという毎日でしたが、そろそろ葉も落ち切った感じです。

先週になりますが、10月18日(土)ここ支笏湖で『体感!!パークレンジャー』という子ども向けの環境教育イベントを行いました。
千歳市や札幌市などから親子での参加もあり、子ども11名・大人7名の総勢18名の方が参加してくださいました。
当日は薄曇り~小雨という下り坂のお天気でしたが、元気いっぱい支笏湖の魅力を探してくれました。

今回の体感!!パークレンジャーの目的は・・・

①自然保護官の仕事を体験しよう
 
・自然保護官の仕事は大きくわけて「保護」と「利用」の2つの観点がありますが、今回は「利用」のほうで、支笏湖を訪れた人に子どもたちならではの視点で魅力を伝えよう!


②五感を使って自然を体感しよう

・普段の生活で鈍ってしまった五感を研ぎ澄ませ、心と体で自然を感じよう!


まずは、アイスブレイクで気持ちをゆるやかにしていきます。
そしてグループに分かれます。
が、今回は保護者(大人)の参加が思った以上に多かったので、子どもグループ3つに加え、急遽大人グループ1つを発足。

あらかじめ用意しておいたワークシートにある8項目に該当するもの(事)を探してデジタルカメラで撮影する。
その写真に感じたことや伝えたいことを自分たちの言葉で表現し、それらをまとめて冊子にする。

という行程でした。




今回探した8項目は・・・

支笏湖の
・おもしろい形のもの
・音のするもの
・ワクワクドキドキ
・ガッカリしたこと(もの)
・森の主
・守りたいこと(もの)
・びっくり!!
・森の赤ちゃん

です。



活動中の子どもたち


ちょうど紅葉の時期でもあり支笏湖の周囲の山々の紅葉の美しさを写真に撮り、この景色をいつまでも「守りたい」というような思いや、そこに何十年と生きているであろう巨木を「森の主」として、自分たちと大きさを比較して撮影したり、散策路に落ちている空き瓶などのゴミが落ちている(捨てた人がいること)に「ガッカリ」したり、とても純粋に感じてくれたことにホッとしました。

中でも子どもらしくて面白い発想だな~っと思ったのは、樽前山の溶岩ドームを見てプリンみたいで「おもしろい形」と感じた4年生の女の子。自分で撮影した写真にカラメルソースのようにペンで色をつけ、コメント欄には「スプーンを持って登山しないでください」笑
食べられたら大変ですね!!

また、2年生の男の子は水中船に乗れたのが相当嬉しかったようで、船内で何枚も何枚もシャッターを切っていました。
その内の1枚、水面を写した写真に地上の紅葉が反射して写っており、その美しさに感動したようです。
「水がきれいな支笏湖なので水を写しただけなのに、紅葉まで映ってとってもきれいです。船に乗った時は水に映るものも見てください」
本当に純粋な気持ちで感じたままを表現していますね。



船上より水面を写す


大人グループも子どもたちに負けじと心のアンテナを張り巡らせ、童心に返って楽しんでくれていました。

世界にひとつだけの、とってもユニークな支笏湖ガイドブックが出来上がりました。
支笏湖ビジターセンターに展示していますので、来られた際はぜひ見てください。
今後は支笏湖に来られたみなさんにも写真絵本のページを増やしてほしいと思いますので、良い写真が撮れた方(何か発見があった方)はビジターセンターの職員に声を掛けてくださいね。


自分たちの作品を囲んで・・・
「どんな人が見てくれるのかな?」

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2008年09月29日滝巡り&自然探勝会

支笏洞爺国立公園 支笏湖 西川 裕美子

みなさんこんにちは、支笏湖AR西川です。

先週はグ~っと冷え込みが強くなり、大雪山系や羊蹄山など道内でも初冠雪を記録した山がたくさんありましたね。

そんな季節の変わり目の9月27日(土)千歳市との共催で支笏湖周辺の『滝巡り・自然探勝会』を行いました。
この行事は、支笏湖周辺の景勝地を巡りながら市民に自然を身近に感じてもらい、自然環境保全と適正な利用を促進することを目的に年2回行っています。
今回は過去最高となる千歳市民21名の参加者とともに、支笏湖パークボランティア3名の楽しい解説を聞きながら改めて支笏湖の魅力を感じた有意義な一日となりました。

