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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

足跡を読む

2010年01月25日
ウトロ
ウトロはすっかり雪景色です。毎朝の除雪作業が慣例化しているそんな中、夏とは違った景色をのんびりと楽しんでいる方も多いと思います。ウトロでは、そんな冬季に国立公園内のどの場所に利用者が訪れているか調べています。スキー、つぼ足、スノーシュー、スノーモービル等どのような手段で、どれくらいの人数が訪れているか。そうそう、スノーモービルは、国立公園内の乗り入れが規制されています!そんな人がいないかどうかの確認も併せて行っています。
下の写真は、調査風景。「男の涙方面、スキー3、スノーシュー2・・・」


そんな人間の足跡だけでなく、動物達の足跡も。これはフレペの滝遊歩道の巡視中のことです。

手前にある小さい足跡がおそらくネズミの足跡。その回りにあるのが、キツネの足跡。そして、写真中央部に雪が丸く乱れているのが、確認できますか。おそらくネズミが穴に逃げ込んだところを、キツネが掘り返そうとしたのでしょうか。穏やかな散策路が、見ようによっては、事件現場なのですね。

冬の風景は一見何もなく、静寂に満ちているように思えますが、耳をすましてみると、色々な動物達の息づかいを発見出来ます。白いキャンバスを目をこらして歩いてみませんか。

※散策中、あまり道がよく分からないのに、夢中で歩いてしまうと、自分の場所が分からなくなってしまうことがあります。決められた遊歩道から外れないように歩くことをおすすめします。