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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

霧と花の季節

2009年06月12日
釧路湿原
釧路湿原はこのところ曇りや雨、そして霧(←何と言っても釧路名物)の日が続いていますが、そんな中でも花の多い季節を迎えています。
釧路湿原随一の花スポット、温根内木道の巡視に出てきました。


昨年度の冬に掛け替え工事を行ったミズゴケ湿原のテラスは開放感抜群。眺めが良いですし、花も間近で観察できます。
白い点のように見えるのは全てイソツツジの花です。
この日はちょっと肌寒く、私はモコモコのフリースを着て巡視をしていたのですが、とてもきれいに咲いていて見頃を迎えていました。



イソツツジはいわゆる高山植物で、もっと標高の高いところで見られることのほうが多いのですが、釧路湿原は気候が冷涼なため高山帯と同じような条件となります。おかげで海抜わずか数十メートルにもかかわらず、他にもいろいろと高山帯と同じ植物が生育しています。
バリアフリーの木道を歩いて高山植物に会いに行けるなんて、本当にお手軽です。



ワタスゲも(こちらは実ですが)いい感じです。

これから次々と様々な花が咲いて移り変わっていく楽しい季節です(イソツツジのつぼみもまだあります)。
ちょっと肌寒い日もあるかもしれませんが、これが湿原の植物を育んでいる気候なのだなあと、花と一緒に(天気にあった服装をして)楽しんでみて下さい。