前日の夜は支笏湖周辺でも厳しい冷え込みで、まだ紅葉も始まっていないのに思いがけず白いものを目にすることができました。




オコタンペ湖展望台から小漁岳を望む


そういえば、まだ雪虫も見ていませんね・・・




七条大滝へ向かう参加者


この七条大滝はガイドブックなどには載っておらず、口コミで広がっている隠れたスポットです。今回参加された方も「一人じゃ来られない場所ですね~」「こんなステキな滝があるなんて!」と皆さん喜んでおられました。


移動中のバス車内ではパークボランティアさんによる地名に関する話、火山や鉱山の話、湖の話など千歳市の歴史について楽しく解説していただきました。
長年千歳市に住んでらっしゃる方でも知らないような話が出てきたり、見たことのない昔の支笏湖を想像してみたり、狭い車内でも退屈しない楽しい時間でした。

こうして、いま目にしているものだけでなく、昔のことを聞いたり知ることによって、さらにいま残されている自然へのありがたさが心の底から湧いてくるように思います。


今回滝巡りに参加された方はどのように感じられたでしょうか・・・

深まりゆく秋とともに、皆さんの心の中にも支笏湖や豊かな自然に対する思いがいっそう深まっていくと嬉しいですね。

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2008年08月14日エコギャラリー 【AR活動展】

支笏洞爺国立公園 支笏湖 西川 裕美子

みなさんこんにちは。
あっ!という間に8月も半ばを過ぎ、北海道の学校は来週から2学期(後期)が始まります。
駆け足で過ぎていく北海道の短い夏に、「今年も海には行けずに終わるのか・・・」と少し焦り気味の支笏湖AR西川です。

今月は自然公園クリーンデーの清掃活動や特定外来生物オオハンゴンソウの抜き取り、パークボランティアによる自然観察会などの行事のほかに、ウチダザリガニの駆除や登山道巡視など毎日アクティブに働いており、なかなかブログも更新できずにいました。(ちょっと言い訳・・・)

そんななか、12日から始まった洞爺湖ビジターセンターに隣接してあるエコギャラリーでの『アクティブレンジャー活動展』に行ってきました。
現在北海道には15人のAR(自然保護官補佐)が活躍しています。今回はそのうち札幌管内で活躍するAR8人の展示パネルによる活動紹介が行われています。
まだ一般の方にはその存在を広く知られていないARの日頃の活動内容や、ARから見たそれぞれの国立公園のおすすめスポット(お気に入りの場所)、現在抱えている問題などを紹介しています。




8人8様の楽しい内容となっています。

エコギャラリー内は夏休みということもあって、家族連れの姿が多かったです。

・北海道ではおなじみの『牛さん』のうんちの持つすごさや・・・
・昔の人の生活には今よりすごい『エコ』が当たり前のように取り入れられていたことや・・・
・家族みんなでどれだけCO2(二酸化炭素)排出を減らせるかをチェックシートで計算して数字を出したり・・・

エコだけではなく、行きたくてもなかなか行けない日本の国立公園の紹介などもあり、大人も子どもも楽しく学べます。



上川自然保護官事務所の青柳レンジャーによるクイズ大会の様子。
大人も子どもも真剣です!!



エコギャラリーで学んだことや感じたことを生かして、自分にできる『エコ』を書いて意思表明!



夏休みの思い出作りに海水浴やキャンプ、遊園地に花火大会などもいいですが、

『親子で環境について考える夏休み』

粋な感じですよね。

エコギャラリーは8月31日までやっていますので、ぜひみなさんも足を運んでください!



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2008年07月08日大量殺人(殺蛾?)事件

支笏洞爺国立公園 支笏湖 西川 裕美子

みなさんこんにちは!
最近、車を運転していると数少ない信号のほとんどが赤信号で止められる支笏湖AR西川です。
きっと人生には立ち止まって考える時間も必要ということなのでしょうね・・・笑

先日、セイヨウオオマルハナバチの監視活動のため支笏湖公園線にある発電所へ行ってきました。


カナディアンロッキー(行ったことはありませんが笑)を思わせる豪快な眺めです
春は桜・秋は紅葉の名所(穴場)として千歳市民には有名な場所です

近隣の千歳市・恵庭市・苫小牧市では毎年たくさん捕獲されており、昨年は第3発電所(国立公園外)で1頭捕獲しているので、国立公園内に侵入していないかビクビクしながらの監視活動でしたが今回は1頭も発見ならず。ホッと一安心です。


