アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
海ワシ類の調査を始めました
2010年11月18日
ウトロ
11月上旬からウトロではオオワシやオジロワシの渡りが見られるようになってきています。
知床の海岸 ワシたちは北西の風が半島にぶつかった時にできる上昇気流を利用して渡っていきます。
夏、サハリンやアムール川沿いで過ごしていたオオワシは、9月下旬頃から南下しはじめ、北海道・知床半島を経て国後島まで移動し、1月頃に再び知床へ舞い戻ります。
ウトロ自然保護官事務所では11月からオオワシ・オジロワシ飛来状況調査を始めています。
11月11日の調査では「渡り」にぶつかり、オオワシ38羽、オジロ8羽、合計46羽のワシを確認。ほとんどが2m程もある大きな翼を広げて知床岬方面へと飛んでいきました。
オジロワシの幼鳥 茶色の体に茶色の目、黒いくちばしが特徴です。
一方、11月17日に行った調査ではオオワシが6羽、オジロワシが9羽、合計15羽を確認。このときは樹の上に留まったり、海の上をぐるぐる旋回して餌を探しているものが多く、ここで越冬するものが多かったのではないかと思われます。
知床で越冬するワシは海岸の漂着物や弱った海鳥、川沿いの鮭のほっちゃれ(産卵が終わって命を全うした鮭の死体)などを食べてすごします。
調査ではワシだけではなく、自然情報の収集や弱った鳥などがいないかも確認しています。
この日はクマタカの幼鳥を見つけました。
クマタカ幼鳥。白いお腹が特徴。知床で繁殖していますが、見られる機会は少ないです。
寒い、何もないとうイメージを持たれがちのこの季節ですが、鳥たちは風を読み、時化る海や川からの恵みを利用して巧みに生きています。
実際に鳥を探すのも楽しいものですが、鳥の暮らす海や森に思いをはせるのもいいものです。ひとつの楽しみ方として味わってみませんか?
知床の海岸 ワシたちは北西の風が半島にぶつかった時にできる上昇気流を利用して渡っていきます。
夏、サハリンやアムール川沿いで過ごしていたオオワシは、9月下旬頃から南下しはじめ、北海道・知床半島を経て国後島まで移動し、1月頃に再び知床へ舞い戻ります。
ウトロ自然保護官事務所では11月からオオワシ・オジロワシ飛来状況調査を始めています。
11月11日の調査では「渡り」にぶつかり、オオワシ38羽、オジロ8羽、合計46羽のワシを確認。ほとんどが2m程もある大きな翼を広げて知床岬方面へと飛んでいきました。
オジロワシの幼鳥 茶色の体に茶色の目、黒いくちばしが特徴です。
一方、11月17日に行った調査ではオオワシが6羽、オジロワシが9羽、合計15羽を確認。このときは樹の上に留まったり、海の上をぐるぐる旋回して餌を探しているものが多く、ここで越冬するものが多かったのではないかと思われます。
知床で越冬するワシは海岸の漂着物や弱った海鳥、川沿いの鮭のほっちゃれ(産卵が終わって命を全うした鮭の死体)などを食べてすごします。
調査ではワシだけではなく、自然情報の収集や弱った鳥などがいないかも確認しています。
この日はクマタカの幼鳥を見つけました。
クマタカ幼鳥。白いお腹が特徴。知床で繁殖していますが、見られる機会は少ないです。
寒い、何もないとうイメージを持たれがちのこの季節ですが、鳥たちは風を読み、時化る海や川からの恵みを利用して巧みに生きています。
実際に鳥を探すのも楽しいものですが、鳥の暮らす海や森に思いをはせるのもいいものです。ひとつの楽しみ方として味わってみませんか?