アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
知床のヘビ
2011年05月20日
ウトロ
岩尾別登山口に利用者カウンターを設置していた時のこと。
天気も良くカウンターの設置も無事に終わり、さぁ帰りましょうと歩いていた時、前を歩いていた伊藤ARが突然声を上げました。
何かと思ったら、ヘビが登山道を横切っていました。
私もびっくりしましたが、これは写真を撮らねばと思い、急いでカメラを向けました。ヘビの顔に焦点を合わせたいと思いつつも、ヘビの動きが読めません。ヘビは私たちに構うこともなく、登山道を横切っていきます。
ヘビが視界から消えてしまう前に、とりあえずバシバシと撮っておきました。
その中の一枚がこれ。
知床に生息するヘビは数種と聞いていたので、事務所に戻ってから調べてみました。
まず、『データブック知床・2010』という、斜里町立知床博物館が発行している本を手にとりました。このデータブックには、知床で見られる生物がリスト化され、ずらーっと和名と学名が載っています。(生物だけではなく、知床における地形や地質、気象などのデータも載っています)
それによると、知床にいるヘビは、
シマへビ、アオダイショウ、ジムグリ、ニホンマムシの4種とのことです。
次に、撮った写真と事務所にあった図鑑(『北海道爬虫類・両生類ハンディ図鑑』)を見比べ、シマヘビであることを確認しました。
ヘビは嫌い、爬虫類って苦手、という方も多いと思いますが(私も決して得意なほうではありません)、
ただ、よーく見てみると、
なかなかどうして、シマヘビも格好いい顔をしているではありませんか。
写真では分かりにくいですが、目の部分から黒いスジが後ろの方にすっと伸びていて、赤い目の中に黒い瞳があります。凛々しい顔立ちでした。
登山道を横切ったシマヘビは、グイグイとそしてスルスルと斜面を登っていきました。私たちのように一歩ごとにどしどしと踏みしめる姿ではありません。ヘビには足がないのでどしどし歩かないのは当たり前ですが、自然に順応した野生に生きるものの姿を見たような気がしました。
それぞれの生物も、先入観をなくしてよく見てみると、あらたな一面を発見できるかもしれません。
ちなみに、先の図鑑を見ていたら、知床にもいるジムグリという種は、目がくりっとしていて実に「かわいい」顔をしていました。
天気も良くカウンターの設置も無事に終わり、さぁ帰りましょうと歩いていた時、前を歩いていた伊藤ARが突然声を上げました。
何かと思ったら、ヘビが登山道を横切っていました。
私もびっくりしましたが、これは写真を撮らねばと思い、急いでカメラを向けました。ヘビの顔に焦点を合わせたいと思いつつも、ヘビの動きが読めません。ヘビは私たちに構うこともなく、登山道を横切っていきます。
ヘビが視界から消えてしまう前に、とりあえずバシバシと撮っておきました。
その中の一枚がこれ。
知床に生息するヘビは数種と聞いていたので、事務所に戻ってから調べてみました。
まず、『データブック知床・2010』という、斜里町立知床博物館が発行している本を手にとりました。このデータブックには、知床で見られる生物がリスト化され、ずらーっと和名と学名が載っています。(生物だけではなく、知床における地形や地質、気象などのデータも載っています)
それによると、知床にいるヘビは、
シマへビ、アオダイショウ、ジムグリ、ニホンマムシの4種とのことです。
次に、撮った写真と事務所にあった図鑑(『北海道爬虫類・両生類ハンディ図鑑』)を見比べ、シマヘビであることを確認しました。
ヘビは嫌い、爬虫類って苦手、という方も多いと思いますが(私も決して得意なほうではありません)、
ただ、よーく見てみると、
なかなかどうして、シマヘビも格好いい顔をしているではありませんか。
写真では分かりにくいですが、目の部分から黒いスジが後ろの方にすっと伸びていて、赤い目の中に黒い瞳があります。凛々しい顔立ちでした。
登山道を横切ったシマヘビは、グイグイとそしてスルスルと斜面を登っていきました。私たちのように一歩ごとにどしどしと踏みしめる姿ではありません。ヘビには足がないのでどしどし歩かないのは当たり前ですが、自然に順応した野生に生きるものの姿を見たような気がしました。
それぞれの生物も、先入観をなくしてよく見てみると、あらたな一面を発見できるかもしれません。
ちなみに、先の図鑑を見ていたら、知床にもいるジムグリという種は、目がくりっとしていて実に「かわいい」顔をしていました。