アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
I LOVE AKAN
2008年03月19日
阿寒湖
平成20年3月19日(水)現在。
阿寒に来て3年。月日の流れは早いものです。
たくさんの人と出会い、たくさんの素晴らしい自然に触れることができた「地」、「阿寒」は、私にとって特別で大切な場所となりました。
幼少の頃、両親に連れられて巡った私の記憶の中の「オンネトー」や「阿寒湖畔」の面影は、20年以上経った今でも、おぼろげではありますが確かにそこに残っています。
いつの頃からか、私は野生生物の分野での勉強を志し、平成11年4月に網走市にある東京農業大学生物産業学部に入学。平成12年、13年と、阿寒における野生エゾシカの樹皮食害調査研究のため、冬季間、週3回、網走から阿寒へと車を走らせては、阿寒で調査をし、そしてまた網走へトンボ帰りをする日々の繰り返しで、多いときで1週間連続ほぼ毎日、阿寒の森へ通い詰めていました。実際、冬場は、研究室にいる時間よりも、阿寒の森で調査研究していた時間の方が遙かに多かったと思います。私にとって「阿寒」は、「自然の学校」だったのかもしれません。
そんな「自然の学校」で、平成17年6月から、環境省の「阿寒湖アクティブレンジャー」として阿寒国立公園(阿寒湖自然保護官事務所)で仕事ができることが決まった時は、本当に心から嬉しかったです。再び、自然豊かな「阿寒」に舞い戻り、社会人として、仕事を持って、生活できる喜び。
大学時代に研究のため阿寒の森へ通ってはいましたが、実際阿寒で四季を通して住んでみると、阿寒の本当の自然の凄さ、貴重さが改めてというか初めてに近いものを感じました。
環境省の「アクティブレンジャー」として阿寒国立公園で働けたことは、少なくとも私にとっては、生涯の誇りです。長生きしていつかおばあちゃんになったら、孫にでも自慢したいと思います。
「阿寒」のたくさんの恩恵を受けて、私は、本当に良い経験・体験をさせていただきました。「感謝」の一言につきます。
ありがとう。阿寒。