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アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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苫小牧

66件の記事があります。

2012年01月16日遅ればせながら新年のご挨拶です。

苫小牧 平 尚恵

Happy new year ! Best wishes from lake Utonai :D


明けましておめでとうございます。
今年もウトナイ湖を、どうぞ宜しくお願い致します。

さて、ウトナイ湖は鳥獣保護区ということで、こんなウトナイ湖の住人からの新年のご挨拶はいかがでしょうか。


実際にはハガキ?より少し大きいくらいです 2012年1月11日撮影




みなさん誰だかお分かりですか?



ヨチヨチ歩き? 2012年1月11日撮影

こんな風に少し引きずって歩きます。

雪原に残る生き物達の足跡は、真っ白いキャンパスにダイナミックに描かれていて、どれも著名な芸術家の作品に負けない優美なものばかりです。
足跡写真は一回はまるとかなりのめり込める趣味になりそうですよ。



正解はこのひと

雪の白さを反射して、眩しいくらいにきれいですね 2012年1月11日撮影


そう、ハクチョウです。(オオハクチョウ)




きっとこの二羽はつがいでしょうね。



晴天の中、なんともすがすがしい表情でくつろいでいました。
2012年もウトナイ湖に訪れる多くの鳥達のために、自然環境豊かなウトナイ湖を残して行きたいなと感じた1日でした。

現在ウトナイ湖では、道の駅の湖岸にはオオハクチョウやオナガガモ。
少し辛抱強く対岸を観察しているとオオワシやオジロワシといったダイナミックな猛禽類を見ることが出来ます。
街の中心部近くでワシ類が見られるなんてこれもまた、ウトナイ湖の魅力の1つですね。

センターには大型の望遠鏡もありますので、オオワシが見られるまで粘ってみてはいかがでしょか。

それでは、本年もどうぞ宜しくお願い致します。



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2011年10月14日はるばると

苫小牧 平 尚恵

ウトナイ湖に渡り鳥がやってくる季節になりました。

先月の9/17に”ヒシクイ”を初確認
それに続けと、”マガン”が9/23、”コハクチョウ”が10/1に
続々とやって来ました。

現在、ウトナイ湖では、それぞれ合わせて約5000羽が長旅の疲れを癒しています。


では、写真をいくつか~

こちらは「コハクチョウと大きなウンチ」です。ウンチは白鳥の左右横、と上の黒い太い物です。

10/4撮影
コハクチョウといえどもかなり大きめの糞をします。まるで大型犬の糞みたいですね。


続いては「コハクチョウの昼寝」です。

10/4撮影
立入規制のロープのすぐ目の前で寝ていました。人間が近くにいてもおかまいなしです。



最後に「ヒシクイ第一陣」です。

10/4撮影
ズームでみるとマガンも混ざっていますかねぇ?

これからがぜん賑やかになり、鳥たちの合唱が響き渡るようになってきます。是非、皆さんもウトナイ湖に足を運んでみて下さいね。

ウトナイ湖へお越しの際には、ウトナイ湖野生鳥獣保護センター(道の駅隣)へお寄り下さい。
センターで最新情報を入手されると、よりウトナイ湖の自然と野鳥観察を満喫して頂けると思います。



※鳥の観察では、人と鳥の気持ちの良い距離を保ちましょう。




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2011年08月09日ハヤブサのリリースから思うこと

苫小牧 平 尚恵

8月8日にハヤブサのリリース(自然界に返すこと)がウトナイ湖野生鳥獣保護センターにて行われました。






最終チェックを受けるハヤブサ




この個体は、2009年3月30日函館市内で保護されました。
保護当時は、脱水症状があり腕の骨(尺骨)が骨折していましたが手術をして、2年半のリハビリの末に今回のリリースに至りました。


※ハヤブサは、"国内希少野生動植物種に指定されレッドリスト絶滅危惧Ⅱ類"に位置しています。
簡単に言うと、絶滅の危機が増大している動物ということです。

例えば、北海道を代表する大型のフクロウ「シマフクロウ」は、国内希少野生動植物種に指定されており、レッドリスト絶滅危惧ⅠA類に位置しています。
この絶滅危惧ⅠA類とは、近い将来に絶滅の危機が極めて高いという意味です。
もっと簡単に言うと、シマフクロウは北海道に約130羽~150羽しかいません。 これは、人間の人口を考えると容易にどれだけ少ないのか感じられると思います。
詳しいレッドリストの対象種については環境省ホームページを参照ください。http://www.biodic.go.jp/rdb/rdb_f.html

