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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

【日本のいのち、つないでいこう! COP10まで50日前】

2010年08月26日
ウトロ
**ため息をつくシイタケ**

 食卓に上がることも多く、みなさんにおなじみのキノコ、シイタケ。
自然の状態ではどのようなところに生えているかご存知ですか?

シイタケはヒラタケ科のキノコ。知床では春と秋の2回、ミズナラなどの倒木に発生します。


この写真を撮影したのは8月21日。秋というには少し早い気もしますが、敏感なキノコたちはもう秋の気配を感じているようです。

シイタケが生えていたのは大きなミズナラの倒木でした。ミズナラは直径1m程もの大木になります。秋に実るどんぐりは森の動物たちの貴重な餌となり、大きなうろはシマフクロウの巣にも利用されることがあります。

朽ち果てたミズナラの木には、水分をたっぷりと含んだコケが生え、ふかふかの状態。その上に生えたシイタケは、ゆっくりと胞子をはき出していました。
森の呼吸を感じた一日でした。