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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

春を感じる知床の森

2010年03月30日
ウトロ
 3月の下旬になり、冬の終わりを感じる今日この頃。
森の生き物たちは刻々と変わる季節の変化をいち早く感じ取っているようです。




エゾノバッコヤナギの花芽
冬の寒さを耐え忍んできた堅い冬芽の中から銀色の花芽が飛び出していました。日の光を浴びて「どんどんと大きくなりたい!」と言っているようです。



クマゲラ
雪解けが進み、積雪量が少なくなった林の中でトントントンと木を叩く音を立てていました。枯れ木の中の虫を探していたようです。クマゲラにとって春先は繁殖の季節。求愛を示すドゥルルル・・・と木を叩くドラミングの音が聞こえてくることがあります。



エゾモモンガ
ハルニレの木の冬芽を次々と前足を伸ばして食べていました。
本来は夜行性のエゾモモンガですが、繁殖期は昼間でも行動します。
しばらく木の芽を食べた後、前足と後ろ足の間にある皮膜を広げて、ぴゅーんと飛んで行きました。

まだまだ寒い日も続きますが、知床にも春は確実に近づいてきています。
植物や鳥、動物たちの変化を捜すのも楽しい季節の変わり目。
その様子をこれからも伝えていきたいです。皆さんも知床で春を探してみませんか?