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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

「ボッケの森」の毎木調査開始!

2007年08月29日
阿寒湖
  8月27日(月)。晴れ。本日の業務は、10月14日(日)に予定されている阿寒湖畔エコミュージアムセンター運営推進協議会主催イベント「ボッケの森のエゾシカ被害木調査体験」の準備調査です。
 
  調査を行ったのは、ボッケの森を知り尽くす阿寒湖パークボランティアの大石さんと自然公園財団スタッフの小薬くんとの3人です。


毎木調査をする大石さんと小薬くん

  調査を始めた場所は、阿寒湖畔の観光スポットのひとつ、アイヌ語で煮え立つという意味を持つボッケ(泥火山)周辺の樹木の毎木調査です。毎木調査では、樹木1本1本の樹種、樹高、胸高直径などを調べていきます。これは、ボッケの森の樹木がエゾシカにどれだけ樹皮を食べられているかを知るための大切な調査です。   


ボッケ(泥火山)


奮闘中の福井AR

  ボッケ周辺にはヤケドなどの危険防止のため柵が設置され、今回はその柵内部の樹木を調べました。普段なかなか見ることのない角度からのボッケはまた新鮮で、木漏れ日でボッケの表面がキラキラしていました。調査場所では、傾斜のある足下が不安定な場所なので、調査は予想以上に時間がかかりました。少しバランスを崩せば、ころころっと転がってしまいそうな箇所もありましたが、それでもなんとか木にしがみついたり、ふんばったりでなんとかめどをつけて本日の調査を無事終えることができました。大変ではありましたが、普段なかなか見ることのない角度からのボッケがとても新鮮に映りました。イベントの本格的な準備はこれから。私たちの奮闘はまだまだ続きます。


木漏れ日とボッケの森