アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
カラフトマスの遡上・ウトロ編
2007年09月02日
ウトロ
今回は知床半島ウトロ側のカラフトマスの遡上状況をお伝えします。
2005年7月に世界自然遺産に登録された知床ですが、その際にIUCNよりサケ・マスが自由に遡上できるように河川工作物を見直し、改修できるところから改修する様に求められました。それを受けて2006年10月に知床半島先端部のルシャ地区に流れるルシャ川の治山ダムに切り込みを入れ、サケ・マスが遡上できる様にする工事が行われました。
(盛り上がった背中が特徴のカラフトマスのオス)
今年8月にルシャ川の巡視に行ったところ、カラフトマスが切り込みからダムを飛び越え、上流へ遡上している姿を確認することができました。
サケ・マスが自由な移動ができることは、河川が本来の機能を取り戻すことにつながります。
(ルシャ川の様子)
ルシャ地区は一般の方の立入りが禁止されていますが、ウトロ?斜里間の河川でもカラフトマスの遡上を観察することができます。
中でもおすすめなのは遠音別(オンネベツ)川です。国道334号線沿いに駐車場があり、川岸に降りられる堤防も整備され、ゆっくりと観察することができます。
8月28日に巡視した際には、川一面にびっしりとカラフトマスが遡上し、水面から背びれをのぞかせていました。ピンク色の婚姻色に染まった体や、オスならではの盛り上がった背中、メスを巡って争う姿などを見ていると、野生の営みを感じることができます。
(遠音別川に遡上するカラフトマス)
カラフトマスの遡上はまだまだ楽しめます。知床・ウトロ方面へお越しの際は是非お立ち寄り下さい。
*注意*
知床はヒグマの生息地のため、河川にサケ・マスを捕らえに来ることもあります。ヒグマとの遭遇に注意し、ヒグマへの接近は避けるようにしましょう。
2005年7月に世界自然遺産に登録された知床ですが、その際にIUCNよりサケ・マスが自由に遡上できるように河川工作物を見直し、改修できるところから改修する様に求められました。それを受けて2006年10月に知床半島先端部のルシャ地区に流れるルシャ川の治山ダムに切り込みを入れ、サケ・マスが遡上できる様にする工事が行われました。
(盛り上がった背中が特徴のカラフトマスのオス)
今年8月にルシャ川の巡視に行ったところ、カラフトマスが切り込みからダムを飛び越え、上流へ遡上している姿を確認することができました。
サケ・マスが自由な移動ができることは、河川が本来の機能を取り戻すことにつながります。
(ルシャ川の様子)
ルシャ地区は一般の方の立入りが禁止されていますが、ウトロ?斜里間の河川でもカラフトマスの遡上を観察することができます。
中でもおすすめなのは遠音別(オンネベツ)川です。国道334号線沿いに駐車場があり、川岸に降りられる堤防も整備され、ゆっくりと観察することができます。
8月28日に巡視した際には、川一面にびっしりとカラフトマスが遡上し、水面から背びれをのぞかせていました。ピンク色の婚姻色に染まった体や、オスならではの盛り上がった背中、メスを巡って争う姿などを見ていると、野生の営みを感じることができます。
(遠音別川に遡上するカラフトマス)
カラフトマスの遡上はまだまだ楽しめます。知床・ウトロ方面へお越しの際は是非お立ち寄り下さい。
*注意*
知床はヒグマの生息地のため、河川にサケ・マスを捕らえに来ることもあります。ヒグマとの遭遇に注意し、ヒグマへの接近は避けるようにしましょう。