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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

2009年1月27日  オンネトー地区への巡視

2009年01月29日
阿寒湖
 今日は、阿寒国立公園の南西部に位置するオンネトー地区へ巡視にでかけました。といっても、冬期間は雌阿寒温泉から先のオンネトーまで至る道道が通行止めとなっているため、通常の巡視ではオンネトー湖畔までの巡視は行いません。ただ、冬の間でもスノーシューや歩くスキーで雌阿寒岳山麓周辺の散策や氷の張ったオンネトーを楽しみに来る人達もいるため、周辺地域の利用状況の把握や定点写真撮影などのため、オンネトー方面にまで巡視の足を延ばすこともあります。

 まず、雌阿寒岳登山口に着いたところで、「乗入規制区域」の看板が積雪で隠れてしまったことに気づきました。環境省では、自然を保護するための取り組みとして、国立公園内での自動車などの乗り入れの規制を行っている地域があります。野生生物の生息・生育環境などに悪影響を与えないように、自動車、スノーモービル、モーターボートなどが入ることなどを規制しているのです。そのような、国立公園内に設置された自然保護のための看板の管理も、アクティブレンジャーの仕事の一つです。場所によって様々な設置方法がありますが、雌阿寒岳登山口の看板は、設置する樹木への負担をできるだけ軽減するため、伸縮性のあるゴム製の紐で結わえています。看板の前に積もった雪を乗り越え、利用者の視界に入りやすい高さにまで移動しておきました。

 冬のオンネトー地域は、スノーシューや歩くスキーで散策するには、自然が豊かで大変気持ちのいい場所です。春から秋までの顔とは違う自然の様子を探しに出かけてみませんか?安全面には十分注意して、魅力あふれる阿寒国立公園の冬のレジャーを楽しんでみてください。