と思ったのもつかの間。

駐車場に戻ろうと歩いていると、足下に白い羽根のようなものが・・・




よく見れば周りにわんさか落ちています。

不思議な現象を帰って調べると、この羽根の正体は『オオミズアオ』という蛾の仲間で、ちょうどこの時期に大量発生し街灯の明かりに集まってきたところをフクロウの仲間(アオバズクかな?)に食べられてしまったようです。
胴体だけ食べられて羽根はヒラヒラと・・・
羽化したての柔らかい体はさぞかし美味しかったのでしょう。

オオミズアオを食したフクロウの糞が土の栄養となって森の木々が育ち、その森の恵みによって小さな虫や植物が育ち、それを鳥やリス・キツネなどの動物が食べ・・・こうしてなかなか人の目には見えない【命のリレー】が行われているのですね。


文章で書くとステキな場面に出会えたようですが、人っ子一人いない場所での目撃はちょっと鳥肌の立つ殺人(殺蛾)現場でした・・・


このゲートの先が現場です・・・





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2008年07月04日J8ジュニアエイトサミット開会式

支笏洞爺国立公園 支笏湖 西川 裕美子

みなさんこんにちは、支笏湖AR西川です。

いよいよ来週から洞爺湖サミット(G8)が始まります。
洞爺湖ARの日記にもありますが、ここ支笏湖周辺や千歳市内、札幌市内でもものすごい数の警察車両や警察官が全国から集結し厳戒態勢を強いています。
私も千歳市内で富山県警・群馬県警の検問を受けました。
新千歳空港では神奈川県警の検問でした。
こんな西部警察のような光景も慣れましたが、さすがにこの北の大地で沖縄ナンバーのパトカーを見たときは驚きました・・・(笑)

そんななか、7月2日(水)一足早く千歳市・支笏湖を舞台にJ8(ジュニアエイトサミット)が始まりました。。

【J8とは・・・?】
G8各国に加え、バルバドス・コートジボアール・イラク・キルギス・モンゴル・ネパール・南アフリカの各国からそれぞれの国・地域を代表する若者(主に高校生)39名が参加し、気候変動・貧困と開発の問題・国際保健(子ども達の命やHIV/エイズに関連する問題)を議題とし、J8としての宣言にまとめ、G8各国首脳ならびに国際社会へ発信する会議(今回で4回目)のことで今回は7月2日~9日の間行われます。

開会式は晴天のもと、支笏湖園地で行われました。
主催関係者はじめ国内外のメディアなど大勢の人々が集まり、支笏湖小学校全校児童(12名)による「歓迎のことば」や、和太鼓の演奏などで華やかに始まりました。

外務省副大臣、ユニセフ東アジア太平洋地域事務所長、山口千歳市長、高橋北海道知事から挨拶のあと、元サッカー日本代表の 中田 英寿氏 が登場。
自身のホームページ上で展開する環境保護の取り組み(地球のために何かできることひとつ)
【TAKE ACTION!2008「+1 TANZAKU」】
の一環として全世界から集めたメッセージが書かれたれた大きなフラッグを手渡し、参加者にエールを送りました。



元サッカー日本代表 中田英寿氏とJ8参加者

影響力のある有名人・スポーツ選手などがこういう活動をしてくれると、一般の人への普及に繋がると思います。特に、日本代表として世界中を飛び回っていた中田氏などは、様々な国や地域の様々な人と出会って、様々な問題を目にしていることでしょう。現役を引退しても自分の使命を感じて行動する(行動できる)というのはとっても素敵で意義深い事だと思います。

また、今回のサミット&ジュニア8サミットが支笏洞爺国立公園で行われるということも、気候変動などの問題を話し合うには最高の舞台ではないでしょうか。

柳谷自然保護官によるプレゼンテーションの様子


午後からのフィールドトリップでは支笏湖地区パークボランティア・自然公園財団職員と千歳市ボランティア通訳の方々の協力によって、支笏湖園地内を散策しました。
北海道とは思えないくらいの暑さでしたが、みなそれぞれに支笏湖の自然や歴史に触れ、良い思い出を持って帰ることができたと思います。



