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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

漂着物

2009年12月04日
ウトロ
10月以降、オホーツク海は時化の日が多くなります。荒れた波に押し流されて、海岸に漂着しているものを見つけました。

アザラシの骨
短い足が特徴的です(右側が足です)。
腰をくねらせ、足を水平にふって泳ぐ姿が想像できるでしょうか・・・。


ミンククジラの死体
 小型のヒゲクジラの仲間です。成獣の体長が約10mほどなのに対して、このクジラは4~5mほどしかありませんでした。荒波にもまれることで弱い子供のクジラが死んでしまうことがあるそうです。
クジラの死体のまわりにはキツネやカラスなどの足跡がたくさん付いていました。海獣類の漂着死体は陸上の動物たちにとって、貴重な餌となっているのです。
この様な海と陸の生きもののつながりは、知床の生態系の特徴でもあります。


冬になると飛来してくるオオワシにとってもうれしいごちそうです!

*クジラなどの海岸に漂着した死体はヒグマを誘引することがあります。見つけても安易に近づかないように注意しましょう。