アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
枯れていても緑の湿原
2008年06月02日
釧路湿原
温根内の木道を巡視してきました。
木々の緑は芽吹いているのに、湿原の大半を占めるヨシはまだ枯れています。
これはみんな昨年のヨシ。この冬は特に雪が少なかったため、例年よりも枯れたヨシが倒れず残っているようです。
でも、この枯れ野原は仮の姿。
木道を歩きながら観察してみると、下からは新芽が育っています。
1m以上の背丈のある枯れヨシに新緑が取って代わるまで1ヶ月程でしょうか。これからの季節、湿原は日に日に緑を増していきます。
ハンノキ林も新緑に。ここの林床はスゲ類とヒメカイウ。ヨシよりもスゲのほうが早く湿原を緑に彩ります。スゲの葉がどんどん伸びて、もう「ヤチボウズ(坊主状に盛り上がったスゲの根元)」が隠れてしまいそうです。
(そして「ヤチボウズはどこですか」と問われる日々が始まる・・・)
高層湿原ではミズゴケの上でヒメシャクナゲが可憐な花を咲かせていました。
まだ釧路では朝晩はストーブが必要なほど肌寒い日も多く、巡視の際も1枚羽織るものが手放せませんが、冷涼な気候の中でも湿原の季節は驚くほどの勢いで動いています。
木々の緑は芽吹いているのに、湿原の大半を占めるヨシはまだ枯れています。
これはみんな昨年のヨシ。この冬は特に雪が少なかったため、例年よりも枯れたヨシが倒れず残っているようです。
でも、この枯れ野原は仮の姿。
木道を歩きながら観察してみると、下からは新芽が育っています。
1m以上の背丈のある枯れヨシに新緑が取って代わるまで1ヶ月程でしょうか。これからの季節、湿原は日に日に緑を増していきます。
ハンノキ林も新緑に。ここの林床はスゲ類とヒメカイウ。ヨシよりもスゲのほうが早く湿原を緑に彩ります。スゲの葉がどんどん伸びて、もう「ヤチボウズ(坊主状に盛り上がったスゲの根元)」が隠れてしまいそうです。
(そして「ヤチボウズはどこですか」と問われる日々が始まる・・・)
高層湿原ではミズゴケの上でヒメシャクナゲが可憐な花を咲かせていました。
まだ釧路では朝晩はストーブが必要なほど肌寒い日も多く、巡視の際も1枚羽織るものが手放せませんが、冷涼な気候の中でも湿原の季節は驚くほどの勢いで動いています。