フィールドトリップではJ8参加者がゆったりと支笏湖の自然に触れる唯一の機会でした


J8参加者の一人は「日本に歴史的建造物や大きなビルがあることは知っていたが、こんなにきれいな景色が見られるとは思っていなかった」と話してくれました。

この素晴らしい自然環境を後世に残していくために、今私たちがしなければいけないことを真剣に考え、行動していかなければ!と改めて心に誓った一日でした。














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2008年06月17日定山渓

支笏洞爺国立公園 支笏湖 西川 裕美子

みなさんこんにちは、支笏湖AR西川です。
今日は、定山渓地区の巡視に行ってきました。

ここ支笏湖自然保護官事務所では支笏湖周辺と定山渓の2地区を飛び地で管理しています。

まずは、国立公園の入り口に立っている『支笏洞爺国立公園』の看板が、生い茂ったイタドリによって見えなくなっていたので、カマで刈っていきました。
一人で手作業なので、結構大変でしたが軽く汗もかいて良い運動になりました。車で走ってきてもよく見えるようになり、きっと初めて来られた方も

「あっ、この辺は国立公園なんだ!!」

と気づいてくれることでしょう。
北海道の中心都市、札幌からわずか1時間ほどで来られる定山渓。
ここにこんな素晴らしい自然環境があるなんて、大阪出身の私にとっては羨ましい限りです。
しかも、定山渓も札幌市だと知ったときは「さすが北海道!」と思ったのはきっと私だけではないはずです・・・笑

手軽に楽しめる自然があり、
心と体を癒せる温泉もある。
中山峠を越えれば羊蹄山のそびえるニセコや、サミットで話題になっている洞爺湖などへも行けます。
改めてこのような恵まれた定山渓地域の自然をいつまでも守っていきたいと思いました。



草刈りをしてスッキリしました。



~時雨橋より~紅葉の時期には車が列をなしているスポットです



その後は定山渓地域にある登山口の看板などを確認しながら、中山峠に向かいました。
ここ中山峠の道の駅では、支笏湖をアピールするためにパンフレットを置いてもらっており、前回からの減り具合を見てきました。
トイレの入り口には洞爺湖ビジターセンターに隣接してできた『エコギャラリー』の大きなポスターも掲示していただいていますので、観光や仕事などで道の駅に寄られた際はぜひ見つけてみてください。


写真左奥(入口から入ると正面です)にあるエコギャラリーポスターと手前に並ぶ様々なパンフレットたち

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2008年06月04日巡視報告 ~空沼岳~

支笏洞爺国立公園 支笏湖 西川 裕美子

みなさんこんにちは、支笏湖アクティブレンジャー西川です。

5月31日(土)空沼岳に巡視に行ってきましたのでその報告です。

空沼岳は札幌市南区に位置し、スノーボードのオリンピック選手を多数輩出してきた真駒内スキー場(昨年度より閉鎖中)前を通り、採石場を突っ切って林道をしばらく行くと登山口があります。

土曜日でしたが、朝から肌寒く曇り空でしたので人は少ないだろう・・・と思っていましたが、午前7時に登山口に到着した時点ですでに5~6台の車が停まっていました。

ここの登山道は沼や湿地が点在しており、いつ来てもぬかるんでいます。途中出会った5人組の中にはスニーカーにジャージ上下、雨具無しで登っている方がおり、下山する頃には靴はグショグショで体は芯まで冷え切っていたようです。これでは登山が嫌いになってしまいますね・・・
低山の日帰りでも装備はしっかりしたほうが、より一層楽しめるでしょう。


登山口から1時間半ほどで万計沼に到着しましたが、写真を撮り立ち止まっていると一気に寒くなり温度計を見ると気温は4℃しかなく、思わず万計山荘に避難しました(笑)



立派な風格の万計山荘

この山荘は老朽化が進み2001年に改修工事が行われましたが、現在は歴史を感じる風合いを残したままの安全な建物になっています。

まだ半分ほどの道のりが残っているので、足早に進みますがどんどん視界が悪くなり、気がつけばすっかり霧の中でした。


何も見えない真簾沼に着いた時には気温は2℃まで下がっていました。
「この分じゃ、山頂に着いても支笏湖は見えないなぁ・・・」
気温とともにテンションも下がります。

途中、先に登っていた方と数名すれ違いましたが、みな一様に「寒くて山頂に居られなかった・・・」と。

これ以上まだ寒くなるのか?と半信半疑ながらもニット帽にダウンベストにウィンドブレイカーと完璧な防寒をし、少々残っていた雪渓を慎重に越え、札幌岳との分岐に差し掛かると、なんとそこには・・・・

冬景色~!!




霧氷というやつですね。一面真っ白です。

ではアップでどうぞ!!




