アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
長旅の途中で
2010年11月19日
ウトロ
ウトロの港にひょっこりと顔を出したお客様がいました。それはヒシクイという名の鳥で、今の時期は、集団で南へ向かう途中のはずですが、体力の低下からか、このヒシクイは、はぐれてしまったようです。
10月27日にウトロの住民の方から連絡が来て様子を見に行くと、多少衰弱しているものの、自力でエサをとることもでき、飛ぶこともできるようなので、そのまま経過を見守ることにしました。その後は、遺産センターの横の駐車場をお気に召したようで、水たまりに足をつっこみつつ、水を飲み、草を食べ、糞をまき散らしていました。ウトロではあまりお目にかかれない鳥であるということと、愛らしい姿から、遺産センターの職員のアイドルだけでなく、観光客やウトロ住民の中でも愛される存在となっていました。ただ、この時期にウトロにいるということは、いずれ食料がなくなり、困るだろうと心配されていました。
そして残念なことに、11月15日に道路脇で息絶えてしまったとの連絡がきたので、博物館に運びました。体力の低下した動物は淘汰されてしまう、厳しい自然の中で生活をしているのだなと、あらためて感じた出来事でした。
遺産センター横の空き地で、お休み中
10月27日にウトロの住民の方から連絡が来て様子を見に行くと、多少衰弱しているものの、自力でエサをとることもでき、飛ぶこともできるようなので、そのまま経過を見守ることにしました。その後は、遺産センターの横の駐車場をお気に召したようで、水たまりに足をつっこみつつ、水を飲み、草を食べ、糞をまき散らしていました。ウトロではあまりお目にかかれない鳥であるということと、愛らしい姿から、遺産センターの職員のアイドルだけでなく、観光客やウトロ住民の中でも愛される存在となっていました。ただ、この時期にウトロにいるということは、いずれ食料がなくなり、困るだろうと心配されていました。
そして残念なことに、11月15日に道路脇で息絶えてしまったとの連絡がきたので、博物館に運びました。体力の低下した動物は淘汰されてしまう、厳しい自然の中で生活をしているのだなと、あらためて感じた出来事でした。
遺産センター横の空き地で、お休み中