今回リリースしたハヤブサは、無事に草むら奥の木の方へ飛んで行きましたが、1年半も保護されていたので長い時間飛べる体力や、生きた餌を捕ることができるかどうか心配なところです。




元気に飛んで行きました。




しかし、本来は野生動物は人間に触られたくもなければ、ましてや狭い部屋で飼われるなんてもってのほかです。 本人達に聞いたわけではありませんが、自分が野生動物なら、自然界で自由に生きていたいです。


なので、この放鳥個体も再保護されることなく、自力で生きて行き、自由を勝ち取ることを願っています。


野生動植物や飼育動物の保護や管理については常に賛否両論がありますが、「もしも、自分が野生動物や植物、飼育動物だったら」と考えると簡単に答えが見つかるんじゃないかな?? と、思っています。 
そこには、難しい学問的な研究や、道徳的思想、はたまた難しい法律などじゃなく、「相手の気持ちになって考える」その事が一番最初にくる一番大切なことなんじゃないかなー。


人間生活においても同じことですよね。

簡単な事を簡単にできる人間がいっぱい増えたら地球はきっと、もっといい所になると思うんですよね。

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2011年07月12日傷病鳥獣の救護講座に参加しました

苫小牧 平 尚恵

先週の土曜日にウトナイ湖野生鳥獣保護センターにて開催された 
 ”平成23年度 第1回傷病鳥獣救護ボランティア入門 技術講座” に参加してきました。


この講座は、野生鳥獣が人為的な要因で保護された。または、保護を必要とす
る傷病鳥獣について、一般救護と重油汚染救護に内容をわけて行われます。
次回の講座は ”平成23年度 第2回 傷病鳥獣救護ボランティア養成講座”と題して、1月21日(土)を予定しています。


今回の講座では、重油汚染にあってしまった海鳥の体から、油を洗い落とす方法を教わりました。

午前中は座学にて、専門家の方から
・海鳥とは?
・センターの役割について
・油の洗浄方法につて

といった流れで学びました。 かなり専門的な内容も含んでいて
一緒に講義を受けていた小学生達も真剣に聞き入っていました。




午後からは実際に鳥の死体(保護されたが残念ながら助からなかった個体、すでに死んでしまっていた個体)を使って、保護個体と治療者の安全確保のための保定方法(個体の動きを制限すること)を学び、その後 
洗浄→すすぎ→乾燥までを行いました。

海鳥の羽は、他の陸の鳥に比べると、ダウン(羽軸がないフワフワした羽)
が密に生えています。
このことから、空気の層がしっかりできて、”水に浮ける、保温、撥水”の効果がとても高いのです。

なので、洗浄するときに逆立てるように洗ったり、擦りつけると空気の層が作れなくなり水に浮くことが出来なくなったり、水が肌に直接触れて体温が下がってしまいます。

そのため、参加者の皆さんも真剣な表情で実技に取り組んでいました。





最後に、質疑応答の時間があり、参加者の皆さんも積極的に質問していました。



いつ何時、自分の身近に助けを必要とする生き物達がいるかもしれません。
そんなとき、今回のような救護の知識や技術を存分に発揮できるように勤めていきたいと感じました。

また、今回の参加者の皆さんが救護の最前線となって活躍されることを願っています。


さて、もう少し野生鳥獣の救護についてお話させてください。

救護が必要な生き物とそうでない生き物がいます。

人の手が必要な生き物:人為的要因でケガをした(人工物への衝突など)
       油汚染や科学薬品汚染にあった固体

人の手が必要ない生き物:巣立ち直後でうまく飛べない
            野生動物同士の争いでケガをした固体
        
なぜ、救護を必要としないのか??
それは、野生下(人間が関わらない世界や生活の中で起きることは、自然なことなので、人間か関わるべきではない。自然界の自然な出来事に人間はお邪魔してはならないのです。

でも、数の少ない生き物は人間が助けなきゃならないんじゃないの??
それは、なぜ数が減ってしまったのかを考えると見えてきます。

人間が森の木を切り、川や海を汚し、空に有毒ガスをまき散らす。
毛皮や食料として捕まえて殺してしまう。
こうしたことで、住む場所や命そのものを失い数が減ってしまった生き物が
地球上にはたくさんいます。
そういう生き物に対しては、人間が責任をもって手を貸し、助けてあげなければならないのではないかなぁと、私は思います。

皆さんはどう思いますか??




