北海道のアイコン

北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

厳冬期のフレペの滝遊歩道

2009年02月23日
ウトロ
フレペの滝遊歩道は往復2km。林の中を通り抜け、草原を歩いた先に断崖からオホーツク海に流れ込む滝があり、冬場は歩くスキーやスノーシューを履いて散策できるコースとして人気です。アクティブレンジャーは利用状況や危険箇所がないかを確認するために巡視を行っています。
本日の林内の積雪は約120cm。遊歩道脇に設置してある利用者カウンターも雪に埋まってしまっていたため、スコップで掘り出しました。



一方、草原に抜けると積雪は少なくなり、海岸に近いところでは草が見えるほど雪がなくなっていました。強風のため雪が吹き飛ばされてしまったようです。また、草原には約50頭ものたくさんのエゾシカが集まっていました。
この雪の少ない草原は、厳冬期体力の落ちてきたエゾシカたちにとって、雪を少し掘るだけで草を食べられるため大変好都合な場所となっています。



草原の先には切り立った断崖があり、そこからしみ出したフレペの滝の水が青く凍っていました。氷が青く見えるのは滝の水に不純物や気泡が少ないことと、光の色の青い部分だけを反射させる氷の性質によるものだそうです。
滝が流れ落ちた先のオホーツク海には流氷が沖合まで流氷で埋め尽くされ、氷の上にはオジロワシやオオワシが乗っていました。



*フレペの滝散策の前には知床自然センターに立ち寄り、事前に情報を得ることをおすすめします。
*遊歩道を外れることは道迷いや遭難のおそれがあり危険です。決まった道を歩くようにしてください。