ということは、朝方は氷点下まで冷え込んだということですね。
なんということでしょう!!
明日から6月だというのに。
さすが北海道です。
一気にテンションがハイ↑になり写真を撮りまくるも、あまりの寒さと強風で落ちてくる氷の痛さに耐えきれず、山頂滞在時間わずが2分ほど(これでも頑張ったほうだと思います)で下山しました。

これから夏山登山シーズンに入りますが、山の上は別世界です。家を出るとき曇っていても山頂は晴れていて、最高の眺望が・・・
なんてこともありますが逆に家を出るとき晴れていても山の上では大荒れ・・・なんて山の天気は予想できないことが多いです。
山の上で困ってもどうすることもできない時もあります。
最低限、食料(余分に)・水分(夏場は特に多めに)・雨具(防寒具にもなります)・地図・コンパス・救急セットなどは持参したほうが良いでしょう。
そして、単独でもグループでも必ず登山届けを提出し、家族や友人に行き先・下山予定などを伝えておくようにしましょう。

【今回見られた主な花】
 ・ツバメオモト
 ・ミズバショウ
 ・エゾノリュウキンカ
 ・シラネアオイ
 ・コヨウラクツツジ
 ・マイヅルソウ
 ・ミヤマスミレ
         など




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2008年05月26日支笏湖地区パークボランティア 春期研修会

支笏洞爺国立公園 支笏湖 西川 裕美子

事務所から見える恵庭岳は日に日に緑が色濃くなっており、季節の移り変わりの早さを実感しています。
みなさんこんにちは、支笏湖AR西川です。

今日は、日頃から支笏湖の自然を守るために活動している『パークボランティア』の方々の研修の報告をさせていただきます。

先日5月25日(日)支笏湖ビジターセンター内ボランティアルームにおいて、春期研修会を行いました。
今回の参加は11名。
今年の研修内容は、ビジターセンターの案内方法について再確認しよう、というものでした。
支笏湖のビジターセンターは平成15年にリニューアルオープンし、その後2年ほどはパークボランティアの方が当番制で解説補助を行っていましたが、現在はビジターセンターに専門の解説員が2名常駐しているため、補助解説は行っていませんでした。
ところが、今年夏に行われるJ8(ジュニア8サミット)に向けて支笏湖を訪れる観光客が増大するのでは・・・ということで、少しでも支笏湖を訪れる方の役に立ちたいとの熱い思いを抱くパークボランティアの方が再度、館内の案内方法について学び合いました。
前半は机上で日本の国立公園や支笏湖の歴史、支笏湖の自然や温泉などについての勉強です。
さすが、長年支笏湖に通っている方々です。
支笏湖はその昔、御陵林だったことから開発されずに現在のような豊かな自然が残っていること。
今は全くその面影もありませんが、美笛の千歳鉱山には映画館などを備えた現在の支笏湖温泉よりも大きな集落があったこと。
また、支笏湖の水は電気を作り出しており、そのエネルギーは最大で一般家庭17000戸分(千歳市の半分)にもなること。
など興味深い話がドンドン出てきました。

その後、実際に館内を回りながら、常設されている設備について解説方法などを確認しました。
展示物には分かり易いように解説がついていたり、DVDによる説明などもありますが、実際に支笏湖の移り変わりを見てきたパークボランティアの方による解説が加われば、より一層奥の深い支笏湖が見えてくるのではないでしょうか・・・

現在、支笏湖地区では47名の方がパークボランティアに登録されています。
目印は「PARK VOLUNTEER」と書かれた緑の帽子とワッペン、館内にいるときは腕章も付けています。
週末のみならず平日も支笏湖へ通っておられますので、見かけた方はお気軽に声を掛けてみてください。きっとおもしろい話が聞けますよ!



午後からは支笏湖消防署による『救命講習』を受講しました。
これからの時期たくさんの観光客が来られる支笏湖。また野外活動も増えますので救命処置に加え、蜂に対する対処法なども教わり、大変有意義な一日を過ごしました。



パークボランティアの方々には、これからもますます活躍されることと思います。どうぞよろしくお願いします!!