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2011年06月06日ウトナイ湖 湖畔道が一部開通!!

苫小牧 平 尚恵

新聞などでご覧になった方も居るかと思いますが、先週の3日金曜に今までウトナイ湖 湖畔と道の駅の間に設置されていたフェンスが一部分取り外されました!!




(立入禁止の頃)




(フェンスカット)



と言うのも、先月に行ったカモ類とハクチョウ類の糞の調査結果が、鳥インフルエンザ陰性で、警戒レベルも2から1へと下がったからです。(^0^)


これで、道の駅やウトナイ湖野生鳥獣保護センターにいらした方も、より近くでハクチョウなどの水鳥を観察出来るようになりました。







しかーし!!! 私はとても心配しています(><)

何がそんなに心配かというと・・・


水鳥と人の距離が近くなったことで、どうしても鳥にエサをあげてしまう人がいるからです。

基本的に野生動物には、食べ物を与えてはいけません!!

なぜか???


その1:
 野生動物にエサをあげると、彼らは「人間からエサを貰ったほうが自分でエサを採るより楽じゃーん。もう自分でエサ探すのやーめた。」と言う感じに、自分でエサを探して食べるという、野生の中で生きるために最も必要な能力を失ってしまうのです。


その2:
 人と野生動物の距離が近くなりすぎてしまうから。
 この問題は、日光のニホンザルの問題が有名ですね。観光客から、食べ物を奪い取り時には人を傷つけてしまうこともあります。
 これは人が、野生動物を私達の身近なペットと混同してしまい、安易に野生動物に食べ物を与てしまい、ほんうの野生の怖さを引き出してしまったことによるものです。野生動物は、ペットとは違うのです。

  
その3:
 これは特にウトナイ湖での話ですが、以前に人が与えた食パンを喉に詰まらせ窒息死したハクチョウが居ました。 
 基本的に野生動物は、人間とは違い、彼ら独自のお気に入りの食べ物があります。
 それは、今に至るまで長い年月をかけて、体をその食べ物に合わせて進化させ適応してきたからなのです。 そうすることで、他の生き物と同じ食べ物で争わなくてすむんですね。すべてに共通するわけではないですが。 なので、慣れない食べ物では体がびっくりしちゃうんですね。
 


他にも、野生動物にエサを与えてはいけない理由がありますが、これからウトナイ湖に行かれる方には、このことを十二分に理解していただいて、エサをあげたい気持ちを抑えいただければと思います。

野生動物とは、適切な距離を保ちつつ彼らの生活を尊重して見守ってあげましょう。


さて、今回はもう一つちょっと気持ち悪い写真をUPします。





この子達は、エゾシロチョウという蝶の子供達です。
彼らは、みんなで仲良く自分たちの家を造って暮らしています。

家というのは、この真っ白な布団。 

自分たちで糸を吐いて一生懸命造りました。

彼らはとっても寂しがりやで、一匹にすると寂しくて死んでしまいます。
可愛いでしょう。

そんな彼らは、敵が近づくと、とっても可愛い威嚇ダンスをします。

頭を左右に”フリフリ””と全く怖くない。。。 

写真を撮る私に、必死に威嚇していました。 笑


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2011年05月17日ご挨拶

苫小牧 平 尚恵

はじめまして。 H23年5月付けで着任しました、平 尚恵です。

担当は、苫小牧市のウトナイ湖、美唄市の宮島沼です。
ただ、自然保護官事務所に勤務している他のARさんとは少し違い、普段は北海道地方環境事務所野生生物課(札幌)に席を頂いています。

とはいえ、現在までの外勤と内勤の割合は、ほぼ半々。

かなり、アクティブに北海道内の素敵ポイントを渡り歩いています。
走っているかも・・・



これからどんどん現地のステキ写真&ステキ自然情報をお伝えできるよう頑張りますので、よろしくお願いします。







写真は4/5の夕暮れにウトナイ湖 湖畔で撮影したオオハクチョウです。


??オオハクチョウとコハクチョウの違いは??
外見:オオハクチョウはコハクチョウよりも、くちばしの黄色部分が大きく鼻孔まで切れ込んでいて、頸も長い。
声:両者共に「コー」と鳴くが、オオハクチョウはコハクチョウよりも高い声で鳴く。

こんなふうに違いや特徴がわかるといっそう可愛く見えますよね。

どんな生き物にも愛情を持って、同じ地球の住人として尊重し合いながら生きていきたいですね。

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