机上での学習の様子



実際に館内を回りながら・・・



救命講習の様子

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2008年04月14日湖水開き in 支笏湖

支笏洞爺国立公園 支笏湖 西川 裕美子

みなさんこんにちは、支笏湖アクティブレンジャー西川です。
5ヶ月間の冬眠から目覚め、また支笏湖の地に戻ってきました。

今年は、支笏湖初の女性自然保護官となる柳谷レンジャーと共に、支笏湖の豊かな自然を守りつつ、ここを訪れる方々に「また来たい!」と思ってもらえるような魅力ある公園を目指して活動したいと思います。
どうぞよろしくお願いします。



さて、今年の支笏湖周辺は(北海道全体的にでしょうか)雪解けが早く、事務所から見える恵庭岳は日に日に黒くなっています・・・・

そんななか、昨日13日(日)は『支笏湖湖水開き』が行われました。
地域の方や観光に携わる方などが参加し今年度の無事故を祈願しました。
支笏湖小学校の児童による『鍵の投入』やヒメマス(チップ)の稚魚放流なども行われ、さわやかな春風とともに観光シーズンの幕開けとなりました。

今年の夏には洞爺湖サミットに連動して、ジュニア8サミット(J8)が千歳市・支笏湖を舞台に開催されます。
支笏湖の魅力はもちろん、後世へこの素晴らしい自然を残すためにも、自然保護・環境保護の大切さを世界へ向けてここ支笏湖から発信していきたいです。



風不死岳をバックに支笏湖に浮かぶ遊覧船

湖へ鍵を投げ込む支笏湖小児童

ヒメマス(チップ)稚魚放流の様子

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2007年10月29日【特定外来生物】 ウチダザリガニ ~支笏湖編~

支笏洞爺国立公園 支笏湖 西川 裕美子

こんにちは、支笏湖アクティブレンジャー西川です。

今日は、今年度のウチダザリガニ駆除作業が終了しましたのでその報告です。

環境省で【特定外来生物】に指定されている動植物は何種類かありますが、ここ支笏湖では数年前に見つかった『ウチダザリガニ』というのがいます。
ウチダ・・・と聞けば何となく日本ぽく感じるのですが、出身は北米です。

自分の足で海を越えて遙々日本へやってきたわけではなく、もともとは食用として人の手によって日本へ運ばれてきたものです。
なので、ウチダザリガニ本人には何も罪はないのですが、もともと日本(北海道)に住んでいたニホンザリガニという、とっても小柄でカワイイザリガニの生息地を奪ったり、時にはニホンザリガニを食べてしまったりする凶暴な一面があったり、場所によっては貴重な水草を食べ尽くして全滅させてしまったり、ウチダザリガニの体には『ザリガニペスト』という水カビの菌を保持しています。この菌に対して免疫力がないと思われるニホンザリガニは同じ水域に生息していると死んでしまうかもしれない、という危険もあります。

またウチダザリガニは繁殖力も強く、ニホンザリガニの数十倍ともいわれています。強くて繁殖力もあればあっという間に生息数も生息地域も拡大していくでしょう。


と随分前置きが長くなりましたが、昨年から始めた駆除作業。
カニカゴ漁で使う罠にエサを入れて湖底に沈めます。
2~3日おきにカゴを揚げ、ウチダザリガニが掛かっていたら計測してデータをとります。またエサを入れて沈める。これをひたすら繰り返すのです。
支笏湖の場合は冬は湖面が荒れることが多いので夏場の作業となります。

平成18年度は【314匹】の捕獲(8月下旬~10月下旬)

そして

平成19年度は【1164匹】の捕獲でした。(7月下旬~10月下旬)


昨年度は手探り状態での駆除作業でしたが、本年度は大体の生息地の特定もできており要領よく捕獲することができたり、昨年より駆除期間が長かった、など様々な要因はあるでしょうが、単純にこの数字にはビックリしています。
まだ生息地域が大きく拡大されていないのが救いですが、はたしてこの支笏湖にはどれくらいの数のウチダザリガニが潜んでいるのでしょうか・・・・?

考えただけでも恐ろしくなります。

そこで、皆さんにお願いです。
生き物を飼うときには、もともとはどこで生まれどこに住んでいたのか、もし飼えなくなってしまったらどうすればいいのか、しっかり調べてみてください。
 

「自然に帰してあげれば・・・・」


この安易な考えが後々大変なことになってしまうことも忘れないでくださいね。






罠を仕掛けているところ(8月)

今期最大の165gを記録したウチダザリガニ【ビッグマン】
このハサミで挟まれたら・・・(怖っ)

とってもかわいいニホンザリガニです。
これじゃあウチダに食べられてもおかしくないですよね・・・

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